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- 00月00日生 00歳
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【スキー＆スノボ合宿】雪山の宝探し＆温泉もあるよ♪
☆１日目夜 ガールミーツキャット？
１年生の愛猫 萌々子は宝探しではしゃいでいた。
昼間に樹にヒモと籠で吊り下げられていたヒントを見つけ読んでみると。
『大地と樹の色まといしもふもふの根の子』
というヒントが書かれていた。
「答えは茶色い猫だと思います。ロッジにはたくさん猫と置物がいたのでそこにいるかもしれません」
運動全般が苦手な２年生の万条 幸次は、スキーがやりたくて参加したわけではなかった。
ダメダメな体育の成績を少しでも上げるため、やむなくやってきたのだ。
やっと自由時間になり、幸次はのんびり休みたくなった。
（せっかく猫のいるロッジに来たので、ろっこんで猫に変身して混ざってみよう）
ねこ大好きな幸次は、目を閉じろっこん『猫チェンジ』で猫に変身した。
似たような毛色の置物の猫を見つけ、隣に座ってみた。
（うん、のんびりできる～）
だがしばらくそのままでいると、目の前に人が来た。
髪の長い眼鏡の女の子は、一年生のジャージで『愛猫』と書いてある。
（この人も猫が好きなのかな？）
と思っていると、じっと見つめられた。
「さっそく見つけました！ 置物みたいに座っている茶色い猫が一匹。きっとこの子が宝物を持ってるはず」
猫の正体が幸次だなんて知る由もない萌々子は、そっと幸次を抱き上げた。
（宝探しの答え……ち、違うニャ！ 多分それは隣の置物のことだニャ！ 俺じゃないニャ！）
と抵抗したけれど、猫に変身中なので萌々子には「ニャー」としか聞こえていない。
（愛猫という苗字のわりに、猫には縁がありませんでした。ほぼ不在の父と入院していた母の家庭で犬や猫が飼えるような状況ではなかったですからね）
萌々子はベンチに座り、じたばたする幸次を包むように抱えて膝の上に乗せてみた。
「暴れないでくださいね。まずはそっと撫でてあげて……」
（な、なでなでは反則だニャ。猫の本能には抗えニャい）
優しく撫でられると、つい喉をゴロゴロさせてしまう。
「気持ちがいいのかゴロゴロしてきました。それじゃまんべんなくわしゃわしゃっと」
萌々子は遠慮なく幸次の体中を探る。
「うーん……宝物はもっていないみたい」
（でもちょっと幸せになりました、恐るべしアニマルセラピー）
幸次のほうもすっかり気持ちよくなってしまい。
（気持ちいい……なんかもういいや）
と気を緩めてされるがままになっていると。
ぽんっ！
衝撃と共に 萌々子の膝にずしっと重みがかかった。
「えっ？」
膝の上には人間の姿になった幸次が。
気持ちよさに目を細めていた幸次は思い切り目を見開いた。
（人の姿にもどっちゃった！？ この体制は完全に膝枕……）
「きゃあああああああ！！！！ 変態！ 誰か来てください！」
萌々子の悲鳴と、立ち上がられて幸次が床に転げ落ちた衝撃が順番に来た。
ダッシュで駆けつけてきたのは、風紀委員の笛吹 ぴりりだった。
「どうしました？」
「この人、勝手に、私の膝にっ！」
「違う！ これは事故だ！ 俺は何も悪いことしてないから！」
懸命に釈明する幸次だが、当然のように風紀委員には相手にされなかった。
「言い訳があるなら先生に言ってください」
幸次は風紀委員たちに囲まれ連行されていった。
幸次が連行されて数分後。
ロビーの隅にあったこたつで暖まりながら、萌々子はようやく落ち着いてさっきの出来事に思いを巡らせた。
（あの人、猫だったんですよね。変身していたのを私が勝手に連れて行ったから、戻るに戻れなかったんですね）
あたりを見回してもあの猫の姿はどこにも見えなかったから、おそらくそういうことなのだろう。
（パニックで騒いだものの、申し訳ないことをしてしまいました）
あの後もしやと思って近くにあった茶色の猫の置物を探したら、宝物としてお菓子が見つかった。
こたつから出た萌々子は、先生と風紀委員の元に説明に向かうことにした。
「疲れていたので、うっかり確認せずベンチに横になったら、先に座っていた人の膝に偶然頭を乗せてしまいました。本当に他意はありません」
借りてきた猫のように背中を丸め、幸次は高野先生にそう説明していた。
「うっかり頭を乗せるなんて、ありえません！」
ぴりりが噛みつくようにいるところに萌々子がやってきた。
「すみません、私騒ぎすぎてしまったみたいで……」
話を合わせてくれたおかげで、幸次は注意のみで解放され、胸をなでおろした。
(風紀委員に目をつけられちゃったかなあ）
ため息を吐く幸次に、萌々子は声をかけた。
「これ、猫の置物についてた宝です。せめてものお詫びに受け取ってください」
「……ありがとう」
宝が手に入ったことより、わかってもらえたことが幸次は嬉しかった。
１年生の愛猫 萌々子は宝探しではしゃいでいた。
昼間に樹にヒモと籠で吊り下げられていたヒントを見つけ読んでみると。
『大地と樹の色まといしもふもふの根の子』
というヒントが書かれていた。
「答えは茶色い猫だと思います。ロッジにはたくさん猫と置物がいたのでそこにいるかもしれません」
運動全般が苦手な２年生の万条 幸次は、スキーがやりたくて参加したわけではなかった。
ダメダメな体育の成績を少しでも上げるため、やむなくやってきたのだ。
やっと自由時間になり、幸次はのんびり休みたくなった。
（せっかく猫のいるロッジに来たので、ろっこんで猫に変身して混ざってみよう）
ねこ大好きな幸次は、目を閉じろっこん『猫チェンジ』で猫に変身した。
似たような毛色の置物の猫を見つけ、隣に座ってみた。
（うん、のんびりできる～）
だがしばらくそのままでいると、目の前に人が来た。
髪の長い眼鏡の女の子は、一年生のジャージで『愛猫』と書いてある。
（この人も猫が好きなのかな？）
と思っていると、じっと見つめられた。
「さっそく見つけました！ 置物みたいに座っている茶色い猫が一匹。きっとこの子が宝物を持ってるはず」
猫の正体が幸次だなんて知る由もない萌々子は、そっと幸次を抱き上げた。
（宝探しの答え……ち、違うニャ！ 多分それは隣の置物のことだニャ！ 俺じゃないニャ！）
と抵抗したけれど、猫に変身中なので萌々子には「ニャー」としか聞こえていない。
（愛猫という苗字のわりに、猫には縁がありませんでした。ほぼ不在の父と入院していた母の家庭で犬や猫が飼えるような状況ではなかったですからね）
萌々子はベンチに座り、じたばたする幸次を包むように抱えて膝の上に乗せてみた。
「暴れないでくださいね。まずはそっと撫でてあげて……」
（な、なでなでは反則だニャ。猫の本能には抗えニャい）
優しく撫でられると、つい喉をゴロゴロさせてしまう。
「気持ちがいいのかゴロゴロしてきました。それじゃまんべんなくわしゃわしゃっと」
萌々子は遠慮なく幸次の体中を探る。
「うーん……宝物はもっていないみたい」
（でもちょっと幸せになりました、恐るべしアニマルセラピー）
幸次のほうもすっかり気持ちよくなってしまい。
（気持ちいい……なんかもういいや）
と気を緩めてされるがままになっていると。
ぽんっ！
衝撃と共に 萌々子の膝にずしっと重みがかかった。
「えっ？」
膝の上には人間の姿になった幸次が。
気持ちよさに目を細めていた幸次は思い切り目を見開いた。
（人の姿にもどっちゃった！？ この体制は完全に膝枕……）
「きゃあああああああ！！！！ 変態！ 誰か来てください！」
萌々子の悲鳴と、立ち上がられて幸次が床に転げ落ちた衝撃が順番に来た。
ダッシュで駆けつけてきたのは、風紀委員の笛吹 ぴりりだった。
「どうしました？」
「この人、勝手に、私の膝にっ！」
「違う！ これは事故だ！ 俺は何も悪いことしてないから！」
懸命に釈明する幸次だが、当然のように風紀委員には相手にされなかった。
「言い訳があるなら先生に言ってください」
幸次は風紀委員たちに囲まれ連行されていった。
幸次が連行されて数分後。
ロビーの隅にあったこたつで暖まりながら、萌々子はようやく落ち着いてさっきの出来事に思いを巡らせた。
（あの人、猫だったんですよね。変身していたのを私が勝手に連れて行ったから、戻るに戻れなかったんですね）
あたりを見回してもあの猫の姿はどこにも見えなかったから、おそらくそういうことなのだろう。
（パニックで騒いだものの、申し訳ないことをしてしまいました）
あの後もしやと思って近くにあった茶色の猫の置物を探したら、宝物としてお菓子が見つかった。
こたつから出た萌々子は、先生と風紀委員の元に説明に向かうことにした。
「疲れていたので、うっかり確認せずベンチに横になったら、先に座っていた人の膝に偶然頭を乗せてしまいました。本当に他意はありません」
借りてきた猫のように背中を丸め、幸次は高野先生にそう説明していた。
「うっかり頭を乗せるなんて、ありえません！」
ぴりりが噛みつくようにいるところに萌々子がやってきた。
「すみません、私騒ぎすぎてしまったみたいで……」
話を合わせてくれたおかげで、幸次は注意のみで解放され、胸をなでおろした。
(風紀委員に目をつけられちゃったかなあ）
ため息を吐く幸次に、萌々子は声をかけた。
「これ、猫の置物についてた宝です。せめてものお詫びに受け取ってください」
「……ありがとう」
宝が手に入ったことより、わかってもらえたことが幸次は嬉しかった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2020年09月10日
- 参加申し込みの期限
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- 2020年09月17日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2020年09月17日 11時00分
