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琥珀色の霙降る日 ――出会いを取り戻せ――
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「退いて、僕たち行きたいんだけど」
「そっちはジムじゃないよ。君たち、そろそろ帰らないとご家族が心配するよ?」
「あっ、そろそろ帰らないと……」
若者の言葉に、イオリが焦る。夏朝はイオリの手を握り、若者を押しのけようとするがびくともしない。
(どうしよう……)
夏朝が困っているとひょっこりと猫が現れる。猫は若者にうにゃん、と鳴いてじゃれついた。
「猫? 邪魔しないでくれるかなぁ」
若者が困惑している間に2人はすり抜け、路地の中へと消えていく。若者は猫を乱暴に振り払うと路地の中へと入り込むが、猫と入れ替わりに現れたのはぼろぼろになって不機嫌な不良集団だった。
(猫さんに助けられた……)
夏朝が内心でほっとしていると、足元にその猫が現れた。すこし傷ついたその猫は、夏朝をみてうにゃ、と一声鳴く。その正体はタルトであった。
(ちょっと痛かったな。でも、助けられて良かったよ)
タルトはうにゃん、ともう一度鳴き路地の奥へと走る。イオリは不思議に思っていたが、夏朝につられ走っていく。
(ごめん、イオリさん。僕はそろそろ行くよ)
別の路地へ進もうとした夏朝だったが、思いっきり何者かとぶつかってしまった。
「夏朝ちゃん?!」
イオリが駆けつけるが、夏朝は尻餅をついて身をこわばらせる。そこには……。
「ん? なんだてめぇら。謝りもしねぇのかよ」
ガタイの良い不良がいた。
――少し前。
「ほな、ワイは帰るわ。……家の人が心配するさかい」
「うん」
喫茶店を出た巧は、碧南たちに別れを告げた。修は、巧の手をとり静かに言う。
「暴力は、やはりよくないよ。けど、『正しい拳の使い方』もあるよな?」
「……そないなの、あるんか?」
怪訝そうな巧に、修は頷く。しばし考えた巧ではあったが、「露草の兄貴と背の高いおいちゃんによろしゅうな」と伝え、立ち去った。あとに残った3人は時計を見る。
「あと、15分ね」
心は静かに目をふせた。
巧は、帰宅するべく路地を走っていた。その途中、なにやら言い争う声に気づき、その方へと向かっていると……
2人の少女が、不良に絡まれていた
。
(どうしよう? イオリさんは守らないと)
夏朝がイオリを庇うが、不良たちはかわいらしい2人を値踏みするようにじろじろと見る。
「なかなか可愛いじゃねぇか。お前ら、俺達と来い」
「! いきません。うちはもう家に帰るんですわ」
「いいじゃねぇかちょっとくらいよう」
「嫌だよっ!」
2人が必死に抵抗しようとするそこへ、「離れんかい」と呆れたような声がした。いつのまにか、しっぽ髪の少年がそこにいたのだ。
「なんだ、斎藤さんを知らんのか?」
不良の一人が少年に歩み寄るが、その少年は首を振ってさりげなくイオリと夏朝を庇った。
「知らんな。ともかく、嫌がってるお嬢さんたちを無理矢理ちゅうんは男の風上にもおけんな」
「うるせぇ!」
殴りかかる不良をすっ、とかわし、それを皮切りにけんかが始る。
しっぽ髪の少年は、己より体格のいい相手に傷だらけの身体でひらひらと舞い、時にするどい蹴りを、そして、強力な拳を見舞う。
(これが、不良時代の牛瀬先生……?)
夏朝がおもわず見とれていると、傍らでイオリが頬を赤くして少年を見つめていた。
「イオリ、帰りが遅いから探しにきたで」
「えっ?!」
不意に、渋い声がして振り返ると、和装の小粋な男性が佇んでいた。その声でイオリも振り返り「お父さん!」と嬉しそうな声をあげる。男性はほう、としっぽ髪の少年が拳を振るう姿を見、にやり、と笑った。
「ええもの見つけたで」
その横顔は、宝物を見つけた少年のようにも見え夏朝は思わずくすり、と笑ってしまう。だが、全ては修正できたのだ。そろそろ行かなければならないと悟った夏朝はそっとその場を離れる。そして……どこかでテオとミラの声がした。
(ちょっとの改変はあったが、おおむね成功だ。みんな、戻るぞ)
(先生、こんどあったときは生物の成績よろしくね?)
タルトはうにゃ、と鳴いて夏朝の腕に収まると……足元がぐるり、と回るような感覚がした。
巧が喧嘩を止め猪瀬ボクシングジムで修行に励む様が、イオリと少しずつ距離を縮めていく姿が、目の端にうつる。やがて、自分達の知る『牛瀬先生』が映ったとたん、意識が白濁した。
そして、修正された世界は正しく時間を刻み、現代へと戻っていく。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年09月11日
参加申し込みの期限
2020年09月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年09月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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