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大雪の寝子島で
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窓から見える純白の世界に一目で心を奪われた。受けた衝撃を和らげるように
花風 冴来
は自身の胸を押さえた。逃げるようにベッドへ舞い戻る。
俯せに倒れ込むと二体の縫いぐるみ、
ルクス
と
春水
を見つめた。両手を伸ばし、二体をまとめて胸に抱えて丸くなった。
「……白い世界を巡っても、いいよね?」
強く抱き締めた。胸に伝わる温もりに口元が綻ぶ。
「ありがとう……大好き……」
二体の縫いぐるみの頭部に軽く唇を押し当てた。柔らかい笑みのまま、出掛ける用事を始めた。
「こんなものかしら」
冴来はくるりと回る。青を基調にしたドレスのスカートが大輪の花のように広がった。ゆったりした鞄を取り出し、二体の縫いぐるみを収めた。
ロングブーツを選んで履くと立ち塞がるドアを勢いよく開け放った。
凛とした空気を胸いっぱいに吸い込む。青い空から降り注ぐ柔らかい光を顔に受けて一歩を踏み出す。
新雪を踏み締めて方々に青い瞳を向けた。雪掻きに精を出す若い店主がいた。一度、手を止めて首に巻いたタオルで顔を拭った。溌溂とした表情を見て冴来は口元を緩めた。
適当に道を曲がる。真っ新な雪の感触を楽しむように歩いた。
少し広い道に出た。
「どっちがいいかな?」
手に提げた鞄に向かって声を掛ける。
左手から子供の笑い声が聞こえた。複数の声が重なった。
「楽しそうね」
止まっていた足が左手に向かう。陽気な声が近くなる。綿菓子を纏ったような民家の前を通り過ぎた先に公園があった。
「ここね」
小さな足跡が残る雪を踏み締めて中に入る。
大小の雪だるまが目に留まった。三人の女の子が手分けして作っている。
「大きいほうがお父さんね」
「じゃあ、こっちはお母さんだね」
二人の女の子は白い歯を見せて笑った。残った一人は小難しい顔で見比べる。
「お母さんが小さすぎて子供に見えるんだけど」
「じゃあ、子供にしよう!」
「お母さんを作ればいいんだよ」
三人は納得の笑顔で三体目の雪だるまを作り始めた。
冴来は横目となった。五人の男の子が入り乱れて走っている。手には雪玉を握り、追い掛ける相手に投げ付けた。
「当たらないよ!」
「それならこれでどうだ!」
別の男の子が正面から突っ込む。両手に大きな雪玉を持っていた。
「反則だろ!」
「食らえ!」
両手で勢いよく振り上げた。重さに引っ張られる形で仰向けに倒れた。残った全員が笑顔で雪玉をぶつけた。
「な、なんでだよ!? 起きるまで待てって!」
「待つかよ!」
笑い声に包まれた。
「うん、酷いね」
冴来は言いながら笑っていた。
その時、一人の男の子と目が合った。小走りで近づいてきた。
「ずっと見てるけど、一緒に遊ぶ?」
「心配してくれてありがとう。もう、行くね」
冴来は意識した笑みを見せる。男の子は、そう、と気にしながらも仲間の輪の中に戻っていった。
入り組んだ道を適当に進む。突き当りと思った先に広場があった。誰の足跡も付いていない。ふかふかした雪が目の前に広がった。
「私で、いいのかな」
遠慮がちに足を踏み入れる。サクサクと音を立てて歩いて、ふいに後ろを振り返る。自身の足跡を見て子供っぽい笑みを浮かべた。
鞄を雪の上に置いた。二体の縫いぐるみが見えるようにした。その前で小さな雪兎を作った。耳や目も雪で出来ていて愛らしい顔になるように指先で整える。
「どう、可愛い?」
ルクスと春水は雪兎をじっと見つめる。冴来は遮るように両腕を広げた。
「美味しそうでも食べたらダメよ」
顔の重さでルクスが手前に傾いだ。頷いているようにも見える。冴来は笑って頭を撫でた。
「ルクスは賢いね。春水は可愛いよ」
二体の頭を撫でる。その手を止めて僅かに視線を下げた。
「……本当はね。さっき、少し遊びたかったの。でも、私は大人にならないといけないから」
鞄を膝に載せた。二体の縫いぐるみに頬を寄せる。
「あの子達は、こんな意地っ張りで、寂しがり屋になりませんように……」
白い雪にひっそりと咲いた青バラは心からの声を贈った。
花言葉、『夢が叶う』を信じて。
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あとがき
担当マスター:
黒羽カラス
ファンレターはマスターページから!
大雪に見舞われた寝子島の一日が無事に終わりました。
雪にインスピレーションを得て創作に励むPCがいました。読者の反応が気になります。
いつものジョギングがハードな運動となって、最後はスリリングな雪合戦になりました。
社会人は休むことができず、雪掻きに追われました。その後にロマンスはあったのでしょうか。
小学校ではお昼休み、校庭に元気な子供達が集まりました。個々で雪を堪能しました。
しっとりと一人で雪を楽しんで回るPCがいました。優しい心が思った願いは、きっと叶うことでしょう。
個性に溢れた雪へのアプローチが素敵でした。
私も幸せな気分で執筆ができました。ありがとうございました。
別のシナリオで会えることを願っています。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年09月05日
参加申し込みの期限
2020年09月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年09月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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