寝子島は夜半に大雪に見舞われた。大半の島民は気付かず、朝を迎えた。
花風 冴来はベッドに丸まって寝ている。肩口の辺りが少し出ていたせいで身体が震えた。
「……ん……あ……」
甘い夢から引き剥がされる。微かな声で抗い、寂しげな横顔で目を覚ます。
「……もう、朝なの?」
震える声で上体を起こす。掛け布団は力なく滑り落ち、白いドレスに似たネグリジェ姿になる。
愁いに染まる青い瞳を近くの窓に向けた。柔らかい陽が差し込む。魅かれるようにベッドを下りて速足で窓辺に立つ。
雪で一面が白い。音が吸収されているかのように何も聞こえて来ない。
「真っ白で、とても静か……」
無垢な雪は朝陽を受けて輝いている。青い瞳に活力が満ちて、ふいに顔を背けた。
冴来はベッドに戻り、気が抜けたように倒れ込んだ。もぞもぞと動いて再び窓の方に顔を向ける。
「……白は純粋」
仰向けになった。天井にぼんやりとした視線を向ける。
「でも、無限の白は、怖くて……寂しい……」
自身の身体を強く抱き締めた。
一夜で寝子島に大雪が降りました。
今日の天気予報は快晴の為、雪は一日くらいしか持たないでしょう。
詳しい説明に入る前に、花風 冴来さん、ガイドに登場していただき、ありがとうございました。
当シナリオに参加された場合、ガイドに縛られず、自由にアクションを綴ってください。
〇◎〇今回の舞台〇◎〇
大雪が降った寝子島の一日(平日休日はアクション次第)。
翌朝には雪が解けて通常の状態に戻ります。
〇◎〇出来ること〇◎〇
社会人や学生で行動が変わります。PCに相応しい行動だけでなく、羽目を外しても良いでしょう。
大雪なので無理に外出する必要はありません。GAを使って家でのんびり過ごすことも可能です。
例1:大雪のせいで電車が止まった。道路も使えない。
会社に電話をすると有給の許可が下りた。童心に帰って雪で遊ぶか。
例2:がんばって小学校に来た。みんな、わくわくした顔で授業を受ける。
四時間目のあと、給食を食べ終わると、みんながグラウンドに走り出す。
雪玉を作って投げたり、雪だるまを作ったり。雪に飛び込んだりした。
例3:外は雪。天気は良いけれど、少し寒い。人恋しいこんな日はあの人と家で過ごしたい。
炬燵に入って寄り添って、あの人と楽しい話をして、一日を甘く溶かしたい。
短いですが説明は以上になります。
キャラクターを選ばない自由度の高いシナリオになります。自然な展開であればNPCを登場させることもできます。
Xイラストのキャラクターも、どんと来いです! Xキャラ図鑑のURLで特徴を教えてくださいね。
今日という一日を自分らしく過ごしましょう!