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大雪の寝子島で
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白い寝子島が朝陽を受けて輝き出す。交通網が麻痺しているのか。騒音の類は聞こえて来なかった。
青空が広がる中、
ゼロ・シーアールシー
の足取りは軽い。ウェーブの掛かった長い銀髪を弾ませる。ふわふわの雲を纏ったような白いドレスに同色のブーツを履いて、雪に埋もれた道をゆく。背負った赤いランドセルはカチャカチャと賑やかであった。
「雪なのですー。綺麗なのですー」
無表情で喜びを口にする。灰色の瞳は少し眠たそうにも見えた。
ちらほらと小学生の姿が多くなる。
「ゼロちゃん、おはようー」
おさげの女の子が笑顔で手を振る。
「おはようなのですー」
「起きたらすごい雪でびっくりしたよ」
「お昼休みが楽しみなのですー」
「大きな雪だるまを作りたいなぁ」
女の子は機嫌よく頭を揺らす。
二人は揃って寝子島小学校の正門を抜けた。校舎に向かう途中でゼロは別の方向へ歩き出す。
「ゼロちゃん、どこいくの?」
「校庭にいくのですー。ただの雪みたいなので
謎団子
と
謎茶
を埋めるのですー。謎パワーを雪に与えるのですー」
「そう、なんだ。さきに教室に行ってるね」
弱々しい笑みで女の子は校舎に向かった。
「謎パワーなのですー」
ゼロは無表情で軽やかなスキップを披露した。
寝子島小学校は昼休みを迎えた。校舎から子供達が溢れ出し、雪に埋もれた校庭に駆け込んだ。
その中にゼロがいた。雪と溶け込むような白いドレス姿で真っ新な雪に足跡を残す。
「雪だるまを作るのですー」
雪を握って丸い玉にして転がす。纏っていく雪で大きさを増してゆく。
「うんしょ、うんしょ、なのですー」
少し角ばった玉を手で撫でて真円に近づける。
「次なのですー」
同じように転がして小ぶりの雪玉を作った。両手で底の方を支えて押し上げる。
「重いのですー」
「わたしも手伝うよ」
おさげの女の子が並んで一緒に押した。
「ありがとなのです」
雪だるまの形が出来上がる。女の子は少し不満そうな様子で頭部に顔を寄せた。
「ゼロちゃん、顔がないんだけど」
「ここにあるのですー」
ゼロはしゃがんでふっくらとした部分を手で掘った。出てきた謎団子を顔の部分に押し込んだ。
右目が赤で左目は紫。口に当たる部分には黒い団子が収まった。
女の子は苦い物を食べたような顔で後退る。
「この雪だるま……なんか強そうだね」
「でも、動いてくれないのですー。普通の雪だと明日には溶けてしまうのですー。それは少し悲しいのですー」
「明日は暖かいって。テレビで言ってたよ」
ゼロは別のところを掘る。出てきた水筒を高々と掲げた。
「謎茶を掛けておくのですー。不思議な力で雪だるまが溶けにくくなるかもしれないのですー」
ゼロは背伸びして頭部に謎茶を注いだ。身体にも忘れずに掛けた。
「完成なのですー。手伝ってくれたお礼で謎団子と謎茶をあげるのですー」
「え、でも、給食でお腹いっぱいだし」
「謎団子を貰うの」
おかっぱ頭の女の子が手を差し出す。サンタクロースが着るような赤いコート姿であった。
「メリーさんには緑の謎団子をプレゼントするのですー」
「あの、あのね、やめたほうが」
おろおろする女の子の目の前で食べた。吸い込まれるような一口であった。
メリーさんは真顔で全身を震わせた。無表情で顔を赤らめて消えた。
「ウソ……ええええ!」
女の子は驚き、ゼロは空の彼方を眺めて大きく手を振った。
「またなのですー」
その後、ゼロはクラスの友達と一緒に雪合戦に興じた。おとなしそうな見た目に反して大活躍を見せる。
銀髪で色白、白いドレスは保護色となって雪に紛れた。
「ゼロがいねぇぞ! どこだ!?」
「ステルスなのですー」
ゼロは男の子の背後から雪玉をぶつけた。
翌朝、ほとんどの雪が溶けた。
その中、寝子島小学校の校庭にぽつんと一体の雪だるまが立ち尽くす。顔の半分が溶けて叫んでいるように見える。目にした低学年を酷く怯えさせた。
「謎パワーのおかげなのですー」
同じように眺めるゼロの声はどこか弾んでいた。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年09月05日
参加申し込みの期限
2020年09月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年09月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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