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大雪の寝子島で
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八神 修
は日課のランニングの為、黒いウインドブレーカー姿となった。真新しいシューズを履いて玄関の扉を開ける。
爽やかな笑みに亀裂が生じた。
「……一面、銀世界だ」
昨晩に降り積もった雪でどこを見ても白い。薄青い空は晴天を予感させた。
「どうする?」
修は足元に問い掛ける。リード線を咥えた愛犬のカーキーは盛んに尻尾を振った。
「雪でも、行くんだね」
苦笑いの修にカーキーは、ワン、と元気よく吠えた。
カーキーが先頭をゆく。積もった雪を頭で押し退けるようにして走る。僅かに出来た細い窪みの道を修が懸命に付いていく。
「こ、これは、厳しいな」
道は極端に細い。一歩毎に雪の抵抗を受ける。
「白い流砂に足を、取られる、ようだ」
顎先から汗が滴る。カーキーは振り返らず、尻尾を振って走り続けた。
目が周囲に助けを求める。
「カーキー、あそこの公園に行こう」
カーキーは横手に曲がる。公園の門柱らしい間を駆け抜けた。
雪原のようだった。誰の足跡もない。無垢な白にカーキーが飛び込む。踊るように駆け回った。
リード線で結ばれた修に疲労は濃い。膝まで埋まった。数歩のあと、上体が倒れた。
「雪が冷たくて、気持ちいいなぁ」
片方の頬で雪を受け止めた。戻ってきたカーキーが首を傾げた。
「不思議に思えるのかい? 人間って不便なものなんだよ」
朗らかに笑いながら上体を起こした。胸元の雪は手で払い落す。リード線はズボンの一部に繋げてぐるりと見回した。
「大きな雪だるまが作れそうだ」
側にいたカーキーは尻尾を千切れんばかりに振った。
「まずは雪玉を作って」
手前の雪を掬い上げて両手で握る。出来た丸い玉を置いて片手で転がす。
カーキーは周囲を飛び跳ねた。徐々に大きくなる物体に興奮の度合いが増してゆく。
修は赤くなる手を時に擦って巨大な玉を作り上げた。同じ手順で小ぶりの物を作り、気合と共に積み上げた。
「目と手が欲しいね」
見た目が砂糖菓子となった木々を巡る。得た材料で最後の仕上げに入った。
目は枯葉で代用した。目尻が上がって凛々しい。枯れ枝は腕となり、大空へと伸ばす。
「上出来だ。カーキー、記念の写真を撮るよ」
修はスマートフォンをポケットから取り出した。カーキーは雪だるまの横にちょこんと座る。尻尾の振り方が尋常ではない。
「こっち見て」
画面に雪だるまとカーキーを捉えた。切り取った画面を満足そうに眺める。
「少し寒くなってきたね。一度、家に帰ろう」
カーキーは尻尾を振った。進んで先頭に立ち、忠犬ぶりを発揮した。
二度目の外出。カーキーは留守番となった。
修はダークブラウンのダウンジャケットを羽織った。雪対策としてトレッキングシューズに履き替える。
外に出ると東に向かって歩き出した。寝子島高校の西門を抜けて第一グラウンドに向かう。
「誰か、いるかな」
真っ白なグラウンドの中心に女の子がいた。艶やかなおかっぱ頭で赤いダッフルコートを着ていた。手にした雪玉を前方に投げつける。瞬時に現れた女の子がキャッチして投げ返す。
「負けないの」
「こっちもなの」
同じ声で言い合う。
修は笑って声を掛けた。
「メリーさん、久しぶりだね。俺も入れて欲しいな」
「入れてあげるの。雪合戦をするの」
「わかった。まずは雪玉を作らないと」
修とメリーさんは少し離れたところで雪玉を作り始める。
「これくらいあればいいか」
修は数十個の雪玉を作った。
「メリーさんの方は……それって雪だるまだよね?」
五体の雪だるまが立ち並ぶ。メリーさんの背丈と同じくらいの大きさであった。
「秘密兵器なの」
「秘密になってないんだけど」
和やかな状態で雪合戦が始まった。
メリーさんは瞬間移動を駆使して四方から雪玉を投げ付ける。修は走り込みの成果を見せた。全てを躱し、反撃を試みる。
「秘密兵器を投入するの」
雪だるまの一体が忽然と消えた。時間差で次々と焼失した。
「どこに?」
メリーさんは答えない。雪玉を投げ付ける。修は横に避けようとして転んだ。直後に雪だるまが落ちてきて衝撃で砕け散った。
「まさか!?」
膝を突いた状態で上を見る。瞬間、雪の上をゴロゴロと転がった。
修を狙うように雪だるまが落ちてきた。言葉にならない声で叫び、全てを躱した。
結果、雪塗れの姿で大の字に寝転がる。
「降参なの?」
メリーさんは無表情で修の顔を覗き込む。
「まだまだ!」
二人だけの雪合戦は始まったばかりであった。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
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グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年09月05日
参加申し込みの期限
2020年09月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年09月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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