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<愛光島日記>グッド・モーニング・エブリワン
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●自覚
目覚まし時計より3分早く目覚め、アラームを止める。カーテンの隙間から朝日が射しこんでいるのを横目に見て、
緑林 透破(つかもと ゆきや)
は前髪をかき上げる。
「あっちじゃ柚春が眠るとオレ達は夢で人型になって話す事ができた。けどココじゃオレの夢に柚春は現れない……」
机の上に鎮座する、翼のある奇術師のフォルムをしたカプセルギア『CG фокусник』を眺めて、透破は小さくため息を吐く。『CG』は
稲積 柚春
――寝子島世界における、自分のマスターだ。そして自分は『вор(盗賊)』と呼ばれるカプセルギア。柚春にとって透破は、夢の中で会える運命の人ということになっているが、あちらの世界でもこちらの世界でも透破が『вор』であることを知らない。
透破が目覚めてまずすることは、スマホをタップし『CG』を起動させることだ。
どんな姿になっても柚春のことが好きだという気持ちは変わらない。
だから『CG』とは常に一緒だった。勉強をする時も教科書を捲らせ、お菓子を食べる時も運ばせる。
「自分の意志で動けるってサイコー」
『вор』のもともとの主は柚春が幾度目かの引っ越しで出会った
赤毛の少年
だ。
(彼女に惹かれるのも彼の一部だからで――)
改めてそう自覚した途端、得も言われぬ寂しさに胸が締め付けられる。
(『一部』?)
そうだろうか。
自分はもともとのマスターである少年の一部なのだろうか。
柚春を想う気持ちは、誰かの一部だというのだろうか。
透破は小さく首を振って考えるのを止める。
(……ただの玩具であれば幸せだったのに)
◇
「おはようございます」
教室に入って丁寧に挨拶すると、クラスメイトの女子たちがぽおっと頬を染めて挨拶を返してくれる。
桃色の長い髪を後ろで束ね、男子制服に身を包んだ
天出 桃和(あまで とうわ)
は、背負っていた鞄を机の上に下ろした。
鞄には羽根のような装飾がついていて、背負うと天使になったように見えるので気に入っている。
(いえ、天使というより翼あるユニコーンと言った方がしっくりきますね。何故でしょう……)
教科書を取り出そうと鞄を開ける。
いつものように始まる愛高での学校生活。そのはずだった。
「おや?」
桃和は不思議そうに首を傾げる。
鞄の中に入れた覚えのないフィギュアが入っていたのだ。今時流行りのカプセルギア。そのギアという玩具だということは一目でわかった。いろいろな種類があるというが、鞄に入っていたのは白いクマの着ぐるみを着た女の子のギアだ。
手に取ってみる。
その刹那、桃和は真実を悟り、息を飲んだ。
(いま瞬時に思い出しました――私は『アマデトワール』、このカプギアがマスター……甘桃お嬢様です)
栗色の髪をした小学1年生の可愛らしい少女。
自分のことを友として扱って信頼してくれている私のマスター。
もう一つの思い出に浸りかけたそのとき、不穏な気配を感じ取って桃和は立ち上がる。
「これは――……」
クラスメイトが止める間も無く、桃和は教室を飛び出していた。
◇
「おーっほほほ! おはようございます皆様」
高笑いと謎のキラキラオーラで、登校中だというのに無駄に目立っている水色のツインテールは
喜矢武 璃愛奈(きゃん りあな)
だ。
「「「おはようございます、璃愛奈様!!」」」
取り巻きたちがいっせいに頭を下げる。
璃愛奈が嫣然と微笑み皆の先頭に立って歩き出すと、人々は気おされて、璃愛奈のために道を開ける。
「よい天気ですね。朝日が私のために光のカーペットを敷いてくれているようですわ!」
璃愛奈が通るとそのあとを取り巻きたちがついてくる。
(喜屋武 璃愛奈は努力を重ねて常に頂点に立つ、孤高の存在ですわ)
璃愛奈はこの状況に満足している。満足していたはずだった。
孤高の存在たる自分には、友だちなんていらないと思ってきた。けれど……。
(でも本当は取り巻きじゃない、普通のお友達が欲しかった)
メイド服の猫獣人型カプギア『アイオ』のことを思う。
彼女こそ、本来のマスターだということを璃愛奈は思い出していた。
(アイオはこの世界でずっと忘れてしまっていた私のお友達ですわ)
『リアリアちゃん』
(……気づいていますわ)
自分を呼ぶ声に胸の内で応え、璃愛奈は突然立ち止まる。
「どうしました璃愛奈さま?」
怪訝な顔で尋ねてきた取り巻きたちに、璃愛奈はいつもの調子を崩さず言った。
「おーっほっほほほ! 孤高たるもの、一人になりたいこともありますの。皆さんは先に学校に行っていてくださいな。先生には少し遅れると伝えていただけます?」
取り巻きたちは後ろ髪引かれる様子ながらも璃愛奈の言う通りに先に登校していった。
人がいなくなったのを確認すると鞄から『アイオ』を取り出し、スマホをタップする。
顔を上げた璃愛奈は、朝日を背に現れた色のない少年を前に仁王立ちした。
「お待たせしました。あなたが『敵』ですわね?」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年08月30日
参加申し込みの期限
2020年09月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年09月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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