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<愛光島日記>グッド・モーニング・エブリワン
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●『%53%70%69%63%61』
愛高1年・普通科の
鷹司 玖音
は、身支度を整え、朝食を食べ、余裕のある時間に家を出た。
朝は好きだった。空気が澄んでいるから。
今日のような雨上がりの朝はとくにそうだ。
空を霞ませていた塵埃が雨に流され、朝日の光がクリアに見える。
学校に向かう前に立ち寄るのは幼馴染の
御津星 凛
の家である。
チャイムを鳴らし、インターフォンに呼び掛ける。
「おはようございます。迎えに来ました」
チャイムが鳴ったその時、凛は優雅に朝ごはんを食べていた。
凛は三人姉妹の真ん中で、姐御肌な姉のアリサと、リアリストな妹のカルラとともに暮らしている。
(ごはんはアリサもカルラも作るけど。今日は私が当番じゃないし)
動かなくていいと思うと、覚醒はどうしても遅くなる。
チャイムの音が鳴っても立ち上がるどころか、今朝の空みたいな青い瞳はまだ半分閉じたまま。
「リン、クオンが迎えに来た」
姉のアリサの言葉に軽く頷くも、ゆるゆるとごはんを口に運ぶスピードを上げるわけでもない。
妹のカルラが食べ終えた皿を洗い始めても、凛はまだお味噌汁をゆるりと流し込んでいるような有様だ。
けれどそれは玖音にとっても、凛の家族にとってもいつもの光景だ。
姉のアリサが玄関で待つ玖音に、いつものようにコーヒーを出し、それが冷めて飲み干した頃、ようやく支度を終えた凛が玄関に現れた。
「……遅いぞ、凛」
「……準備してる間に来るし。いつもはやい。なんでそんなに動けるの?」
「凛が遅いだけだ。……まだ眠いのか?」
「ん……けど、歩けば目は覚めるから。予定調和(プログラム)通りに」
玖音は一つため息をついて、眠たげな目で反応も鈍い凛の歪んだリボンを結び直す。
「いってきます」
そう言って凛の手を引くと、凛はぴたりといつもの通りにくっついてきた。
「あったかい。抱き枕みたい」
「やれやれ」
玖音は凛の手を引きずるようにして登校する。
そうするうち、重たかった凛の足取りが、だんだんと自然になってくる。
「覚醒してきたか?」
「うん」
けれど手は繋いだまま。甘えていると言えばそうだけれど、彼の手の平から何か温かいものがリンクして流れ込んでくるような感覚があり、それがあまりに心地良くて凛は自然と目を閉じる。
(私とクオンは。あくまで幼馴染だし。……恋人かって言われると。それは違うはずだけど。この感覚は、でもどこかで……)
「凛。どうした?」
凛はふるる、と首を振って、ささやかで不思議な感覚を振り払った。
「……そういえば、この前も話したけど。そろそろ、カプギアに手を出してみたい」
「またその玩具の話か」
玖音は正直興味が持てず、つい返事がそっけなくなる。
けれど凛は気にする素振りもなく話をつづけた。
「調べてみたけど。弄って動かすのって。やっぱり気になるし。放課後、お店に行ってみたい。……クオンも。一緒に来る?」
「凛が行くなら、着いていく。変なものを買わないか見張る必要がある」
一緒にカプギアとやらを取り扱う店に行くことを約束したところで、ふたりは学校に到着した。
あれだけ凛の家でゆっくりしたにも関わらず、授業が始まるにはまだ時間の余裕があった。
玖音がいかに凛の日常行動を把握して、間に合うように計算して行動しているかがよく分かる。
「凛、1限目は古文だが予習はしてきたのか?」
「授業は”目”が見て聞くから」
準備は最低限でいい、と凛は言う。
そのとき、凛と玖音のスマホが同時にぶるり、震えた。
「……スマホに通知?」
「私もだ」
ふたりはそれぞれ自らのスマホをタップする。
「よく知ってるホビーショップからだけど。直接私宛になんて」
凛は首を傾げる。こんなことは今までなかったのだが。
玖音の方も同じ。SNSのプロモーションツイートの通知だ。
(おかしいな……プロモーションで通知なんて)
カプギアの機体のプロモーションの様だ。しかしそれぞれのスマホに届いた画像は違う。
玖音が目を落とせば、そこに映っていたのは弓を持った武者型カプセルギアの画像。
一方、凛の方は、
「……これは。氷の魔女型ギア?」
それを見た瞬間、凛も玖音も、なんとも言えぬ感情に襲われた。
懐かしいような、胸を締め付けられるような、恋とも違う切実な想い――。
「この感情は何?」
「むぅ……これは一体どういうことなのだろう?」
スマホに映し出されたギアの画像から、目を離せない。
それに凛のほうはさらに、画像にかぶさるように意味不明な言葉が映り込んでいた。
「『%53%70%69%63%61』……これは、何……?」
凛の頭脳は瞬時に弾きだしていた。
その謎の文字列の意味は、16進数で
『Spica』
――。
<了>
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あとがき
担当マスター:
笈地 行
ファンレターはマスターページから!
こんにちは。ゲームマスターを務めさせていただきました笈地です。
今回は鷹司 凜太郎さんのプレゼントシナリオということで
カプセルギアのスピンオフ(?)、
寝子島によく似た愛光島の朝をテーマにお送りさせていただきました。
はじめはプレイヤーさん発のイラスト企画だったそうで、
カプセルギア初参戦なのにいきなりスピンオフで大丈夫かなと
書き始める前は心配していましたが、いやはやどうして。
愛溢れる凝ったアクションの数々に
わたしもだんだん愛光島の世界にハマっていきまして。
カプギア愛とか、カプギアからマスターへの愛とか
沢山の愛を感じながら
わーとかひえーとか言いながら楽しく書かせていただきました。
今回のシナリオは墨谷幽マスターの
『携帯戦記カプセルギア 愛光島日記』
の微妙に続きっぽい位置づけになっておりますので
ご興味ありましたらそちらも併せてごらんくださいませ。
それではまた寝子島で! 笈地でした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年08月30日
参加申し込みの期限
2020年09月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年09月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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