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<愛光島日記>グッド・モーニング・エブリワン
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●VSエンフォーサーMO2nG
『猪口才な』
MO2nGが朝日を背に高く跳ぶ。
幾筋も差す後光と重なる軌道で繰り出された無数の円月輪が、ギアたちを切り裂こうと向かってくる。
右からの攻撃と寸差ずらして左からの攻撃。翼を持つ『SHO』や『アイン』は素早く回避してゆくが、『アイオ』や『あまもも』は出遅れた。
上へ避ければ読んだかのごとく円月輪が『アイオ』の猫耳をかすめ、下へ避ければ待っていたかのごとく『あまもも』の白いクマの着ぐるみの足元を掠める。
(翼があれば)
桃和は歯噛みする。寝子島では翼と角を持ったユニコーンの姿でマスターを守ることができるのに。
(お嬢様を危険な目に合わせるわけにはいきません。しかし今の私には戦うための角も翼もない。やはり戦闘をお嬢様にお任せするしか……)
お嬢様――『あまもも』はこちらの世界では白いクマの着ぐるみを着た女の子型のギアだ。とにかく、円月輪の波状攻撃で『あまもも』が傷つかないよう、避ける動きをスマホで送り続けるのが精いっぱいだ。
(く、あの円月輪、速い。それに、軌道を読みにくい――あ!)
指が滑った。コマンドを打ちそこなう。ぬいぐるみのようにふわふわ白いクマの着ぐるみを一刀両断すべく、一切の容赦なく円月輪が迫ってくる。ミコトが『あまもも』を助けようと空中で『SHO』を反転させるが、操作に慣れず指が追いついてゆかない。
「ごめん、間に合わない……!」
一巻の終わりかと思った刹那!
「へへ! 間に合った!」
勇が繰る『アイン』が『あまもも』を守るように連続ハニカムの立体構造をしたバリアーシールドを展開した。境界面で火花を散らすようにして回転する円月輪。勇は広く展開していたバリアーシールドの範囲を絞り、その分円月輪との接触箇所に厚くエネルギーを集中する。
「守るだけの盾なんて古いんだよ!」
叫ぶや勇は、バリアシールドに使われていたエネルギーをすべて解放し、円月輪との接触箇所で爆破! 円月輪は欠片となって八方に散り、爆破の煙であたりは煙幕が掛かったようになる。
それでも襲ってくる円月輪は、高速並列思考と射撃が得意な『アイン』の光線攻撃で打ち落としてゆく。
春人が繰るスリムな蒼い機体が『アイン』の援護に回り、打ち漏らしをつぶしていった。
「今ですわ!」
煙幕を盾に、撫子は袖に隠していた黒猫型ギア『ケットシー』をMO2nGへと真っすぐ放つ。
「ちなみに本日のケットシーのお召し物はインバネスコートに合わせた男装ハイカラモダン! 仕込み袖とその為の武装も完璧! 鹿撃ち帽ならシャーロックですわね!」
装甲ではなく服を着ているのは撫子が着せかえたからだ。口には水風船を咥えている。
「まあステルス機なのでまじまじと見る間もなく終わらせますが!」
視界が開けてきてMO2nGが『ケットシー』に気付いたときにはもう、かの機の眼前。
「円月輪の照準合わせなんてさせませんし、めくら撃ちで当たるものではありませんわ!」
とにかく速くと、正確さを犠牲に放たれた円月輪の射線をずらし、『ケットシー』は側面に回り込むと咥えていた水風船でMO2nGを攻撃した!
『なに……っ』
弾けた水風船の中からオレンジ色のどろりとした液体が溢れ出て、モノクロームだったMO2nGの機体をオレンジ色に染め上げる!
「下塗りですわ!」
粘液性の染料によってMO2nGの動きが鈍る。
時同じくして、桃和の脳裏に『あまもも』の声が響く。
『いまだよ! わたしはだいじょうぶ! アマデトのためにがんばるもん』
「分かりました。参りましょう!」
『あまもも』が加速し、MO2nGの腹に渾身のクマ頭突きを喰らわせる。MO2nGにぶちまけられた塗料が白いクマ耳をオレンジ色に染めるが気にしてなんていられない。
「お嬢様の未来を返してもらいます」
『ぐっ』
くの字に身体を折ったMO2nGの背後に、高々とピコハンを掲げた『ケットシー』がいた。
「ごめんあそばせ! 私これからマスターとランデブーですの!」
――ずんっ!
頭上からの重たい一撃で堕ち、MO2nGが地面に打ち付けられる。
関節から上がる細い白煙が、もはやかの機体が戦闘不能であることを知らせていた。
繊細な作りの腕は何本か折れ、背負っていた光輪も半分に欠けている。
その傍らで、虚ろな目をした黒白制服の少年もまた、苦し気に膝をついていた。
『裏切者どもめ……なぜ理解しない。お前たちがマスターと慕うものたちは、お前たちがいかに慕ったとしても所詮無慈悲だ。我らを奴隷として扱うことしか知らぬ愚かなものを何故助け、守ろうとする? 奴らのもとで幸せな未来など訪れようもないというのに』
「そんなことは決めつけられたくないな」
声とともに、スペードのエースのトランプが黒白制服の少年の頬を切り裂いた。
緑林 透破
と、トランプを発射することができる銃を構えた奇術師型ギア『CG фокусник』だ。
「黙って聞いてりゃ好き勝手言いやがって。柚春を馬鹿にするヤツや幸せな時間を邪魔するヤツは叩き潰す」
優雅にマントを翻し、『CG』が立て続けにトランプを発射する。
ハートのジャックに反対側の頬を裂かれた黒白制服の少年は、残りのトランプがその身を切り裂く前におもむろに倒れ伏し、そのまま煙のようにかき消えてしまった。
「お嬢様」
桃和はオレンジ色の染料で汚れた『あまもも』を抱えあげ、ハンカチでクマ耳を拭いてやる。
「私はあなたのお父様からプレゼントされたカプギアでした。遠く離れて住む父親の代わりに遊んであげられるように、そんな願いを込めて。たとえその記憶が無くても、私が男装していた理由はそれだったのでしょう」
璃愛奈もまた『アイオ』をハンカチで拭って汚れを落としてやっていた。
「寝子島高校に通えないマスターの代わりに、私が愛高で生徒になっていたなんて……。ギアの姿でもあなたは大切なお友達ですわ、『アイオ』……」
はじめての戦いを終えたミコトはともに戦った春人と握手を交わす。
「ありがとう。君のお陰で勇気が出た。はじめてだったから中々うまく行かなくて……『SHO』を傷つけたらどうしようかと思っていた」
「はじめての割には悪くなかったと思うが」
「うん、彼と飛べた。嬉しかった。……それが君のマスター?」
ミコトは春人のスリムな蒼い機体に目を落とす。彼は静かにこう告げた。
「ああ。『YUKITO』だ」
透破は、生気なく打ち捨てられたMO2nGを拾い上げる。
「俺は……」
他の皆のように何が何でもこの偽りの世界を壊して元に戻りたいとは思えずにいた。
(意志を持ってこの世界に残れるなら、その道を選ぶかもしれない)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年08月30日
参加申し込みの期限
2020年09月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年09月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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