ことのはあそび　～春隣～｜リアクション

ことのはあそび　～春隣～

●これからも一緒に楽しい時間を

　桜栄あずさ理事長の気まぐれにより、誰でも先生になって授業ができる勉強会が行われることに。
　八神修は、七夜あおいと一緒に勉強会に参加することにした。
「修君、どんな授業にする？」
　こんなのはどうかな？　と、修は自分がやってみたいことを話す。
　それを聞いたあおいは「面白そう」と興味津々。
（今は楽しく話をしているけど、初めての時は……）

　思い出すのはお花見を楽しむ九夜山トレッキングに参加したあの日。
　あおいのお弁当のことで気まずい出来事が起きた。
　学級委員を決める時のホームルームの後に、その時の誤解が解けたのでホッとしたのは今でも覚えている。
　あの日から、あおいと少しずつ仲良くやっていけるようになった。

　それから、あおいと過ごす時間が増えた。
　今年は寝子島神社に初詣に行ったり、シネマカフェで映画鑑賞をしたり、コルネを作ったりしたり。
　愛の薄い生い立ちの修には、あおいの気さくさ、大家族感が心地良い。
　あおいが料理に頑張る姿勢、性格が好きだ。
　共に青春時代を歩いて、喜びも嬉しさも、悩みも分かち合いたい。支えたい。
　あおいは修にとって何よりの癒しであり、行動の原動力だ。
　自分を想ってくれるのを待ちながらも、あおいに負担をかけないよう、自然に、普通に側にいる。
　　
「どうしたの？」
「いや、何でもない。何をしようかなと考えていた」
　心配かけさせたな、と修は反省した。
「私、修君と一緒に何かができることが楽しい。これからも一緒に楽しめるといいね」
　明るい笑顔で、あおいはそう言う。
「俺も、あおいと一緒に何かができることがとても楽しいよ」
　何気ない一言だったが、修は、とても嬉しかった。

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あとがき

担当マスター：カターレ
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カターレです。

【たったひとつの言葉】から、それぞれのリアクションを仕上げてみました。
言葉だけでお話を想像するのは初めての試みゆえ、予想以上に難しかったです……。
皆様の言葉、プロフィール、イラストを参考にさせていただきました。

各々のお話、楽しんでいただければ幸いです。
カターレ初のイエローシナリオにご参加くださり、ありがとうございました。

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