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Real Thing Shakes
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紅茶のポットが置かれている。
スライスされたレモンと砂糖壺も置かれている。
深みのある茶の香り、うっすらまじるレモンの香り、いずれも嗅覚を刺激してやまない。
けれどお茶はまだカップに注がれていない。待機時間なのだ。まだ。
かわってテーブルの中央を占めているのはA全サイズ、別名ポスターサイズの紙で作成した計画表なのである。
伊賀 解理
お手製の。
「ご覧下さい、ここに目標が書いてあります」
北風 貴子
が読む。
「『落神伝説は生涯をかけて調べる価値があるものだと証明すること』とあるね」
「ありがとうございます。なお。証明する相手は僕の両親です」
ペンをとってさらさらと『両親に』の文字を書き足しアンダーラインを引く。
しかし、と解理は指し示した。『目標』欄から伸びる矢印だ。
「問題は、そもそも何をもって生涯をかけるべき価値であると証明するか? ですよね」
その通りの言葉がカラフルな文字でしたためてあった。
さらには『学術的価値? 歴史的価値?』というメッセージが記されている。文字が解理の眼鏡に映り込んでいた。
「ともかく一般的視点で価値があるってわかるもののほうがいいと思うんです」
「そうね。あまり一般的価値を飛び越えすぎていると、ご両親にむしろ心配をかけてしまうことになりかねないから」
「おかしな宗教に走った、なんて泣かれたりしたら本末転倒ですよね……」
一瞬だが最悪の事態を想像してしまい、解理の表情はかげった。
「落ち着いて伊賀さん、そんなことにならないよう、客観的視点がほしくて今日は私を呼んだわけでしょう?」
「あ、はい……」
もちろんそれもあるが理由としては二番目だ。
一番の理由はもっとストレートである。
貴子さんと会いたかった。
それだけだ。
もちろん真実は胸に秘しているが、察してほしいという気持も少しはあった。
「それに私も、ロンドン土産を渡せてよかったし」
「ありがとうございました。感謝の気持ちをこめつつ、かみしめるようにしていただきます」
解理はちらと自分のカバンに目を向けた。なかには、二週間のイギリス短期留学から戻った貴子より渡された土産ものが入っている。お茶うけに最高という伝統的菓子ファッジ、それにチョコレートなどのお菓子詰め合わせだった。ブランド品のハンカチも入っていて嬉しかった。
でも貴子が無事に帰国したこと、こうして元気な姿をまた見せてくれたこと、それこそが解理にとって最高の土産なのだ。
留学の出発時、解理は貴子を駅まで見送りに行ったし、その後は貴子さんの飛行機が墜落しませんように――などと縁起でもないことを祈ったりもした。貴子が高校を卒業してからはたまにしか会えなり、会う間隔がひと月以上空いてしまうことも珍しくなくなったものの、同じ日本に彼女がいないと考えるだけで解理は寂しかった。
だから今日は貴子があいかわらずの貴子として、呼び出しに応じてくれたことだけで最高に嬉しい。
感情があふれていたらしい、我知らず解理は貴子を見つめていたようだ。
「どうしたの伊賀さん? 私の顔、何かついてる?」
「い、いえ何もっ!」
ただ、と言い足す。
「貴子さんお綺麗だな、と思って……」
うわー何言ってるんだ僕は!? と内心身悶えするのだが、実際にそう感じたのだから仕方がない。
ロンドン帰りだからだろうか、それとも年齢的にいよいよ花開こうとしているのだろうか、ともかく今日の貴子は、はっきり美人と言い切れる。ナチュラル気味のメイクも肌に合っているし、黒いタイトスカートにグレーのウールという大人っぽいコーデも最高だ。自分としてはそんな趣味はないはずなのだが、貴子の足をつつむ黒のブーツに頬ずりしたくなる。
「やめてよ」
貴子ははーっとため息をついた。
「ごめん、伊賀さんに悪気がないのはわかってるけど、留学生仲間に調子のいい人がいて、帰りの飛行機でもずっとそんなこと言われていたから」
たちまち解理は血相を変える。
「誰ですかその不届きな野郎は!」
四六時中口説いていたですと! はらわたが煮えくりかえる。
僕の貴子さんを!
「おのれ殺虫剤撒いてくれる! DDTがいいか! ピレスロイドをご所望か!」
「もう、冗談はやめてよ。そういうこともあった、ってだけの話だから」
「でも貴子さんに悪い男がつくのを看過できません」
「ご心配なく。その人も私をからかってただけだと思うし」
言いながら一瞬、まんざらでもなさそうな表情が貴子に浮かんだ気がした。
一応警戒はしておいたほうがいいだろう。
それはさておき、と貴子のほうから話題を変えた。
「本題に戻りましょう。どうやってご両親に納得していただくか、だったよね」
「あ、はい、そうでした……落神伝説です」
貴子に関する不穏な新情報はさておき、そろそろ本日解理が彼女を喫茶店に呼び出した名目、つまり両親説得のための落神伝説研究計画に話を戻そうではないか。
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担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年08月22日
参加申し込みの期限
2020年08月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年08月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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