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朧冬の蜃気楼/a hazy mirage of winter
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まみ子は緊急処置室に運び込まれ、その間に暦は携帯電話を使った。
救急車内でもまみ子は意識があった。コートのポケットに携帯電話があると言い、これを使って店に電話するよう暦に頼んだのだった。
「電話? 二台ありますがどちらを……?」
そこまでが限界だったらしい。まみ子は目を閉じたまま返事をしなかった。
病院で調べたところ、派手なケースに入った最新型スマートフォンはロックがかけられていた。もう一台、ずっと地味で古い型のほうは問題なく開く。
おや?
ふと裏返してスマホの裏に、アニメのキャラのシールが貼られていることに気がついた。それほどメジャーではないが暦も好きな深夜アニメだ。しかもこのシール、オフィシャルじゃない。同人のではないか。男性キャラクターふたりが仲よさげにしているデザインだったが、その組み合わせも意味深である。
まみ子さんと言いましたっけ、一度この手のお話もしてみたかったですね。
してみたかった、と過去形になっていることを忌まわしく思って首を振り、暦は改めてスマホ内の電話帳をひらく。
登録は二件だけだ。『朝鳥さゆる』と『プロムナード』。
まだ店は開いていないとは思いつつ連絡する。さいわい数コールもしないうちに、明るい男性の声が返ってきた。
「は~い、まみ子ちゃんどうしましたー?」
なまりの強い口調だ。掃除中だったという男性に、暦はとつとつと事情を話しはじめる。
パトカーの車窓ごしでもやっぱり雪は雪、街はやっぱり白いでこぼこだ。
暦は警察に事情聴取されたものの思ったより短い時間で解放された。もちろん住所氏名などは書かされたが、今のところ実家に連絡されるはめにはならないようだ。安心する。
今後も何回か話を聞かれるかもしれない。それが面倒ではある。
ともかくも疲れた。
といっても、まみ子の受けた傷が大きくなかったということには安心していた。命に別状はないようだ。もちろん怪我は怪我だしまだ意識は戻っていないそうだが、ショック状態なだけなのでいずれ戻るというのが医者の話だった。
それにまあ、パトカーでかかりつけの病院に送迎してもらえたのもラッキーでした――。
暦の事情を聞いて、白い眉毛をした老刑事が申し出てくれたのだ。暦が行く予定だった病院までパトカーで送ると。めったにない経験なので、そこは好意に甘えておいた。
パトカーから降りて病院の自動ドアをくぐったとき、暦は意外な人物と鉢合わせした。
「九鬼姫さん!?」
自称タイムトラベラー、戦国時代の姫君だったと名乗るキャバ嬢の九鬼姫である。といっても今彼女が着ているのはいかにも量販店のウールコートで、ニット帽もそれっぽい謎のロゴがついている。
暦以上に九鬼姫は仰天している様子だ。目を見張って言う。
「驚いたぞ」
もうまみ子の件は伝わったのか、と思いきや、
「お主、警察に連れられて来たな……ついに幼い美少年にちょっかいでも出しおったか」
驚愕は演技だったようで九鬼姫はニヤリと笑った。
「私と警察の組み合わせで最初に想像するのがそれですかっ!」
まったく。暦はこの日はじめて心から笑った。
九鬼姫も定期的にこの病院に通っているそうだ。
「ところで……」
暦は言い淀む。さっきまであったことを告げねばならない。
その頃
脇坂 香住
(わきさか・かすみ)は人知れず、名前も知らないマンションの八階踊り場から階下に身を投げている。
(世界は枝分かれした)
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
「私に近づくなッ!!」
引き金を引いた。
この瞬間である。脇坂香住の意識が戻ったのは。
――どうして?
どうしてやり直せないの!?
赤いコートを着た女の子が、どさっと背中から雪のなかに倒れる。
どうしてもっと前の状況に戻れないのか。
あるとき香住はつややかな水晶球を拾った。半透明でうっすらと赤い。野球のボールより少し小さいくらいのものだ。ただのガラス玉だと思っていたが実際は違った。
水晶球を手に入れてから、彼女は過去を操ることができるようになった。
といっても、操っているというのは正確な表現ではないだろう。時間を巻き戻してやり直しているわけではないから。
少し前の過去にさかのぼり、その時点から世界を分岐させて『ある展開』が発生せず『それとは別の新たな展開』が発生した世界を生み出せるようになったのだ。基本的に香住の意識は新しいほうの世界に移行する。
最初はランダムだったものの、少しずつだが香住は、この分岐をある程度意識的に起こせるようになってきた。
たとえば、クラスの副担任今道芽衣子が家に尋ねてくるたび分岐を発生させてきた。何回かやり直せば芽衣子はいつも、何らかの理由が発生して来ることができなくなった。
なのに今回は、戻ったところが銃を撃ってしまった瞬間なのだ。
銃を見つける前に戻らない。もっと言えば、電車で痴漢に遭う前に戻ることができてもよかったはずだ。
「こんなのおかしい……おかしいよっ!」
発作的に香住は自分のこめかみに銃口をあてた。
手が震える。
そのとき人の気配を感じ、香住は銃を鞄に収めて逃げ出した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年07月22日
参加申し込みの期限
2020年07月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年07月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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