this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
白いハコニワ~ホワイトアウトな白昼夢~
<< もどる
1
2
3
4
5
…
12
つぎへ >>
「……これでは身動きが取れないな……困ったものだ」
浴衣姿で膝に乗った白猫を撫でているのは
八神 修
だ。
ちなみにまったく困った風には見えない。
自室で生活習慣的に勉強に励んでいた修だったが、気付いたら御多分に漏れず温泉旅館の前に来ていた。いい加減この島でのフシギにも慣れている修は、さほど慌てるでもなくこの状況を受け入れていた。
「なるほど……」
となればすることはひとつ、部屋に備え付けの浴衣に着替えて旅館の散策である。そして再びロビーを訪れた際、多くの白猫に遭遇したのだ。
更に言えば、無類の動物好きである修が足元にすり寄ってくる白猫たちを無下にできる筈もなかったのである。
「うんまあ……これはこれで……よしよし」
気が付くと長椅子に座って頭にも膝にも肩にも足の上にも猫だらけの、人間毛玉の出来上がりであった。
「あ……猫さん。可愛い……」
そこに通りがかったのが
恵御納 夏朝
である。
「やあ、恵御納も来ていたのか」
爽やかに挨拶をする修だが、複数の猫にまみれたその姿は、辛うじて本人であることが判別できる程度だ。とはいえ面識のある夏朝なので、この毛玉が修その人であると認識できたというところであろう。
「八神君……来ていた……というか……」
首を傾げる夏朝。本人の意識としては『いつの間にか立っていた』というのが正解だろう。事実、夏朝自身も冬用の外出着を着ているが、これといった荷物も持っていない。
「ああ、恵御納もそうか。俺も自室で勉強していたはずなんだが。まあ、呼ばれた、ってとこだろうな」
「うん……」
明確に現状を認識し始めている修に比べて、夏朝はまだ頭がすっきりしていない。
「何か……ここに来る前に、大事な用があった気がするんだ」
夏朝の脳裏にほんの少しひっかかる、棘のような何か。慎重にその記憶の棘を抜こうとするが、足元にすり寄ってきた白猫によって吹き飛ばされてしまった。
「あ……可愛い……」
思わず抱き上げて、長椅子に腰掛けた。膝の上に白猫を乗せるとゴロゴロと喉を鳴らしてくれる。
「ああ……」
しばし、膝の上の白猫の可愛らしさに癒される夏朝と修。ふと旅館の玄関を見ると、また新たに客が入ってくるところのようだ。
「あ……」
黒い長髪の、金色の瞳の女性。年の頃は、自分達と同じぐらいか、またはちょっと年上ぐらいだろうか。夏朝が様子を見ているとその女性は白い長髪の女将と二、三言を交わした後、こちらに小走りにやってきた。
「わー。ねこ、いっぱい、です」
たどたどしい言葉遣い。日本語自体に不慣れなのだろう、慎重に言葉を選んでいる印象。
すでに白猫タワーと化した修を物珍しげに眺める黒髪の彼女の後ろから、女将が静かにやってきた。
「ようこそ、当館へ」
柔らかに頭を下げた女将に、夏朝と修も挨拶する。
「お……お世話に……なります……?」
夏朝が何となくわかってないような挨拶をした。まだ頭モヤがかかったままだ。
それに比べると、修は冷静だった。
「どうも女将さん、お世話になります……もしよろしければ、ここがどこか教えて貰えませんか。自室で勉強していた筈なので、気になってしまって」
そつなく爽やかな挨拶を切り出す。女将もまた、笑顔で応えた。
「はい……ここは夢の中……みなさんの時間を少しだけいただきました……この最期の夢に……少しだけ、お付き合いくださいな」
朗らかに笑顔で告げる女将に、ふたりは一瞬言葉を失う。
「え……最期って」
そのことについて夏朝が何事かを聞こうかとした時、黒髪の女性が割って入ってきた。
「え、ゆめ、ですか。困ります、わたし、用事あります、ヒト、さがしています……あれ……でも……だれ、だっけ……ええと」
その様子に顔を見合わせる修と夏朝。自分たちと同じように記憶が混濁しているのだろう、困惑した様子の彼女を落ち着かせるため、修が優しく声をかけた。
「大丈夫、落ち着いて……ここは安全な場所だから」
ちらりと女将に視線を送る。本当はここが安全だという保証はないが、さきほどの女将の反応からすると、あながち間違ってはいないだろう。女将もまた、修を笑顔で肯定する。
少し落ち着いたのか、黒髪の女性は修と夏朝に向き直った。ふたりはもう一段落ち着かせるために、笑顔を向ける。
「
八神 修
だ」
「……
恵御納 夏朝
です」
それを受けて、女性はようやく笑みを浮かべた。
「ええと……わたし、『ミコ』といいます。つき……から」
「?」
ミコは、自分の中の単語を総動員しているようだ。ふたりはゆっくりと言葉が出てくるのを待つ。
「『月』。あなた達、の言う、『月』から来ました」
<< もどる
1
2
3
4
5
…
12
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
白いハコニワ~ホワイトアウトな白昼夢~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年07月13日
参加申し込みの期限
2020年07月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年07月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!