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5.女王様の公開処刑
シーサイド丘公園で、
奈良橋 博美
は深々とため息をついた。
散歩していただけだった。
休日だったし、天気の良い午後だし、のんびりできるだろうと、思っていた。
「……どうしよう……」
手の中の写真と携帯画面を見比べてはため息だ。
「これ……絶対、【秘密の紙】だよな」
それも、とても恥ずかしい【秘密の紙】だ。
見てしまった他人の秘密に良心が痛い。
ねこったーに情報を上げるのもためらわれるし、かといって捨てるわけにもいかない。
どうにかして持ち主を探したいのだが……。
怪しい雰囲気満載の写真の詳細など、書き込める訳も無く。
黒服スーツとネクタイを着こなし、艶やかな漆黒の髪を腰まで伸ばして不敵な笑みを浮かべる美しい女性。
そしてそのそばに立つ男性のツーショット。
「……これって」
「それは秘密の写真だな!」
突然現れた双葉に驚く。
「うわっ!」
思わず後ずさった拍子に、写真がひらりと地面に落ちた。
「……みぃつけたぁ……」
カメラ片手ににたりと笑う双葉は、もはや死霊か妖怪か、といった禍々しさだ。
「そ、それ、持ち主に返そうと」
「安心しろ、私もそう思っているからな!」
写真を拾い上げた双葉は、実に楽しそうだ。
(いや、ちょっと信じられない)
「俺が返すよ。見つけちゃったの、俺だから」
この人に渡してはいけない。たぶん絶対。
写真を渡してもらおうと手を差し出す奈良橋に、双葉がくすりと笑う。
「持ち主を知っているのか?」
「……知らないけど」
正直に答えてしまう。
「私は知っているぞ! あいつだ」
にっこり笑って双葉が背後を指差す。
「あいつ?」
不審げに指差された方を眺めて……。
「ひっ」
奈良橋は小さく悲鳴を上げる。
地響きを轟かせ、高城が駆け込んできた!
「遅かったな!」
ふははは、とベンチの上に登った双葉が写真を掲げてみせる。
「~~~~~~!!!!!」
もはや言葉にならない悲鳴を上げて、高城は虫取り網を振り回す。
それをひょいひょいかわして双葉が笑う。
「ちょ、ねぇ、返すって言ってただろ!?」
思わず奈良橋が抗議する。
「もちろん返すさ! 私が満足したらな!!」
「……鬼だ」
呆然と呟いた奈良橋の肩を、くるりと振り返った高城ががっしりつかむ。
「ひっ」
「……見たのか?」
絶望を顔に映した高城の顔は、別の意味で鬼だった。
「や、あのっ不可抗力で……」
「あぁぁぁぁー!!」
高城が髪をかきむしって地面に倒れこむ。
「あ、や、ね、大丈夫だよ、誰にも言わないし」
おろおろと、フォローする奈良橋の声は、高城に届かない。
「そ の 顔 が 見 た かっ た !」
虫取り網が届かない安全圏から、ズーム撮影する双葉だけが生き生きしている。
故意では無かったが、秘密の写真を双葉に渡してしまった事を、奈良橋は後悔する。
「ね、一緒に取り戻せばいいじゃんか」
必死に励ます奈良橋の努力を双葉がぶち壊す。
「ふむ、よく見るとこの二人は似ているな。男はお前で、女の方は姉かなにかか?」
びくっと高城の肩が跳ねる。
「図星か。すると、こちらのフィギュア写真は」
「やめてくださいいいいいいいいっ!!!!」
年下の女子に、ついに敬語になる高城だ。
「姉をモデルにしたフィギュアか」
「言わないでぇええええ!!!!」
「良くできているではないか」
「みないでぇえええええ!!!!」
高城の絶叫に、なんだなんだと人が集まってくる。
「えっと……どうしたんでしょうか?」
「たぶん、秘密がばれたんじゃないか?」
心配そうに眉を下げるのは御陵と廻だ。
大の男が悶絶しながら許しを請う図に、やや引き気味だ。
「おい、つい、た……」
ぜーぜー、肩で息をつくのは、高城と共に双葉を追いかけていた花厳。
高城の痴態に、どん引きしつつ、汗を拭う。
「大丈夫ですか?」
その様子に気がついた御陵が、近寄ってハンカチを差し出す。
「あ、ありがとう」
少し驚きつつも好意に甘えて受け取る。
「……もしかしなくても、お前も【秘密の紙】を探しているのか?」
廻が同情気味に問いかける。
「あぁ、そうなんだ。えっと……写真、なんだけど……心当たりとかあったりするのか?」
写真、の言葉に思わず視線が高城に集中する。
「……いや、あれ以外は知らない」
「ははっ……」
喜ぶべきか悲しむべきか非常に微妙だ。
双葉は生き生きと高城をいじめている。
花厳も、双葉に写真を見つけられれば同じ運命だ。
(……一刻も早く回収しようっ!)
切実な思いに神が答えた、訳でもないだろうが……。
「いい加減にしろっ」
びゅっ! と白い影が飛ぶ。
「!?」
双葉の足元に炸裂して四散したのは、白いチョーク。
「逆巻くん!」
友人の姿に気がついた花厳の顔が明るくなる。
まさに援軍である。
「人の秘密で遊ぶのはいけないと思うのだ!」
キャットロードで秘密を回収していた一行が、公園に到着したのだ。
むろん、チョークを投擲したのは逆巻だ。
びしっと指を突きつける後木にうんうんと頷く。
「あの、返してあげてください……」
弱気に多喜が進言し、千鳥がそうだよう、と眉を下げる。
味方(と思われる)の出現に勇気付けられて、御陵も進みでる。
「恥ずかしくても、大切なものってあると思うんです」
無論、その胸には回収した黒歴史な楽譜が抱かれている。
「あー……大丈夫か?」
廻が悶絶している高城の背を撫でてやり、双葉にあきれた視線を向けた。
「もう十分だろ?」
「他人の人生終了ボタンがこの掌にあるというのに、楽しまないでどうする?」
真面目に言い切られて場が凍る。
「いやぁあああああっ!!!!」
高城がまた絶叫した。
「お、落ち着こう? な?」
あわあわと奈良橋が高城に声をかける。が、おそらく届いていない。
「なに、別にばらしたり拡散したりはしない。ただ、その痴態が楽しめれば良い!」
「それぜんっぜん救いになってないよね!?」
雨崎が全力で突っ込む。
「なんだ、人の秘密を合法的に見てしまっただけだろう? そう目くじらをたてるな」
からから笑って双葉がカメラを向ける。
撮影は順調で、大変喜ばしい。
真面目な批判もなんのその、双葉の暴虐は続く……かに思われたが。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笠井 月子
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月14日
参加申し込みの期限
2013年09月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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