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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
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FINYALFANTASY7 RE Ep.1「骨太の少女」
【骨太の少女を救え】
その頃、タケミチは自分よりもゴツい腕のフジコの手を引いて、ジャンク通りを走っていた。
「えっと、おうちはスラムの方にあるんだよね？」
「ええ、そうよ。しっかりエスコートしてちょうだいね、なんでもやさん」
タケミチが確認のために問うと、フジコが妙にくねくねしながらそんなことを言った。どうやら気に入られてしまったらしい。
「アッハイ。とは言え、いくらカタナくんが強いとは言え、一人じゃ全員を足止めすることは無理だろうし……。俺が追っ手を引きつけてる間にフジコさんをエスコートしてくれる人がいればいいんだけど……」
そのとき、タケミチの足元にジャンクの山から一匹のロボット猫が飛び降りた。
「こんにちは、猫型ロボットの＜ハルくん＞ですにゃ！」
ハルくんと名乗るロボット猫はおもむろに名を名乗ると、フジコのエスコートを申し出た。
「うーん。それはありがたいケド……」
この小さな猫型ロボットにいざというときにフジコを守り切れるかどうか少し不安だった。さらに言えば、この猫が神猫の手先だという疑いも捨てきれない。
しかし、
「あら、いいじゃない。意外と頼りになるわよ、この子猫ちゃん」
と、どうやらフジコとこの子猫は顔見知り（？）らしい。
「戦闘は不得意ですが、安全な道を選んで中心街までお届けすることはできますニャ」
ハルくんもまた自信ありげにそう頷く。まるで人のように会話ができるあたり、かなり高度な人工知能を積んでいるようだ。
「わかった。じゃお願いするよ」
タケミチはハルくんの頭を軽く撫でながらそう言った。
ハルくんは気持ちよさそうに目を細めると、「では、行きましょう」とフジコを先導するように歩きだす。
「じゃあ、フジコさん、スラム街で落ち合いましょう」
「わかったわ」
かくして、フジコとハルくんの背中を見送りつつ、タケミチは足元の石ころを拾ながら、追手を待つ。
ほどなくして、神猫の社員であるゲンゾウとセイヤがやってくる姿が見えた。
「はぁーい、俺でっす！ さぁ敵さんウェルカーム！」
パチンとウインクしながら、タケミチが大声でニャークスの意識を引き付ける。
「お！ 見つけたぜ、なんでもやさんよぉ！ ん、あのねーちゃん（？）はどこだ？」
タケミチに気づいたゲンゾウがねーちゃんの語尾を疑問形にしながらそう訊ねる。ニャークスのやり方には賛同できないが、その疑問についてはタケミチも大きく同意したいところだ。
「んん？ あれ、どっかにいっちゃったナァ？」
さておき、ケロリとした表情でおどけて笑うタケミチに、後からやってきたニャークスの兵達から「ふざけるな！」と怒号が飛ぶ。
そこで、場の空気をとりなすように、セイヤが一歩前へ出た。
「嘘はいけませんね。さあ、正直にフジコさんの居場所を教えてください。大人しく白状するのであればよし。もし、あくまでシラをきるというのであれば……多少痛い目にあってもらうことになります」
落ち着いた、冷淡にも聞こえる口調でセイヤが促す。
だが、むろんタケミチにその気はない。
「そう言われても、いくら「なんでも屋」でもいない人を渡すことはできないんだナー」
「そうですか。仕方ありません」
セイヤが手をかざすと、ニャークスの兵達が銃を構える。
「おっと、そうはいかないよ！」
タケミチは装備していた「いかずち」のマテリアでニャークスの兵達に先制攻撃した。
「ぐぁ！」
「くっ、気をつけろ、相手はマテリニャを持っているぞ」
敵に動揺が走る。
そこで、一気に間合いを詰め、タケミチはアビリティのスイ・マーを発動。
「な、武器が……」
局所麻酔によって、力が入らなくなった武器を取り落とし、さらに慌てる神猫兵。
「落ち着け！ 相手は一人だ！ 俺に続け！」
「負傷したものは後ろへ！ 私が後退を支援します！」
さすがにゲンゾウとセイヤは落ち着いており、取り乱してはいない。
逆を言えば、それ以外の兵達の練度は大したことはなさそうだ。
（これなら、あっさりと囮をしつつ逃げられそうカナー）
だてに「何でも屋」をやっているわけではなく、こういったことには慣れている。追手を煙に巻きつつ、中心街に逃げ帰ることはそれほど難しくないだろう。
問題は――。
（あのちょっとイケメンのおにーさんが強そうだったんだよね。カタナくん大丈夫カナー？）
タケミチは後輩のなんでも屋の姿をあたまに思い浮かべる。
この状況下で、自分より他人の心配をするあたり、カタナの言うようにタケミチは紛れもないお人よしの「何でも屋」だった。
その頃、タケミチは自分よりもゴツい腕のフジコの手を引いて、ジャンク通りを走っていた。
「えっと、おうちはスラムの方にあるんだよね？」
「ええ、そうよ。しっかりエスコートしてちょうだいね、なんでもやさん」
タケミチが確認のために問うと、フジコが妙にくねくねしながらそんなことを言った。どうやら気に入られてしまったらしい。
「アッハイ。とは言え、いくらカタナくんが強いとは言え、一人じゃ全員を足止めすることは無理だろうし……。俺が追っ手を引きつけてる間にフジコさんをエスコートしてくれる人がいればいいんだけど……」
そのとき、タケミチの足元にジャンクの山から一匹のロボット猫が飛び降りた。
「こんにちは、猫型ロボットの＜ハルくん＞ですにゃ！」
ハルくんと名乗るロボット猫はおもむろに名を名乗ると、フジコのエスコートを申し出た。
「うーん。それはありがたいケド……」
この小さな猫型ロボットにいざというときにフジコを守り切れるかどうか少し不安だった。さらに言えば、この猫が神猫の手先だという疑いも捨てきれない。
しかし、
「あら、いいじゃない。意外と頼りになるわよ、この子猫ちゃん」
と、どうやらフジコとこの子猫は顔見知り（？）らしい。
「戦闘は不得意ですが、安全な道を選んで中心街までお届けすることはできますニャ」
ハルくんもまた自信ありげにそう頷く。まるで人のように会話ができるあたり、かなり高度な人工知能を積んでいるようだ。
「わかった。じゃお願いするよ」
タケミチはハルくんの頭を軽く撫でながらそう言った。
ハルくんは気持ちよさそうに目を細めると、「では、行きましょう」とフジコを先導するように歩きだす。
「じゃあ、フジコさん、スラム街で落ち合いましょう」
「わかったわ」
かくして、フジコとハルくんの背中を見送りつつ、タケミチは足元の石ころを拾ながら、追手を待つ。
ほどなくして、神猫の社員であるゲンゾウとセイヤがやってくる姿が見えた。
「はぁーい、俺でっす！ さぁ敵さんウェルカーム！」
パチンとウインクしながら、タケミチが大声でニャークスの意識を引き付ける。
「お！ 見つけたぜ、なんでもやさんよぉ！ ん、あのねーちゃん（？）はどこだ？」
タケミチに気づいたゲンゾウがねーちゃんの語尾を疑問形にしながらそう訊ねる。ニャークスのやり方には賛同できないが、その疑問についてはタケミチも大きく同意したいところだ。
「んん？ あれ、どっかにいっちゃったナァ？」
さておき、ケロリとした表情でおどけて笑うタケミチに、後からやってきたニャークスの兵達から「ふざけるな！」と怒号が飛ぶ。
そこで、場の空気をとりなすように、セイヤが一歩前へ出た。
「嘘はいけませんね。さあ、正直にフジコさんの居場所を教えてください。大人しく白状するのであればよし。もし、あくまでシラをきるというのであれば……多少痛い目にあってもらうことになります」
落ち着いた、冷淡にも聞こえる口調でセイヤが促す。
だが、むろんタケミチにその気はない。
「そう言われても、いくら「なんでも屋」でもいない人を渡すことはできないんだナー」
「そうですか。仕方ありません」
セイヤが手をかざすと、ニャークスの兵達が銃を構える。
「おっと、そうはいかないよ！」
タケミチは装備していた「いかずち」のマテリアでニャークスの兵達に先制攻撃した。
「ぐぁ！」
「くっ、気をつけろ、相手はマテリニャを持っているぞ」
敵に動揺が走る。
そこで、一気に間合いを詰め、タケミチはアビリティのスイ・マーを発動。
「な、武器が……」
局所麻酔によって、力が入らなくなった武器を取り落とし、さらに慌てる神猫兵。
「落ち着け！ 相手は一人だ！ 俺に続け！」
「負傷したものは後ろへ！ 私が後退を支援します！」
さすがにゲンゾウとセイヤは落ち着いており、取り乱してはいない。
逆を言えば、それ以外の兵達の練度は大したことはなさそうだ。
（これなら、あっさりと囮をしつつ逃げられそうカナー）
だてに「何でも屋」をやっているわけではなく、こういったことには慣れている。追手を煙に巻きつつ、中心街に逃げ帰ることはそれほど難しくないだろう。
問題は――。
（あのちょっとイケメンのおにーさんが強そうだったんだよね。カタナくん大丈夫カナー？）
タケミチは後輩のなんでも屋の姿をあたまに思い浮かべる。
この状況下で、自分より他人の心配をするあたり、カタナの言うようにタケミチは紛れもないお人よしの「何でも屋」だった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2020年06月19日
- 参加申し込みの期限
-
- 2020年06月26日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2020年06月26日 11時00分
