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\ オーバータイム!/
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アーーーーーーーーーー。
ラーメン屋にやけに息の長い少女の悲鳴がこだました。先述の赤すぎるラーメンを
トワ・E・ライトフェロゥ
がひと口食べたのである。
「お前の味覚で何故これを……完全に見た目だけで選んだだろ」
ようやっと事態を察知した
夜海霧 楓
があきれ顔で呟いた。
志波 武道
もトワに水を注いでやる。
「ほら、トワちゃん水飲んで……牛乳とかあったほうがいいのかな」
「うう……サンキューです。赤くてキレイだとdeliciousだと思っていた時期がトワにもあったのデス」
大きな瞳に涙を湛えながら、トワは武道が注いでくれた水を一気に飲み干した。当然、まだ足りない。
「うう……足りないのデス。トワの渇きをhealingするにはこの程度では……」
水を求めてキョロキョロするものの、ラーメン屋に不慣れなトワには水がどこに置いてあるのか分からない。
「あ、あの……すごい声してたけど、大丈夫……? あれ……トワさん」
たまたま水の近くに居合わせた女子高生が、トワに水を持ってきてくれた。その女子高生は、
恵御納 夏朝
だ。
「Very very thanks sis……oh! カーサ!!」
トワも相手が夏朝であることに気付いた。というのも、以前フィリアが寝子島を訪れた時、トワと同じように夏朝も自室にフィリアを招き、一晩泊めてやったのだ。
その前後で夏朝とトワは寝子島観光に行き、フィリアと共に良い思い出を作っていた。
☆
「……つまり、フィリアさんがまた来てくれるんだね。お誕生日が近いなら僕も何かプレゼントを用意しようかな……」
天利はトワの口が落ち着くのを待って、夏朝に自己紹介をした。
「ああ、そうなのさ。その節はフィリア……娘が世話になったそうで、すまなかったな。プレゼントとかは気を使わなくてもいいぞ」
夏朝もまた、トワと共にフィリアの見送りをしていた。もちろん天利はその様子を見ていたので、夏朝のこともすぐにピンと来た。そのうえでフィリアの件を改めて相談することにしたのだ。
「いえ……僕はちょっとベッドを貸しただけだから……それに、プレゼントは気持ちだし。何にしようかな……僕が見た限りだと、猫さんとか日本文化とか好きそうだったけど」
謙遜しながらも、フィリアのことが思い出されていた。大人と子供が交じり合ったような、不思議な少女。
「で、本題はいつ聞かせてくれるんだ?」
話が進まないことにいい加減イライラし始めた楓が割って入った。
「カエデー、辛くて食べられマセン」
「交換してやるからこれでも食べてろあほ姫!」
涙目のトワにまだ口をつけてなかったラーメンを差し出し、トワの目の前の赤い物体を引き取る楓。少しだけ声のトーンを落として、天利の前に顔を突き出した。
「あんたの娘さんについて不可思議な話があるっていうから来たんだぞ」
事情により自らの雇い主の娘であるトワと護衛として同居している楓だが、寝子島で起こる不思議な事件などの調査も行なっていた。というのも、身分を偽って暮らしているトワがあまり目立たないようにカモフラージュするためである。
「これがラーメンデスか、うまうまやみやみ……yummy yummyなのデス」
そのトワは楓のラーメンのチャーシューを頬張ってご満悦だ。
「あー……そうだな……娘なんだが……10歳ぐらいに見えたかと思うんだが」
「うん、そうだったね」
見た目はね、と夏朝は言葉を飲み込んだ。
「本当は今度20歳になるんだ」
「え、あの身体で20歳!?」
夏朝は素直に驚いたが、数々の不思議に触れてきた楓はまだ冷静だ。
「んー……実年齢より幼く見えるなんてのはまあ良くある話じゃないか? 『家内がそういうヒトだった』ってことだろ」
とはいうものの、成人になってから若く見えるのと、大人が子供に見えるというのでは話が違う。しかし、それは楓の探求心を刺激するほどではなかったようだ。
「やれやれ……わざわざラーメン食いに来て聞き出せたのは誕生日プレゼントの相談か……」
急速に興味を失った楓が、目の前の赤いラーメンに口をつけたものかどうかと悩んでいると、天利の困り顔が視界に入った。
「まあ……そうだな……んー……俺ならプレゼントは本人に会ってしばらく行動してから決めるわ」
ここで一応天利の相談に応えてやるあたり、楓もまた悪人ではないということだろう。
「ほう」
「だってそうだろ。ちゃんと会ってないんだろ? だったら適当に用意したプレゼントなんてすぐバレるだろうが。好みが分からないんだから、此処でウダウダ考えているこの時間が無駄だ」
楓の意見は合理的だが、やや冷たい。まあ、本人としてはもう少し寝子島にまつわる不思議の話が聞けると期待していただけに、無理からぬことではあるが。
「そうだな……」
やはり耳が痛いのか、苦笑いの天利に向けて、楓は割り箸の先を突き付ける。
「つまりな、決めるべきはプレゼントじゃなくて覚悟だってことだよ……違うか?」
「……」
痛いところを突かれて、天利は黙ってしまった。
「Good taste! ゴチソウサマデシタ!!」
空気が重くなってきたその時、トワの元気な声がラーメン屋に響き渡った。
「さ、行きマスよカエデ!!」
そのままイスから立ち上がると、トワは颯爽と出口に歩き始める。
「おい、どこに行くんだ」
「easiness! それこそゴチャゴチャ時間、ムダにしてるだけなのデス! エート……ニート!」
「……二十だ」
「フィリアがアマリモノノニートって言ってマシタ!!」
「そうか、ニトオが名前だから憶えてくれ、お嬢ちゃん」
「Yes! presentはマゴコロが大事なのデス! ニトオが選んだものならどんなものでもフィリアは喜びマス!! だから買いに行きマス!!」
わずかな時間ではあったが、フィリアと行動を共にしたトワだったから、それは重みのある言葉だった。
夏朝も後に続く。
「僕もそう思う……不思議なところはあったけど、素直で明るくて、いい子だった……お父さんからのプレゼントを無下にするような子じゃないよ」
つられて立ち上がる天利を、武道は見送った。
「あ、じゃあ俺はココで。娘さんとうまくいくといいですね!!」
まだラーメンを食べている武道に、天利は軽く手を上げた。
「ああ、色々サンキューな、生徒会長さん」
「『元』ですよ」
そうこうしていると、すでにラーメン屋を出てしまったトワが店内に声をかけた。
「Remember that time is money!!」
「うるせえちびすけ、支払いが先だ!!」
楓の怒号が平和な昼下がりにこだました、という。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年06月05日
参加申し込みの期限
2020年06月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年06月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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