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キラキラチアリーディング！ 応援パレパレパレード♪
ワアアアアアーーッ！！
各ステージバスで展開される、ヴァラエティ豊かな出し物。
飛び交う高評価。
パレードはぐんぐんと盛り上がっていった。
その盛り上がりの中心、ネコビエ様の輿を囲んで、一糸乱れぬパフォーマンスを見せるのは、このカーニバルの主役、チアリーディング隊。
先頭で華やかにパフォーマンスをするのは、此度チアリーディングのリーダーを仰せつかった、夢宮 瑠奈。
「全力で！ 素敵な音楽の世界に！」
いつでも全力、パワー全開のアイドル、末明 せれねこと、夢宮 瑠奈。
彼女の体当たりの、笑顔あふれるパフォーマンスに魅了されるファンは多い。
今回のチアリーディング、彼女がリーダーになると聞いて、自然、多くのファンたちが彼女のために、力を合わせて活動していた。
骨惜しみしない、瑠奈とそのファンの活動によって、カーニバルの規模は大きく、そうそうたるものになった。
だれもかれも、皆瑠奈のために働けることを心から喜んでいる。
瑠奈の世界を共有し、一緒にいられることが何よりうれしいのだ。
「音楽はあたしの世界のすべてだから！
あたしの世界を分け与えて――みんながげんきになれるなら！」
瑠奈の言葉に、皆が笑顔で答える。
アイドル系音楽チームのステージで精いっぱいのパフォーマンスをしつつ、瑠奈はすぐにバトントワリングのチームに戻り、元気いっぱいで皆を先導していく。
一糸乱れぬ見事な動き。
寝子島内外から集まった有志たちによるチアチーム。
ふつうなら息もバラバラの、完成度の低いバトントワリングになりがちだ。
しかし、有志達によるバトンテクニックの動画配信や、講習会により、皆の気持ちはひとつになっていた。
なにより、リーダーである瑠奈の「大人数がぴったりそろうのって見ててすごいなあって思えるから、ぴったり完全にはそろうとは思っていないけど、そろってくれたらいいなって」という言葉を聞いて、皆の心が奮い立った。
厳しい習練などで展開されるマスゲームは、一見すごいもののように思えるが、人間をモノのように扱っているようなうそ寒さをどこかで感じさせるものだ。だが、寝子島のバトントワリングは、一人ひとりが調和を意識し、皆で何かを作り出そうとする「積極的な協力の意思」があった。
一人ひとりが意思を奪われたロボットになるのではなく、全体を作り上げるという強い意志を共有したチームとなる。
しぜん、そのような気持ちを、皆が持てたのは、やはり瑠奈の力が大きい。
鼓笛隊がひときわ高くドラムを鳴らし、チアリーディングのチームが停止する。
その場で行進を崩さず、一人ずつ前にでて、ソロパートを行う。
チアリーダーが持ち時間で、自分の好きな演目をするのだ。
「頑張るわよ～！」
陽気な笑顔で飛び出したのは、小柄な女子中学生。
いや違う、見た目は少女で中身は主婦の、恵御納 理沙嬢だ。
ノースリーブのチア衣装からすらりとのぞく両手、両足、華奢な肉付きはとても妙齢の女性とは思えない。
少しもつかれた様子もなく、客席に向かってバトンを振りアピール。
彼女を人目見ようと、男性陣が殺到する。
「あ、旦那様！」
目ざとくカメラを構えた久隆を見つけた理沙、手を振って合図する。
笑顔を向ける久隆。
既婚者であり、しかもその夫が、魁偉な偉丈夫としって、すごすご退散するスケベな男性陣。
理沙の参加しているチアリーディング隊から、夏朝のパフォーマンスしている『低いド』号は見ることはできない。
でも、久隆がしっかりビデオにその様子を収めてくれているはずだ。
旦那様のすることだから、大丈夫。
「それを楽しみに頑張るわ～！」
くるくるとバトンを旋回させ、見事なパフォーマンスを披露する理沙。
この数週間、夫の目を盗んで、必死に動画をチェックした甲斐のあることだ。
空中高くバトンを放り、それを見事にキャッチ。
万雷の拍手が彼女を包んだ。
頬を赤らめて笑顔を向ける理沙。心配された疲労の気配は、そこにはない。
そんな彼女たちの周りを、ふわふわと光の暈がいくつも取り巻き始める。
（あら？
可愛い妖精さん達……）
ネコビエ様膝下のチアリーディング隊のソロパートとあって、音の精たちがこぞってサポートに現れたのだ。
（パレードを楽しみに来たのかしら？）
「◎」のプラカードを出して、光の渦はふわふわと周囲に漂う。
（夏朝も……冬夜も……見てくれているかな）
そう考えたとき、明るかった理沙の表情に、一瞬だけ翳りが生まれた。
南からの潮風が、そっと彼女の頬をなでた。
明るいバンドマーチが響き、理沙は我に返った。
続いて、リーダーの瑠奈がフルートを取り出す。
銀色のフルートが冬の陽光を反射して、まばゆく輝く。
なめらかな音色が、緩やかに旋回し、バンドマーチと溶け合う。
音の精たちは、ネコビエ様の方へゆっくりと漂い、まるで何事か報告しあうように、周囲をぐるぐる回っている。
ネコビエ様の像の布が、潮風ではためいた。
カーニバルは、佳境へと差し掛かっていた。
各ステージバスで展開される、ヴァラエティ豊かな出し物。
飛び交う高評価。
パレードはぐんぐんと盛り上がっていった。
その盛り上がりの中心、ネコビエ様の輿を囲んで、一糸乱れぬパフォーマンスを見せるのは、このカーニバルの主役、チアリーディング隊。
先頭で華やかにパフォーマンスをするのは、此度チアリーディングのリーダーを仰せつかった、夢宮 瑠奈。
「全力で！ 素敵な音楽の世界に！」
いつでも全力、パワー全開のアイドル、末明 せれねこと、夢宮 瑠奈。
彼女の体当たりの、笑顔あふれるパフォーマンスに魅了されるファンは多い。
今回のチアリーディング、彼女がリーダーになると聞いて、自然、多くのファンたちが彼女のために、力を合わせて活動していた。
骨惜しみしない、瑠奈とそのファンの活動によって、カーニバルの規模は大きく、そうそうたるものになった。
だれもかれも、皆瑠奈のために働けることを心から喜んでいる。
瑠奈の世界を共有し、一緒にいられることが何よりうれしいのだ。
「音楽はあたしの世界のすべてだから！
あたしの世界を分け与えて――みんながげんきになれるなら！」
瑠奈の言葉に、皆が笑顔で答える。
アイドル系音楽チームのステージで精いっぱいのパフォーマンスをしつつ、瑠奈はすぐにバトントワリングのチームに戻り、元気いっぱいで皆を先導していく。
一糸乱れぬ見事な動き。
寝子島内外から集まった有志たちによるチアチーム。
ふつうなら息もバラバラの、完成度の低いバトントワリングになりがちだ。
しかし、有志達によるバトンテクニックの動画配信や、講習会により、皆の気持ちはひとつになっていた。
なにより、リーダーである瑠奈の「大人数がぴったりそろうのって見ててすごいなあって思えるから、ぴったり完全にはそろうとは思っていないけど、そろってくれたらいいなって」という言葉を聞いて、皆の心が奮い立った。
厳しい習練などで展開されるマスゲームは、一見すごいもののように思えるが、人間をモノのように扱っているようなうそ寒さをどこかで感じさせるものだ。だが、寝子島のバトントワリングは、一人ひとりが調和を意識し、皆で何かを作り出そうとする「積極的な協力の意思」があった。
一人ひとりが意思を奪われたロボットになるのではなく、全体を作り上げるという強い意志を共有したチームとなる。
しぜん、そのような気持ちを、皆が持てたのは、やはり瑠奈の力が大きい。
鼓笛隊がひときわ高くドラムを鳴らし、チアリーディングのチームが停止する。
その場で行進を崩さず、一人ずつ前にでて、ソロパートを行う。
チアリーダーが持ち時間で、自分の好きな演目をするのだ。
「頑張るわよ～！」
陽気な笑顔で飛び出したのは、小柄な女子中学生。
いや違う、見た目は少女で中身は主婦の、恵御納 理沙嬢だ。
ノースリーブのチア衣装からすらりとのぞく両手、両足、華奢な肉付きはとても妙齢の女性とは思えない。
少しもつかれた様子もなく、客席に向かってバトンを振りアピール。
彼女を人目見ようと、男性陣が殺到する。
「あ、旦那様！」
目ざとくカメラを構えた久隆を見つけた理沙、手を振って合図する。
笑顔を向ける久隆。
既婚者であり、しかもその夫が、魁偉な偉丈夫としって、すごすご退散するスケベな男性陣。
理沙の参加しているチアリーディング隊から、夏朝のパフォーマンスしている『低いド』号は見ることはできない。
でも、久隆がしっかりビデオにその様子を収めてくれているはずだ。
旦那様のすることだから、大丈夫。
「それを楽しみに頑張るわ～！」
くるくるとバトンを旋回させ、見事なパフォーマンスを披露する理沙。
この数週間、夫の目を盗んで、必死に動画をチェックした甲斐のあることだ。
空中高くバトンを放り、それを見事にキャッチ。
万雷の拍手が彼女を包んだ。
頬を赤らめて笑顔を向ける理沙。心配された疲労の気配は、そこにはない。
そんな彼女たちの周りを、ふわふわと光の暈がいくつも取り巻き始める。
（あら？
可愛い妖精さん達……）
ネコビエ様膝下のチアリーディング隊のソロパートとあって、音の精たちがこぞってサポートに現れたのだ。
（パレードを楽しみに来たのかしら？）
「◎」のプラカードを出して、光の渦はふわふわと周囲に漂う。
（夏朝も……冬夜も……見てくれているかな）
そう考えたとき、明るかった理沙の表情に、一瞬だけ翳りが生まれた。
南からの潮風が、そっと彼女の頬をなでた。
明るいバンドマーチが響き、理沙は我に返った。
続いて、リーダーの瑠奈がフルートを取り出す。
銀色のフルートが冬の陽光を反射して、まばゆく輝く。
なめらかな音色が、緩やかに旋回し、バンドマーチと溶け合う。
音の精たちは、ネコビエ様の方へゆっくりと漂い、まるで何事か報告しあうように、周囲をぐるぐる回っている。
ネコビエ様の像の布が、潮風ではためいた。
カーニバルは、佳境へと差し掛かっていた。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2020年07月12日
- 参加申し込みの期限
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- 2020年07月19日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2020年07月19日 11時00分
