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キラキラチアリーディング! 応援パレパレパレード♪
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そうして、パレードは何事もなく、無事に九夜山のライブ会場にたどりついた。
次々に集結するステージカー。
そのうちいくつかの中では、いまだにパフォーマンスが続けられていた。
『ラ号』のステージカーは、今まさに
八神 修
のライブが最高潮だった。
音の精、アランとあおいの両名とともに、修のキーボードが一層高く鳴り響く。
最初はとても緊張していた様子のあおいも、大分落ち着いてきて、笑顔がこぼれるようになってきた。
「楽しいな」
修が微笑を見せると、
「うん!」
あおいが笑って答える。
「最高の供物だ」
アランの腕には、修から受け取った銀色のブレスレット。
――そして、最後のソロパートが終わり……。
ワアアアアア――――――!!!
大歓声の中、修は観客に向けて手を振ってアピールする。
その瞬間、ふっと照明が落ちる。
次に修は、闇の中で誰かが自分の手を握ったのを感じた。
後で考えても、あのとき手を握ったのが、アランであるのかあおいであるのか、どちらかわからない。
だが、あのときの手のひらの感触、熱く汗ばんだ、興奮した手のぬくもり。
あれを、自分は一生忘れることはないだろう――そう感じていた。
――スズメ軍団は、最後までノリ一本で押し切りマス!
燦めくカクテル光線の中を、一散に走り抜けるトワたち、スズメ軍団。
一足早く野外ステージにたどりつき、即興のスズメダンスを踊る。
――ネコビエサマを呼び出して アゲアゲーにする Fantasy Parade デス!
一切の計画のない、無秩序なエネルギー。
パレードの、知られることのないもう一人の主役とでも言うべきトワたちスズメ軍団は、最後の最後までスズメダンスを舞い続けるのだ。
「パレードは楽しんでもらえましたか?」
御巫 時子
は五十嵐先生に笑いかける。
読み聞かせを終えた二人は、一足早く九夜山にたどり着き、祠に手を合わせた後、ネコビエさまの到来を待っていたのだ。
「めったにしない体験だったからね。楽しかったよ」
冷静に答える五十嵐先生。
「私も、とても楽しかったです」
そう言って、時子は付け加える。
「尚輝先生と一緒だからもっと楽しめました」
それを聞いた五十嵐先生、いつも通り表情はうかがい知れないが、ただ「……うん」と、肯定でも否定でもない、曖昧な答を発した。
「あ、あおいさん」
見慣れた人影を認めて、
鴻上 彰尋
は手を振る。
それに答える
七夜 あおい
、彰尋の手の中の携帯を認めて、首を伸ばして覗き込む。
「パフォーマンスを動画で纏めたものが配信されているんだ。見てみるかい?」
あおいは頷いて、左手でイヤフォンをつまんで、耳に押し込んだ。
そして、パレードの後列からやってきたネコビエ様の像が、いまステージ最上部の壇上に据え付けられた。
(何事もなく……無事たどりついたか)
獅子唐 ケンジ
はほっと胸をなで下ろす。
どうやら何事もなく、パレードは無事に済みそうだ。
怪しい軍団の襲撃もなく、カーニバルは滞りなく終了した。
そういうことにしておけばいい。
ライブ会場を狙っていた悪漢どもの累々たる屍を見ようともせず、スタンガンを一度鳴らしてケンジは闇に消えた。
壇上に上がったのは、チアリーディング隊の
夢宮 瑠奈
。
「キラッキラでピッカピカの音楽で、この島に元気を、この島だけじゃなくって、世界中に元気を、キラッキラでピッカピカに!」
――そのための音楽、そのためのアイドル! なのだから!
疲れ果てているハズの彼女、そんなそぶりを少しも見せず、皆にアピールする。
――今日の歌の中で、とっても素敵な歌があったから、早速アドリブでアイドルアレンジしてみました!
――みんなで歌ってください!『ミュージック・キャット・ソング』!
「よし、ネコビエ様に幸あれ、と頑張るよ!」
『おとのねこさんのうた』の作曲者、夏朝は、再び元気を取り戻す。
会場には父も母もいる。そして……。
アコーディオンを持つ手に、添えられた温かみを感じる。ひとりじゃない。
チアリーディング隊は、ここへ来て全力の演技。理沙も、ライブステージで必死に娘の姿を追いかけながらのパフォーマンス。
「最高の演技(バトントワリング)で、音の猫、ネコビエさまに、最高のエールを!」
さまざまな楽器がかき鳴らされ、さまざまな音が鳴る。
ギター、ベース、バンジョー、吹き戻し。
音はバラバラながら、心をひとつにしてみなで演奏。
(吹き戻し?)
周囲の人間が、唖然とした表情を向ける。
クールビューティ、
嘉渡洲 稀跡
が無表情で、吹き戻しをならしている。
彼女なりのわちゃわちゃだ。
「それデス!」
めざとく見つけるのはトワたち、いまやバタリオンと言うくらいの規模を獲得したスズメ愚連隊。
色鮮やかな吹き戻しの周囲を、激しくスズメダンスで舞う。
吹き戻しの周囲に群がるのは鳩のはずだが、そんなことはお構いなし。
すべてノリの、ノリによる、ノリのための行動。
紙袋から何故か大量の吹き戻しを取り出し、稀跡はスズメンズに与える。
赤、青、緑、様々な色が、夜の九夜山に乱れ飛ぶ。
無数のプラカード「◎」が溢れる。
――その瞬間、ネコビエ様の全身から、七色の光が放出され始めた。
「ネコビエさまがとってもキラキラピカピカし始めたわ~!?」
思わず手を止める理沙。
「ゲーミングチェ……」言いかけて、理沙は口を押える。
(カラフルスペシャルネコビエ様、とっても輝いてるわよ~!)
大声を出すのははばかれるので、心の声でそっとエール。
いない相手にでも、思いをのせれば、きっと伝わる。
「頑張るぞ!」
曖浜 瑠樹
は眠気でふらふらしつつも、最後までオカリナを奏で、皆について行く。
「ネコビエさん達が最後まで盛り上がれるように
オレも頑張ってオカリナ吹いて踊るよぉ!」
渾身の力で踊り続ける彼の周りに、ずっと付き従ってきた猫たちが群がる。
「にゃんこ達もついてきてくれてるのかねぇ?
ありがとうなぁー!」
そして、風もないのにひらりと布がはためき、その下にほんの一瞬だけ、とても愛らしい猫の姿が現れた。
「わぁい、ネコビエさんだぁー!
…ネコビエさんの縫いぐるみとかないかなぁ?」
瑠樹がすっかりネコビエ様を気に入った様子を見せる。
「ネコビエ様、可愛い……」
感嘆の声を漏らす夏朝。
「普段は布で隠れるなら。姿を見れるの、今だけなんだね」
ネコビエ様から放出される光が、人の形を取る。
八体の音の精。
リーダー格の『低いド』の音の精、コンラッドが一歩前にでて、大音声で皆に語りかける。
「ネコビエ様は今こそ姿を現された!
皆さんのご尽力によって、ネコビエ様は皆様の切なる願いをお聞きなさって、
素晴らしい予言をくだされましたぞ!
曰く、皆の心が音楽を通して一つとなる今宵、全ての苦しみ、悩みは幻のごとく失せ果て、
一時この世に平穏が訪れた!
このような、希望、喜び、わちゃわちゃのこころを、日々忘れずに過ごしていれば、
かならず寝子島に、全世界に平穏が訪れるであろう!」
観客席が一気に沸き立つ。
「本日は、本当にみんなありがとう!
またこういう日がくることを信じて――さらば!」
そういって音の精たちは、七色の光の尾を引いて、天空へと旅だった。
あとに残るのは、もはや輝かないネコビエ様の像だけ。
静かな残照と、潮の響きが、パレードの終わりを告げていた。
「パレードイベント終わったら
ネコビエさんも、ゆっくりのんびりできるかなぁ?
これからもよろしくなぁー!」
瑠樹がつかれも忘れて、猫たちと一緒に手を振っていた。
こうして、パレードは終わった。
祠にネコビエさまは安置され、そのあともいつ果てるともない演奏は続き、それもやがて止まった。
長い陶酔から目覚めたように、夏朝は顔を上げる。
「大丈夫か?」
眼前には、見慣れた父の顔。
その傍らには、カーディガンを羽織った母。
少し無理をしすぎたのか、若干疲労の色はあったが、それでも夏朝の顔をみると笑顔を向けた。
なんでも、ネコビエ様が祠に収められたあとも、楽器のない人も盛り上がれるように、ずっとバトントワリングしていたらしい。
「……帰ったら、いっぱい話したいこと……ある」
夏朝が言うと、
「うん、私たちもあるんだ」
笑顔で両親が頷いた。
だが、音楽を通じてもたらされた、いくつもの不思議な出会い。
音楽がなかだちをした、たくさんの感動。
それらがいつまでも、波の音のように寝子島に響きつづけるだろう。
夢宮 瑠奈
の、みんなと共有したい世界ーー。
それは、音楽の溢れる世界。
寝子島はそんな風に、いつでも素敵な音楽で溢れているのだ。
潮風に揺られるネコビエ様の像が、はだけた布の下で、そっと笑っていた。
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あとがき
担当マスター:
ぱーすぺ
ファンレターはマスターページから!
ありがとうございました!
というわけで大幅遅刻です。申し訳ございません。
ガイド提出時にある程度のスケジュールの遅延は見込まれていたのですが、
その後もろもろあって、かなりの遅れをきたしてしまいました。
言い訳も申し開きもできません。
生活様式の変化、とやらに適応できなかった自分の責任です。
ですが、今回のリアクションは執筆させていただいて、
自分でも信じられないくらい感情の動かされる場面が何度かあり、
本当に執筆出来てよかったと思っております。
予定通りにいかなかった部分以外は、すべて予定通りに進行したので、
悔いのないマスターができたと思います。
またもし、状況がすっかりかわって、皆さんに再びお会いできるようなことがあれば、
その時もまた、全力のぱーすぺでお会いできたらと思います。
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3人まで
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コメディ
神話・伝説
お色気
定員
1000人
参加キャラクター数
19人
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シナリオガイド公開日
2020年07月12日
参加申し込みの期限
2020年07月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年07月19日 11時00分
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