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コケッコー! 新春☆初夢宝船フェア♪ ~茄子編~
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日が暮れた。星ヶ丘寮の邸宅の窓に明かりが灯る。
山際に建てられた堂々たる日本家屋は他と一線を画し、ひっそりと夜に溶け込む。唯一、灯っていた明かりは
御巫 時子
の手によって消された。
時子は薄暗い部屋に敷かれた布団に心弾む様子で潜り込む。枕元には真新しいビーカーが置かれていた。そっと指先で触れて微笑む。
「
今回も
、きっと……」
口にして深い眠りに落ちてゆく。
早起きの野鳥の囀りで時子は目を覚ました。キングサイズのベッドから静かに下りる。
隣では夫である、
五十嵐 尚輝
が穏やかな呼吸で眠っていた。
「……尚輝さん」
小さな声で呼び掛けてみた。熟睡しているのか。身じろぎもしない。
時子はそろりとベッドに戻る。四つん這いの姿で近づくと尚輝の頬に軽いキスをした。直後に照れ臭そうに笑った。
「今日も美味しい朝食を作りますね……それと……」
途中で口を閉ざす。優しい眼差しで再びベッドを離れた。
遠くの山の稜線が僅かに明るくなる。緑に囲まれたログハウスの夜明けは近い。
「今日はどうでしょうか」
木製の扉を開けた時子は一面の畑を目にした。愛らしい容姿を残しつつ、仕事に対する熱意も覗かせる。
長い髪は三つ編みで纏めた。農作業用の服に着替え、腰には収穫用の籠を取り付けていた。専用のハサミを持って小走りで畑に向かう。
太いキュウリを見つけて軽く手で握る。
「棘が元気ですね」
ハサミで切り離して籠に入れた。良質の物を選んで三本の収穫となった。
「トマトはどうでしょうか」
別の畝に行くとミニトマトが鈴なりになっていた。赤くて大きい物を摘まむ。軽く捻るだけで掌に転がった。かなりの量となり、笑みが零れる。
隣り合ったサニーレタスの葉を何枚か摘んだ。纏めて籠に入れる。
「そうでした」
時子はログハウスの横手に回った。細長い茎と葉が密集したところにしゃがむ。視界を遮る葉は手で押し退けて中を覗き込んだ。同じことを繰り返していると、小さな筍のような物を見つけた。しっかりと摘まんで根元から折った。
「茗荷を見つけました」
四個の収穫となった。花が咲く前でどれもはち切れんばかりに膨らんでいた。
「これでサラダを作りましょう」
にこやかに立ち上がるとログハウスに戻っていった。
ゆったりとした白いワンピースに着替える。上からエプロンを付けて調理を始めた。
寸胴を使って蝶の形のパスタを茹でる。水洗いした野菜は水切りを済ませて出番を待っていた。
時子はオーブンへと走る。パン生地の膨らみ方を見て、まだですね、と口にした。
合間にサラダのソース作りに入った。用意した出汁に醤油とポン酢を合わせた。計量スプーンを使って砂糖を加える。泡立て器で掻き混ぜながらゴマ油を足した。
完成したソースを人差し指に付けて口に含む。
「上々です」
寸胴に戻ると菜箸を使ってパスタの固さを確認する。軽く頷いて湯切りを済ませた。ゆで汁は捨てずにコンソメスープに仕上げた。
待機していた野菜を俎板で適当に切る。茗荷は千切りにして木製のボールに纏めて入れる。茹で上がったパスタを加えてソースと混ぜ合わせる。
「香ばしい匂いです」
オーブンの中を窺う。丸いパンがふっくらと焼き上がっていた。
完成した物を皿に盛り付けていると、ふらりと尚輝が現れた。パジャマの上からガウン代わりの白衣を着ていた。
「おはよう。時子さん、今日も早いですね」
「おはようございます。尚輝先、さん……」
口癖が出そうになって慌てて口を噤む。時子は恥ずかしそうに笑うと温かみのある木製のテーブルに朝食を運ぶ。
「僕も手伝います」
「でも、尚輝さんは、昨晩も遅くまで仕事をしていてお疲れでは……」
「二人でした方が早いですよ」
前髪の合間から見える目はとても優しく、時子は学生の時のように照れを含んで、はい、と答えた。
「私はコーヒー用の、お湯を沸かします」
「お願いします」
二人は分担して動いた。
ケトルの笛に時子が反応。尚輝へと目を向ける。
「コーヒーカップではなくて、ビーカーですよね?」
「そうですね。落ち着くので。こちらの用意は終わりました」
尚輝は自分の席に着いた。
「変わらないですね」
時子は笑ってビーカーのコーヒーを手前に置いた。
二人は向かい合って朝食の一時を楽しんだ。窓辺には鳥達が集まり、何やら囀っている。耳にした時子は、そうですね、と笑みを返した。
尚輝はその様子を見ながら残りのパンを齧る。サラダはフォークで突き刺して食べた。中身が無くなっても手を止めない。千切ったパンでソースを拭き取って口に入れた。
最後にビーカーのコーヒーを飲んだ。
「私もビーカーで、飲みたくなりました」
時子は自分の皿を重ねてシンクに運ぶ。食器棚から真新しいビーカーを取り出した。それにコーヒーの顆粒を入れて少し温くなった湯を注ぐ。
手にしたビーカーを両手で握り、くるりと回る。柔らかい笑みで涙を浮かべた。
「ど、どうしたのですか!?」
「……産まれます。ムクドリさんではなくて、今度は私達の子供が……」
強い風が吹いた。開け放した窓のレースが大きく膨らんで時子を包む。結婚式の時のような純白の姿となった。
「時子さん、ありがとう」
「尚輝さん……」
朝陽を浴びた二人は結婚式と同じように口付けを交わした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年05月23日
参加申し込みの期限
2020年05月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年05月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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