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コケッコー! 新春☆初夢宝船フェア♪ ~茄子編~
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空は青く澄み渡る。冬とは思えない陽気に恵まれた。
白 真白
は家を飛び出した。白くて長い髪が風を孕んで広がる。ツインテールのリボンはドレスと同じオレンジ色であった。
「今日は遊園地よ」
引き締めた表情で立ち止まり、一方を指差す。勢いを保った状態で寝子島シーサイドタウン駅に向かった。
電車を乗り継いで目的の駅に到着した。改札を抜けた真白は笑顔で駆け出す。
入場ゲートが見えてきた。真白はポシェットから一日フリーパスを取り出す。
「これ、商店街で当てたんだけど使えるよね」
差し出された券を見てスタッフはにこやかに対応する。
「もちろんです」
ゲートを通過した真白はアトラクションの数々に目移りした。
「最初は、これ!」
ジェットコースターを選んだ。建物の内部を高速で出入りする為、それなりのスリルが味わえる。
真白は列の最後尾に並び、そわそわしながら待った。
順番が近づいてきた。前に微妙な人数が残っている。
「……先頭がいいんだけど」
願望は叶わなかった。前に一人、セミロングの女性がいた。
乗り物が戻ってきた。前にいた女性が振り返る。
「良かったら一緒に乗らない?」
「え、いいんですか」
「先頭がいいのよね」
女性は柔らかい笑みで言った。
「聞こえました?」
照れ笑いを交えて真白は女性と共に先頭に座った。
安全バーが下ろされて乗り物が動き出す。建物の右側を空に向けて上がっていく。
笑みを抑えられない真白が横を向いた。
「わくわくしますね」
「私はドキドキの方が強いかな」
女性は困ったような顔で笑った。
会話が途絶えた。上りの終わりが見えてきた。建物の壁には穴が空いていて乗り物が吸い込まれる。直角に近い状態となり、乗客の数人が怯えたような声を漏らす。
瞬間、引きずり込まれた。猛烈な勢いで走り出す。前方の壁が迫り、真白は叫んだ。
「当たるぅぅ!」
急角度で曲がった。少し平らなところでほっとする間もなく、急激な下りに真白は首をすくめる。鉄骨が剥き出しになった天井には血飛沫の跡があった。
「長い、長すぎるよぉぉ!」
真白は左右に振られた。迫る柱に、来るなぁぁ、と怒鳴る。
二分弱の大冒険が終わった。乗り物が止まって安全バーが上がる。
「大丈夫?」
隣の女性から声を掛けられて真白は立ち上がった。
「産まれたばかりの小鹿になった気分かな」
「実は私も」
二人はふらふらとした足取りで戻る。横手のショップでは絶叫の瞬間を捉えた写真が売られていた。
その中には真白の姿もあった。ツインテールを振り乱した状態で大口を開けていた。
「酷いね、これは」
「私は顔を下げていて助かったわ」
二人は苦笑いで写真の前を素通りした。
「次はどこがいいかな」
女性は大きく伸びをして辺りを見回す。真白は元気よく手を挙げた。
「お姉さん、一緒に回りませんか。私、一人なんですよ」
「そうね。一緒の方が楽しいかも」
二人は揃って歩き出す。
人混みを抜けると海賊船が目に留まる。並んでいる人はいなかった。
真白は女性に話を持ち掛ける。
「あれはどうですか」
「乗ったことがないわ」
「実は私もなんですよ」
二人は小走りで向かった。すんなりとスタッフに通されて顔を見合わせる。
「どこに座ります?」
「中央は揺れが少ないと思う。その分、迫力に欠けるかもしれないわ」
「じゃあ、舳先にしましょう」
二人が並んで座ると、待っていたかのように船出を伝える警笛が鳴る。荒波の音が仕掛けられたスピーカーから聞こえてきた。
「雰囲気が出ますね」
「前後に揺れ始めたわ」
海賊船の振れ幅が大きくなる。二人は前からの風を余裕の笑みで受けた。
真白は隣に話を振った。
「意外と平気ですね」
「思ったより、はぅ」
後ろに引っ張られた途端、女性は前屈みとなった。
「ぞわぞわする!」
真白は自由になる足をばたばたさせた。前に振られると逆に安らいだ顔で全身の力が抜けた。
二人は弛緩と緊張の荒波に揉まれ、無事に上陸を果たした。またしても小鹿となって共に身体を支え合う。
女性は力ない笑みで呟いた。
「……のんびりしたい」
「私も……」
よろよろと歩く二人はオープンテラスのカフェに辿り着いた。
テラス席を希望してマルゲリータを仲良く摘まむ。
「あ、ちょっと」
女性は正面の真白に手招きをする。
「はい?」
中腰になった真白が顔を突き出した。女性は口元に付いていたトマトソースを人差し指で拭い、自分の口に含んだ。
「付いていたわ」
「あ、どうも」
真白は椅子に座り直す。残っていたピザのピースを取ろうとして固まる。頬をほんのりと染めてセットのコーヒーを飲んだ。
女性は別売りのサラダを食べた。
「あの、聞いてもいいですか」
「私で答えられることなら」
「……恋愛対象は異性ですよね?」
真白はコーヒーを飲んだ。目は合わせたままだった。
女性は紙ナプキンで口を拭う。
「笑わないでね。私、可愛い子に弱いのよ」
恥ずかしそうに笑う女性に真白は胸を押えた。
――私の全てを見せたら、どう思われるのだろう。
自身の姿が脳裏に浮かぶ。
「あの、私は甘えさせてくれる人に弱いです」
「それなら――」
通り掛かったパレードの賑やかな音と重なった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年05月23日
参加申し込みの期限
2020年05月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年05月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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