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◆
クリストファーの放った大砲に吹き飛ばされても、爆煙の向こうから多数のお化け兵が押し寄せる。
その一体一体が、口の中に緑の炎をちらつかせていた。
『ぶきかりるよ』
クリストファーへ向け、海がさっとスケッチブックを掲げる。
彼女の足元の甲板には、ありったけの武器幽霊たちが広げられている。折を見て、武器庫から拝借してきたものだ。
彼らを起点に、無数の線を夜空に描く。
『アクセラレイトライン』――ペンが刻んだ軌跡に沿って、まずは剣が加速する。
朧な白い閃光の尾を引く様は、さながら流星雨。
圧倒的な速度と数で襲いかかる剣の流星は、お化け兵たちをまるでカボチャの乱切りのように切り刻んだ。
ただ『アクセラレイトライン』は、あくまで線の軌道に沿って加速させるだけ。ミサイルみたいに誘導が効いたり、ラジコンみたいにコントロールができるわけじゃない。
それもまっ正面からとなれば、さすがに避けたり防いだりもされてしまう。
だから、
『いま』
「任せよ!」
そこを狙って、クリストファーが装填済みの大砲を叩き込んだ。
派手に吹き飛ばされるお化け兵たちを見渡し、海はふふんと胸を張る。
(戦いは火力が物を言うんだよ!)
真理である。
しかし接近中のお化け兵が、今ので全て撃破できたわけではなく。
何体かは、九夜山麓の森へと降下しつつあった。下方からラグドール号を狙うつもりなのだろう。
木々の枝葉を潜り抜けながら進むお化け兵たち。
彼らの視界の端に、不意に白光が閃く。
直後、先頭の個体が弾け飛んだ。
遺る個体は急停止し、近場の枝に身を隠す。
ギギッ、ギィと二、三のやりとりをかわすと、白光めがけて動き出した。
そんな彼らの様子に、音なき声で紫苑は呟く。
(あら、気づかれてしまいましたね)
なるべく気づかれないようにしていたが、攻撃時に姿を現すのを見られてしまったようだ。
そうこうしている間にも、お化け兵たちは猛スピードで向かってくる。何か喋っているようだが、彼らの言葉はさっぱりだ。
幸い、『死音』は発動したままだ。
(これならどうでしょう)
姿を消す。
音も姿も消え失せてしまえば、そう簡単には追ってこられない。
しかしお化け兵たちも、この森の中をただ漠然と追跡するだけではなかった。
一帯を包み込むように、炎を吐きはじめたのだ。捉えられないなら森ごと燃やしてしまえばよい、ということか。
お化けの炎だからなのだろうか。緑の炎は樹々にまとわりつき、枝葉を伝って広がるものの、実際に樹々が燃える様子はない。
とはいえ、ゴーストボディは普通に燃える。
あっというまに緑の炎に囲まれ、紫苑もさすがに立ち止まった。
(幽霊の身体でも、さすがにこれは無事に済まないですよね)
立ち往生する間にも、お化け兵は迫ってくる。ナイフとフォークを振りかざし、緑の炎をまき散らしながら。
「しかたないですね」
『死音』が解除されるのと同時に、紫苑は姿を現した。
その手に握られているのは、大鎌だった。
迫りくるカボチャたちへと向きなおり、そのまま突撃。
「ギギッ!?」
追い込んでいたと思っていた獲物が、急に向かってきたからだろう。驚いたような呻きを漏らし、お化け兵の動きが鈍る。
その隙を突き、真紅の鎌が弧を描いた。
スパッ、と。
一番近くに居たお化け兵が、斜めにきれいに捌かれる。
捌いた方はおっとり微笑を浮かべていて、燃える森という背景もあいまって少し怖い。
「剣とかよりも、こっちの方が手に馴染みますねぇ♪」
バトンのように、あるいは魔法少女のステッキのように。紫苑は微笑みまじりに、くるりくるりと大鎌をまわす。
なるほど確かに、その姿はよく馴染んでいた。
一撃、二撃。鋭く風を切って振るわれる大鎌が、お化け兵たちを捌いていく。その様はまるで、カボチャの収穫のよう。
だからだろうか、紫苑はふとこんなことを思う。
(それにしても、このカボチャさんたち美味しそうですね)
倒すと消えてしまうようだから、捌いたカボチャをパクリ……というのはできない。
だったら――。
最後の一体となったお化け兵が、不意に反転。
直後に放たれた炎を、姿を消しながらふわりとかわす。
そのまま背後へとまわりこみ、
「いただきます♪」
かじりついた。
ほんのりとした甘さが、口の中に広がる。
「~~~~!?」
お化け兵はゴーストが好物らしいが、まさか自分が食べられるとは考えたこともなかっただろう。
ジタバタとあわてふためくお化け兵をよそに、紫苑はかじり続ける。
攻撃を受けた時の様子から、皮が固いかもとも思っていたけれど。齧ってみると、むしろ不思議とやわらかかった。
お化け兵がゴーストを食べるように、ゴーストもお化けを食べられるようになっているのだろうか。
(……そういえば)
お化け兵をもぐもぐしながら、ふと一つの疑問が浮かぶ。
紫苑たちは「ゴースト」で、このカボチャたちは「お化け」と、クリストファーは呼び分けていた。
同じものではないのだろうか?
(あとで聞いてみましょう)
まあ、それは覚えていたらの話だ。
しばらくは、気が済むまでカボチャをかじることにした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年05月19日
参加申し込みの期限
2020年05月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年05月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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