this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
幽霊猫とお化けの国
<< もどる
1
2
3
4
5
…
7
つぎへ >>
◆
群れをなして飛んでいくお化け兵たちに、突如として轟音と爆炎が襲いかかった。
二度三度と続く爆炎に、丸焼きのカボチャのようになって吹き飛んでいくお化け兵たち。
その様子を、海は満足げに観察していた。
(よし、うまくいった)
彼女が陣取るのは、ラグドール号に据え付けられた砲台のすぐそばだ。
夜空の向こうで慌てふためくお化け兵たちに向け、海はペンで空中に何本も線を描いていく。
その線の始点にあるのは、山のように積み上げられた大砲の弾。
『アクセラレイトライン』が発動し、大砲の弾が線の軌道に沿って次々に加速した。
お化け兵たちも、そのまま黙ってやられようとはしない。散開して避けとするものの、
(私の線から逃げられると思わないでよね)
『アクセラレイトライン』で加速した弾は、大砲から発射されたわけではないので音がしない。
しかも黒っぽい砲弾は、夜空に溶けるようにまぎれて、視覚的にもわかりづらい。
唯一の手がかりは、ラグドール号やゴーストボディと同じ白い輝きが描く軌跡だけ。
でもそれも加速しているから、気付いてからではもう遅い。
次から次へと大砲の弾が炸裂し、お化け兵をまとめて一気に吹き飛ばしていく。
海の砲撃に気を取られたお化け兵たちの群れに、二筋の赤い閃光が走った。
あるいは袈裟懸けに、あるいは横に、あるいは縦に。鮮やかに真っ二つにされたお化け兵は、うめき声ひとつあげる間もなく消えていく。
(こっちに指揮官タイプは――)
斬り捨てたお化け兵には目もくれず、サキリは周囲に視線を巡らせる。額に炎、いればすぐにわかりそうなものだが。
「ギギッ!」
見た目に反して金属質な印象の声を発して、お化け兵が背後から飛びかかる。
サキリは即座に旋転、振り下ろされたナイフをカトラスでかち上げた。
お化け兵の口の中に、緑の炎が灯る。
噴流する炎はしかし、サキリを捉えてはいない。
『斬空赤刃』――空間を切り裂き、背後へ。
赤光を帯びた斧が縦一閃、薪割りじみた豪快な音を立てて食い込んだ。
そのままカボチャを叩き割り、消える寸前の残骸を蹴って夜を駆け、そして再びの『斬空赤刃』。
正面から肉薄していたお化け兵たちは、空中で急制動。周囲を、頭上をきょろきょろと見まわす彼らの、
「ここだよ」
下から逆袈裟。
縦横無尽に暴れまわるサキリに、ならばとお化け兵たちはぐるり取り囲むように動きだす。
だがそんな彼らを、下からの不意の銃撃が襲う。
突然撃ち抜かれた仲間の姿に、より低空に位置していたお化け兵はサキリを追うのを中断。
自分たちよりさらに低空、九夜山の麓に広がる森の周辺を警戒する。
しかし当然だが、森のせいで先程の射撃手の姿はまるで見えない。
そうこうするうちに、眼下に一瞬またたく白光。音もなく、お化け兵がまた一体撃ち抜かれる。
(まだ見つかっていないようですね)
お化け兵たちの眼下に広がる森の中、
巫部 紫苑
は銃の幽霊ごと姿を消した。
身を隠すついでによりかかっていた木の枝をすり抜け、姿を消したまま移動する。
いい具合に葉に隙間があいた枝を見つけると、再び姿を表して腰かけた。
きょろきょろと飛びまわるお化け兵たちに向けて、銃の狙いをしっかりと定める。
そうして発射した弾は、しかし物音一つ立てずに飛んでいく。
彼女のろっこん『死音』によって完全な無音となった弾丸は、見当違いな警戒を続けるお化け兵を、また一体撃ち抜いた。
『死音』とゴーストボディは、驚くほどに相性がいい。
自由に姿を消したり物体をすり抜けたりするうえに、自身から生じる音まで消せるのだ。
音で気取られることはなく、発射後に姿を消して移動してしまえば、追跡も困難。
敵からすれば、脅威というより他にない。
(折角幽霊になったんですから、存分に活用しませんとね)
幹や枝葉をすり抜け、また別の樹に隠れながらもう一発。
無音のまま次々と位置を変えながら、紫苑はお化け兵たちを撃ち抜いていく。
◆
ゆっくりと動き続けていたラグドール号が、九夜山を背に停止する。
背後は山が、下は麓を覆う木々で塞がった格好だ。
「よし、吾輩も加勢するぞ!」
舵輪を離れたクリストファーが、すらりと剣を抜き放つ。剣を構えるその様子は、おとぎ話の一場面のよう。
勇ましく甲板を飛び出そうとする猫王子を、けれど船首前方に居た修が呼び止める。
「クリストファーさんは、そのまま船から迎撃をお願いします」
「しかし、このままでは……」
クリストファーの声に、険しさが滲む。
このまま自分がラグドール号に――おそらくこの場で一番安全な場所に――居るのは、心情的に納得できないのだろう。
それは王子として、なんてものではなく。みんなをゴーストボディ化させてしまったこと、お化け兵という危険にさらしてしまっことへの罪悪感や責任感から来るものなのだろう。
だからこそ、修は彼に前に出てほしくない。罪悪感や責任感は、こういう時は危険につながるものだ。
お化け兵に銃撃を続けながら、修はクリストファーに語りかける。
「王子なんでしょう? 信じて任せることも、時に王族に求められるものでは?」
猫が喉を鳴らす様そのものの様子で、猫王子は唸る。
少しの逡巡のあと、やがて彼は剣をおさめた。
「わかった。ならば剣に代わって、大砲さばきをご覧にいれよう!」
言うが早いか、砲座へ向かうクリストファー。
「頼みます!」
その背中に笑いかけ、修は意識を敵へと向けなおす。
指揮官タイプと思しきかぼちゃ兵は、まだその姿を見せてはいない。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
7
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
幽霊猫とお化けの国
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年05月19日
参加申し込みの期限
2020年05月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年05月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!