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【大晦日】自由に過ごしたり猫になったり鳥になったり鼠退治(略
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衛藤 まりえ
は、寝子島総合病院で看護師をしている。大晦日でも医療職に休みは無く、今日は夕方から夜勤入りだった。
「お疲れさまです」
髪を纏め、ピンクのスクラブに着替えて救急科のナースセンターに顔を出す。
「お疲れさまです。では、引継ぎしていきますね」
日勤の同僚から昼の間に起こったことや夜にやるべきことを聞き、業務に入る。
「はい、救急科です。急患ですね、分かりました」
当直勤務の
志鷹 佑都
と共に、救急患者の処置に当たる。
「急性アルコール中毒ですね」
「今日は多いな。羽目を外しやすい日だからね」
点滴を打つため、ベッドの上の男性患者の腕を押さえる。
「動かないでくださいね!」
「はん、おっかねえ女」
少し強い口調で言うと、心ない言葉を吐きかけられた。怒りを抑えて、彼の腕に針を刺す。いつもよりほんの少しだけ無遠慮になったかもしれないが、針は一発で血管に入った。処置終了後に佑都と目が合うと「どんまい」と言われた気がした。
その後も、佑都と彼女を始めとした看護師で協力しててきぱきと動く。転倒による外傷の有無を確認し、状態によっては脳損傷や他の疾患の有無を調べるためCTやX線で検査を行い、脱水が見られれば輸液を行う。
「おい、大丈夫か」
「うるせぇ! 俺はまだ飲むんだよ!」
やがて、酩酊状態の男性が同僚らしいスーツの男に連れられて救急外で受診した。意識があるように見えるが、恐らく無意識化で本性が剥き出しになっている状態だ。明日目覚めた時には、今日のことを忘れているだろう。
スーツの男と協力して、3人がかりでベッドに寝かせる。
「俺は病気じゃねえ! 押さえつけたりすっと訴えるぞ!」
暴れる男の手が、まりえの顔に当たりそうになる。
「……!」
まりえが緊張した瞬間、佑都は咄嗟に彼女を庇った。ひっかかれた手に痛みが走る。
「先生!」
「大丈夫」
気にする素振りを見せず、他の患者やスタッフを守る為、真正面から患者に顔を近づけて真剣な顔で佑都は言った。
「警察を呼びますよ」
「……………………」
この一瞬に理性が戻ったのか、患者はそれから大人しくなった。
もう直ぐ夜が明ける頃、まりえと佑都は休憩室に落ち着いた。
「お茶でも入れるね」
多数の患者が運ばれてきて息つく暇もなかったが、佑都に疲れは見えなかった。
(20時間くらい働いているのに……)
彼は今日、日勤からそのまま当直勤務に入っていた筈だった。
まりえはソファにもたれてため息を零す。そこで、目の前に湯気の立つ紙コップが差し出された。
「お疲れさま」
「ありがとうございます」
嬉しくなり、両手で紙コップを受け取る。その時、彼の手にひっかき傷があるのが気になった。あの後、処置の最中は手袋をしていたので忘れていたが――
「先生……手、大丈夫ですか?」
「大丈夫。たいしたことないよ」
佑都は笑って答えたが、まりえの表情は曇ったままだ。
「だめですよ、手当しないと」
救急箱を持ってきて、軽く手当をする。それが終わると、少しだけ冷めたお茶を向かい合って飲む。
「……そういえば、まりえちゃんはどうして看護師になったの?」
佑都はふと浮かんだ疑問を尋ねかける。彼女とは救急科で数年前から共に働き、プライベートでは友人関係だ。だが、この道を選んだ理由を今まで聞いた事は無かった。
「そうですね……」
まりえは少し考えるようにしてから、話してくれた。
「初めは、母のような犠牲者を減らしたいと。警察官を志したんです」
「うん」
彼女の母は不慮の事故で亡くなっている。
それが何故看護師になったのか、もし重い事情であったら軽く続きを促すのもと思い、相槌を打つに留める。
「でも、危険だからと父に反対されてしまって……。それで、新たな進路に悩んでいた時、母が事故後に搬送された時のことを思い出したんです」
まだ小学生だったまりえは、待合室で泣いていた。そこで、そっと寄り添ってくれた看護師がいたのだ。
一緒に居てもらって、まりえはとても救われた。
「私も彼女のような、誰かの心に寄り添える看護師になりたいと思ったんです」
「そうだったのか……」
心優しいまりえらしい理由だった。飲んでいるお茶の温かさと共に、彼女の気持ちを感じて暖かくなる。
「父に相談したら喜んで背中を押してくれて、それで、この道に進んだんです」
話を終えたまりえは、窓の外を見た。休憩室には眩しい朝陽が差し込んでいた。
「先生、今年もよろしくお願いします」
ぺこりと頭を下げ、新年直後にできなかった挨拶をする。すると、佑都は微笑みを返してくれた。
「こちらこそよろしく。それと、話を聞かせてくれてありがとう。これも」
手当してもらった手を示し、その時、ホットラインが鳴って休憩は終わった。
「行きましょう、先生」
「ああ、そうだね」
2人は立ち上がり、業務に戻った。今日は、餅による窒息事故が増えそうだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
沢樹一海
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
56人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年05月10日
参加申し込みの期限
2020年05月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年05月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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