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【大晦日】自由に過ごしたり猫になったり鳥になったり鼠退治(略
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朝鳥 さゆる
は、クリスマスの夜からずっと、ステッラ・デッラ・コリーナのスイートルームに葉利沢倫理子と泊まっている。倫理子の人格ではなく、ろっこん『Malice in the real』が発動して発現した性格の『Malice』とだが。
(ん……)
大晦日の夜、さゆるはベッドの上で目を覚ました。服も下着も着ていない。窓の外は真っ暗で、夜であることがわかる。
気怠さと精神的疼痛が入り混じった状態で、ベッドサイドに腰かけてぼんやりと過ごす。情事の痕跡が身体にあるが、全く気にならない。気にする余裕がないと言い換えてもいいかもしれないし、気にすることを忘れたとも言えるかもしれない。
ぼんやりとしながら、さゆるはこの一週間のことを思い出す。
(クリスマスから……)
あの時から、囚われの身となった、というべきだろう。好きで彼女と一緒にいるわけではない。連日、夜も昼もなくMaliceに組み敷かれ、その身体を貪られる。
快楽の泥沼に塗り込まれるような、終わりのない情事が続いた。
好きなように身体を弄び、飽きたら何事もなかったかのようにMaliceはシャワーを浴びて服を着る。さゆるも全く同じ行動を取り、2人でレストランで食事したり、屋内の温水プールで泳いだりした。
そして、また情事の泥沼に沈む。
そんな風に過ごした1週間で、2人で絡み合っていた記憶が大半を占める1週間だった。
(…………)
苛立ちが募ってくる。殆ど動いていないのにさゆるが起きたことに気付いたのか、Maliceがおもむろに身体を起こした。
「……おはよう」
時間感覚などありはしない。背に投げかけられた声に反応しないでいると、抱きしめられた。自分を求めようとするMaliceを邪険に拒絶して、バスルームに入る。時間をかけて身体を清めてから、脱ぎ散らかした服を着て部屋を出る。無言で行動し、Maliceを顧みることもなかった。
(追いかけて来ない……解放されたのかしら?)
そう思ったが、Maliceはホテルの出口辺りで追いついてきた。
「さゆる」
「…………」
髪は濡れ、シャンプーの香りがしている。この短時間でシャワーを浴びてきたらしい。
さゆるはMaliceから目を逸らし、一人で歩き始めた。結局、彼女から逃げることは出来ないのだ。
「…………」
途中、Maliceが色々と話しかけてきたが全て無視し、何も考えず、何の計画もなく寝子電に乗る。
今日は珍しくさゆるがイニシアチブを握っていた。駅を降りたのも自分の選択だった気がする。だが、それからシーサイドタウンの大観覧車に着くまでの記憶はあまり残っていない。
過ぎたことは覚えている価値もないから忘れてしまうのだろうか。
(そういえば、何度かナンパされたわね……)
大観覧車の上から夜景を眺めながら、僅かな記憶を辿ってみる。
「さゆるは17歳だけど23、4歳くらいに見えるし、ちょっとダウナー気味の美女だからナンパされるのよね」
向かいに座っているMaliceが嬉しそうに言う。今日のさゆるがどこかおかしいことにも気付いていないらしい。
「……私だけじゃないわ」
ナンパの原因はMaliceにも十二分にある。彼女は上品で大人びた妖艶さを醸し出しているのだから。
尤も、さゆるがその妖艶さに惹かれることは無いのだが。
『――――! ――――! ――――!』
ふと、Maliceが吐いた罵詈雑言が脳裏に蘇ってきた。決して文字にできない言葉をナンパ男達にぶつけていたのだ。
そして、ナンパ男と一緒にさゆるに無視されていたMaliceは、それを気にすることもなく抱き着いてきた。
「怖かったわ」
さゆるはMaliceをウザったく突き放し、また子猫のように彼女がまとわりついてくる。それを繰り返してここまで来たのだ。
「……………………」
しばらくの無言の後、さゆるは言った。
「死神を愛したけど、彼にフラれたわ」
「何それ」
「疫病神には付き纏わられてる」
「つれないのね」
Maliceはさゆるの言葉の意味が解っていないようだった。
フラれたから殺してもらえない。
と、言っているのだが。
だから。
「ねえ、ここであたしを殺してくれない?」
「何バカなこと言ってるの?」
Maliceはまだ相手にしていなかった。
「あなたがあたしの死神になって」
「くだらない」
「そうすれば、あたしはあなたのものになるのよ」
「…………」
聞く耳を持っていなかったMaliceの表情が強張った。彼女は、さゆるの言葉に戦慄していた。
戯言ではないと解ったから。
恐怖を感じた。だが、同時にMaliceは抗えない誘惑も感じていた。
しかし、その誘惑を否定し、激しく首を振る。
「嫌よ……私は死んださゆるなんか欲しくない! あいつの目の前であなたを奪ってやる……!」
ゴンドラの中で、泣きながら激しくキスをする。その時、夜空に花火が上がったが、冬に何故花火をしているのか、その理由を考えることはなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
沢樹一海
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
56人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年05月10日
参加申し込みの期限
2020年05月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年05月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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