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【大晦日】自由に過ごしたり猫になったり鳥になったり鼠退治(略
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大晦日といえば年越しの麺だ。今はそばに限らず、うどんやラーメン等もアリだという風潮になっている。
「今日は特別な日アル! 頑張るアルよ!」
ラーメン店『猫島軒』にはお客がひっきりなしに訪れていた。一番人気はこの時期限定の『年越しラーメン』で、次々と来る注文に厨房もホールもてんてこまいだ。
(猫の手も借りたいとこアルけど、頑張るアル)
畑中 華菜子
は張り切って働きながら、もうすぐ会える幼馴染の
薄野 五月
の顔を思い浮かべた。
(きっと今、五月ちゃんも同じように頑張ってるはずだから!)
(お客さんがたくさんですー! 猫島軒さんもきっと大忙しなんだろうなぁ)
五月も華菜子が元気に接客する姿を想像しながらそばの提供を続ける。だが、新年が近付くにつれて客足は少なくなっていった。皆、初詣に行っているのだろう。
「ふぅ……」
「店はもういいから、初詣に行ってきな」
「はいー、ありがとうございますー! 今年も華菜子さんと初詣に行くんですよー」
そば屋『すすきの』を出ると、五月は真っ直ぐに寝子島神社に向かった。
(もうすぐ日付が変わる頃アルネ)
時計を見ると、23時50分を過ぎていた。
(お客さんも少なくなってきたアル)
エプロンを外し、華菜子は厨房に声を掛けた。
「お父ちゃん! 私出かけてくるアル! 大丈夫、五月ちゃんも一緒アルから!」
店を飛び出し、参道商店街を抜けて寝子島神社に行く。毎年、店に近いここで初詣をするのが小さい頃からの習慣だ。
神社に着くと、石段の近くに五月が立っていた。
「わ、五月ちゃんだ! 今日はお疲れ様アル!」
「華菜子さん! こんばんは、お疲れ様ですー!」
「初詣に行くアルヨ!」
「はいー! 初詣に行きましょう! ふっふ」
出会って笑い合い、一日頑張ったことを労い合うと、2人は石段の上を見上げる。参拝客は絶えず流れ、次々と境内に吸い込まれていく。
「寝子島神社は、やっぱり初詣が一番賑わいますねぇ」
「今日は人がいっぱいだから、はぐれないように手を繋ぐアル!」
華菜子が開いた手を近づけると、五月はふっふ、と笑った。
「はい、手を繋いでいきましょう!」
しっかりとお互いの手の温もりを感じながら、階段を上っていく。その途中で、鳴り続けていた除夜の鐘がごーん……と最後のひと突きを経て沈黙した。
「明けましておめでとうアル、五月ちゃん」
「おめでとうございます! 今年もよろしくお願いしますー!」
周りでも新年の挨拶が飛び交う中、華菜子は鈴を鳴らすからんからんという音を聞いて何を願おうかと考える。
「五月ちゃんはお願い事決めたアルか?」
「お願い事ですかー。はい、もちろんです!」
五月は迷う様子もなく嬉しそうな笑みを浮かべた。
「毎年、同じことをお願いしている気がします。華菜子さんはどんなお願いですか?」
「私はねー、へへへ、内緒アル」
悪戯っぽく笑うと、五月も口角を上げて愉しそうに笑った。
「お、内緒。ふっふ。それでは私も内緒です!」
その後も仲良く話しながら歩き、やがて、2人は賽銭箱の前に立った。順番に鈴を鳴らし、お賽銭を入れて手を合わせてお願いをする。
(今年もみんなと一緒に楽しく過ごせますように!)
あまり考えずに、やっぱりこれだと華菜子は思った。
(五月ちゃんも他の友達も家族も先生も商店街のみんなも全部ぜーんぶ大事アル!)
皆が元気に楽しく過ごせたら、それだけで華菜子は嬉しい。そして、隣で手を合わせている五月も彼女と近いことをお願いしていた。
(今年も、家族や、友達や、華菜子さん達が健康で、いい事いっぱいの一年になりますように)
皆が毎日健康に過ごせる――それが一番の幸せなのかもしれない。
初詣を終え、出店が出ている通りをのんびりと歩く。だるまだったり招き猫だったりという縁起物が並ぶ中、この辺りは美味しそうな匂いで満ちていた。
「お腹が空いてたことを思い出したアル……。年越しラーメンはお客さんに出すだけで自分は食べるの忘れてたアルー」
「あ、そう言えば私も何も食べていませんでした」
五月も軽くお腹に手を当てる。忙しさで、空腹を忘れていた。
「五月ちゃんも何か食べるアル?」
「そうですね、何か食べましょう!」
2人で屋台を周っていく。ラインナップはお祭りのそれに近い。その中に、豚汁などの素朴なメニューが混じっていてお正月的な気分になる。
「どれにしようか迷うアルー」
どれも美味しそうで、これ、という一品が決められない。
「甘いものが食べたいアルねー」
「あ、あっちにお汁粉があるみたいです!」
その時、五月が人の集まりを見つけて指差した。甘い香りが漂うそちらへ行くと、あんことおもちの二重奏が華菜子を惹きつけた。
「お汁粉にするアル! 五月ちゃんはどうするアル?」
「私もお汁粉にしますー。暖かいものが欲しかったのですー」
発砲スチロールの容器に入ったお汁粉を買い、近くの休憩所でゆっくりと食べる。ほっと安心する味がした。それからも色々と見て回っていたら、朝日が昇る時間になった。
「そろそろ初日の出の時間ですねー」
「見に行くアル! 石段の上アルよー!」
いつも石段の上から初日の出を見るのだ。五月と一緒にそこまで戻る。
(今年はお天気もいいから見れそうアル!)
到着した頃に空が白み始め、水平線から昇ってくる太陽が目に入った。
「……綺麗ですねぇ。やっぱり、ここから見える初日の出が一番です」
「うん、綺麗アルよね」
しばし、言葉を忘れて日の出に見入る。
(いつもと同じ年越し風景。いつまでも続くといいなあアル)
しみじみとそう思って隣を見ると、五月がこちらを向いていた。改めて、新年の挨拶をする。
「今年も一年よろしくネ!」
「ふっふ。今年もよろしくお願いします、華菜子さん!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
沢樹一海
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
56人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年05月10日
参加申し込みの期限
2020年05月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年05月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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