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【大晦日】自由に過ごしたり猫になったり鳥になったり鼠退治(略
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今年も残り少なくなり、
志波 武道
は12月31日の過ごし方について考えていた。
まず、彼は受験生だ。
だが、大晦日は特別な日だ。楽しげな誘惑が沢山ある。故に遊びたい。1人だと寂しいから友達といたい。
しかし、勉強もしなければならない。受験生としてはこっちを選ぶのが正しく、部屋で1人でずっと――
(息が詰まってくるな)
それに、寂しい。
そこで、武道は閃いた。
(よし! ならいっそみんなでやるか!)
ニャインのグループで3年の仲間に連絡を取ってみる。
『おーい受験組! 年越し勉強やらないかーい!』
すると、何人かから返事があった。
『1人で家にいるよりは捗るかもな』正也
『遊んでる場合じゃないが、やっぱり年越しは誰かと過ごしたいよな』豪
『面白そうだね』
『でもどこでやる?』
集まった皆と打ち合わせをしていると、『俺ん家なら大丈夫だぜ』と
宇佐見 望月
が書き込んだ。彼の家である店は、その日に休みを取っているのだという。
『ただ、大晦日は姉ちゃんの誕生日なんだ』
(おぉ、誕生日!?)
お世話になるなら何か手土産を、と考えていた武道は、盛り上がるニャインを見て持っていくものを即決した。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
(それにしても年越し……年末か……除夜の鐘を聞く美少年……年末番組を最後まで見ようと眠いのに頑張る美少年……いいね!)
うさぎ屋に向かいながら、
ロベルト・エメリヤノフ
はそんなことを考えていた。好きなシチュエーションに好きな美少年を合わせて妄想する――最高のひと時だ。
(いや待てよ!!! 大晦日も在れば元旦もある!)
更に明日、元旦を過ごす美少年も想像する。
(初詣に行く美少年……着物の美少年……凧揚げをしてはしゃぐ美少年……お年玉を貰って嬉しそうな美少年……いいね!!!)
今日の勉強会が終わった暁には、元旦の風景を楽しもう。きっと素晴らしい一日になるだろう。
(親だけ帰省で俺は勉強。まぁ追い込み時だからな)
自分を残して家族だけ遊びに行くという状況はやさぐれても変ではないが、
桐野 正也
は、大晦日の昼下がりに割とさばさばとした気持ちで勉強会に向かっていた。
(1人で勉強もいいけど、なんだかメリハリがつかねぇからな。にしても……)
何かと望月の家を場所として借りている気がして、申し訳ない気持ちもする。
(お菓子の詰め合わせでも買ってくかな)
正也はコンビニに向かい、駄菓子の詰め合わせやポテトチップス、チョコレート等を購入した。
「お邪魔しまーす!」
武道は、
龍目 豪
と一緒に望月の家であるお好み焼き屋『うさぎ屋』を訪れた。
「おー、来たな! 皆もそろそろ来ると思うぜ」
「勉強だって? ま、頑張りな!」
店にいた姉弟が出迎えると、豪は早速、
宇佐見 満月
にラッピングされた花の鉢をプレゼントした。
「お世話になります! それと、お誕生日おめでとうございます! これ、皆からです」
「あらぁ、近頃の高校生は気が効くんだねぇ。……クリスマスの定番みたいだけど……」
満月が受け取ったのは、ポインセチアだった。
「はい。でも、とっても素敵な意味があるんですよ!」
花言葉は「祝福」。誕生日には最適な花だろう。満月が鉢をレジカウンターに置くと、武道もホールケーキの箱を彼女に渡した。
「お誕生日おめでとうございます。これ、ご家族の皆さんで食べてください」
「何だか気ぃ使わせて悪いねぇ。ありがたくもらっとくよ」
満月は顔を綻ばせている。まんざらでもないらしい。
「良かったら、バースディソング歌いましょうか?」
豪が提案する。ロウソクはダメだとニャインで言われたので持って来なかったが、ケーキで誕生日といえばあの定番ソングだ。
「いいよいいよ、そんな大げさにしなくて。気持ちだけ受け取っとくさぁね」
そこで、『うさぎ屋』にロベルトと正也が到着した。ロベルトは紳士な様子でマドレーヌの袋を満月に差し出す。
「こんにちは。お誕生日だとお聞きしたので、ささやかですけどお祝いです。おめでとうございます」
「いやぁ、ありがとう、嬉しいさぁ」
ほくほくと袋を受け取り、満月は厨房に入っていく。
「誕生日プレゼントなんて、かなりの間、遠ざかってたからねぇ」
ケーキの箱を冷蔵庫に入れると、続けて冷凍庫の蓋を開ける。
「何か良い食材なかったかねぇ?」
それを見た望月が、テーブルに戻りつつニヤリと笑う。
「あらま珍し、ねーちゃん買収されてる」
「買収?」
正也が聞き返すと、望月は弾んだ声で彼に言った。
「年越しそば作ってくれるって言ってたけど、ちょっとバージョンアップしそうだ。冷凍庫見てるから、海鮮かき揚げか海老天増えるぞ」
「お、それは嬉しいな!」
武道がテンションを上げ、何の気なしに豪が訊ねる。
「そういえば、姉さんって何歳なんだ?」
「ああ、にじゅ……」
「今年齢の話した奴ァどいつだい?」
望月が最後まで言う前に満月が音速で戻ってきた。キラリと光る包丁を持っている。笑顔が怖い。正也が慌てて口を開いた。
「き、気のせいだと思いますよ」
「そうかい? あ、あと、あと、去年の誕生日の事は聞くんじゃ無いよ」
それだけ言うと、満月は素早く厨房に戻った。聞くなと言われれば聞きたくなるもので、皆は望月に注目した。しかし彼も知らないらしく、首を傾げるばかりだ。
『…………』
たくさんの無言の視線を感じながら、満月は思い出す。誘ってきた彼で鐘つきをしてしまったあの時のことを。
(さて、あたしゃ若い連中の胃袋のサポートでもするかね!)
「んじゃ、みんなガンバローぜぃ!」
鉄板の上に蓋をしたお好み焼き用のテーブルを囲って皆が座ると、武道が気合を入れた。テーブルの中央には、ロベルトと正也が持ってきたお菓子を広げている。
「俺も少しだがミカン持ってきたぜ!」
豪が透明のビニールに入ったミカンを皆に配る。
(彼女と過ごす年越しには憧れるが……まずは受験が優先だしな)
気持ちを勉強に向け、豪も腰を落ち着ける。 それぞれに教科書や参考書を広げ、皆は真面目に受験勉強を始めた。
「今の医療体制の問題点……ウガーッ! この過去問何! どうやって意見まとめんの! わけわかめうどん! 今日はそば!」
介護系学部を目指している望月は、小難しい問題に頭を抱えていた。
「ぶっどーうちゃぁああああん、論文ってどうするの? 何が必勝法? ねーねーおしえてよ俺どうしたらいいわけ?」
隣の武道に縋りついて訴える。
「そうだな……」
武道は自分が知っている範囲で論文のコツを説明する。志望分野に関わらず、押さえるべきところは同じだろう。……多分。
「そういえば、AO入試受けたんだよね。他の大学も受験するんだ」
ロベルトがふと気になって言うと、望月は苦い顔をした。
「あー、いやあのねーちゃんに言われて」
「姉さんに?」
豪が厨房を見ると、満月が鍋の前でかき揚げを作っていた。油の匂いと、そばつゆの匂いが香ってくる。
「こけた時の保険であと数校受ける羽目になってるの。AO受けたとこ出願遅くて12月のトコもあるから」
望月は唇を尖らせた。
「フツーの受験とAO入試とでごっちゃんごっちゃん……。こんな苦労すんなら浪人した方がまし……イッテェ!」
「なぁに与太こいてんのさこの愚弟が」
弟の脳天にそばつゆを沸かした両手鍋の底を打ちつけた満月がテーブルの脇で仁王立ちしている。
「浪人1年させとく経済的余裕なんざ、うちにあるわけないだろ!」
雷を落とした彼女は、釣り上げた眉を少しだけ和らげた。
「だったら一時的な出費は嵩むけど、受けられるだけ受けて貰って、なんとか潜り込んでもらう方が良い話さね」
「ねぇちゃん、だからって俺の頭に鍋底ぶつけんのやめてくんねぇ? 地味に熱いし」
望月が抗議すると、満月は笑顔を見せた。
「って事で、年越そばができたさぁね、みんな」
「お、年越しそばか、いいな!」
豪が目を輝かせ、「待ってました!」「やった!」と皆も嬉しそうに声を上げる。
「そばと海鮮野菜かき揚げ天が入った丼はあっちのカウンターに準備したから。持ってきてウチの愚弟につゆ入れてもらいな」
そう言って両手鍋をテーブルに置くと、満月はぱぱっと勉強道具をどかして薬味盛り合わせもそこに置いた。
「そば湯は後で持ってきてやるさぁね」
「ハイよー、さて、しがねぇ末っ子はこき使われますよっとくら」
望月が立ち上がると、武道や豪、正也とロベルトもそばとかき揚げを取りに行く。どんぶりを順番に望月に差し出し、おたまでつゆを入れてもらう。
「そばつゆ多めがいいやつ誰だー、手ぇ挙げてくれ。薬味はテキトーに取って入れて」
「さすが、本格的だな!」
「そばといえばわさびだよな!」
「ねぎも欠かせないだろ」
とか、わいわい言いながら準備をして熱々のそばを一気に食べる。
(年越しそばを啜る美少年……いいね!)
ロベルトがそんなことを考えながらそばを啜った。好き嫌いのない彼は、美味しくそばを頂いた。
(あいつら、今頃勉強してんのかな)
スーパーで買い物をしながら、
高梨 煉
はうさぎ屋で勉強している皆を想像する。実際はそばを食べていたわけだが、彼は頑張っている友人達を応援したいと思っていた。
煉は卒業したら海外留学をする為、受験勉強の会には参加できない。その代わり、差し入れを持って行くことにした。
買い物かごには鶏のもも肉やにんにく、しょうがのチューブに片栗粉、それに鮭の切り身や明太子、お米、キャベツ半玉が入っている。醤油等の調味料は寮のものを借りればいいだろう。
(お祝い事だし、唐揚げとおにぎりを作っていこう)
望月の姉が誕生日だということで、お祝いも兼ねて唐揚げにすることにした。
外出と合わせ、寮母には厨房の使用許可を取ってある。桜花寮に戻って厨房に行くと、煉は調理を開始した。
米を研ぎ、炊飯している間に鶏肉をたれに漬けておく。
(唐揚げだけだと口が脂っこいからキャベツの千切りも持っていこう)
切り終わったキャベツを容器に入れ、鮭を焼いて骨を取る。その作業が終わると鶏肉に片栗粉をつけて揚げていく。
できあがったら油を切り、空気にあてて冷ましておく。炊けた白米でおにぎりを作れば完成だ。具は鮭の他に明太子や昆布、梅やツナマヨを用意した。唐揚げは醤油と塩の2種類だ。
全てをタッパーに入れ、煉はうさぎ屋へと向かった。
食べた後は再び勉強を開始し、早数時間。年越しまであと少しだ。そして、なんだかんだで受験も終盤だ。美大志望のロベルトは、試験のメインは実技になる。学科試験は大丈夫だと思うが、せっかくの機会だからと皆と一緒に学科の勉強をしていた。
(僕の成績なら大丈夫だと思うけど、学科の方で落とされたら悔しいし……。実技の方はいつもやってるからね。ええと、これは……)
数学の問題を前にして、多少頭を悩ませつつ解いていく。これで合っている筈だ。
「うーん、分かんねえ……。どうすんだ? これ……」
向かいに座った豪がシャープペンを持ったままテンション低く唸っている。「問題を出し合おうぜ!」と提案してきた時は物凄く元気だったのだが。
「ここは確かこれでいけるはず……」
ロベルトが彼のノートに解法を書いていくが、豪は浮かない顔のままだ。
「……やっぱりよく分かんねえ……」
「ええと。この公式はね……」
説明していると、徐々に豪が元気になっていく。
「分かった! ありがとな! じゃあ次は俺の番な。地学のこのページから……」
生き生きと問題を出してみる。教えるのも賑やかなのも好きなので、勉強も賑やかに教え合いたい。
(俺もそんなにできるほうじゃないが、この問題の答えは分かる)
勉強に対する集中力を保つのは大変だ。だから、問題を出し合ったりするのは中々に眠気や飽きを防ぐことができた。それでも、だんだんと眠くなってきているのだが――
ということで、立ち上がって体操をして気合を入れる。
「ここに答えが出てるぞ」
と正也が教科書のページを開いて見せている。皆でそれを見て確認し、また別の問題を解く。その流れの中で、武道は間違えたところに付箋を貼った。
(この問題はまた後で解こう)
ちゃんと分かるようになっているか確認する為に必要だ。先程正解を見つけた正也が、色々な本をめくりながら呟いている。
「しかし、参考書って、どれがいいんだろうな。ぱっと見じゃ同じに見えるし」
「数学ならこれがなかなかいいよ」
武道は自分の持っている参考書を差し出す。そこで、うさぎ屋の引き戸が開いた。
「よっす、勉強はかどってるか?」
入ってきた煉が、紙袋からタッパーを出してテーブルの上に置く。
「お、唐揚げじゃん!」
勉強していると腹が空くなと思っていた正也は、唐揚げとおにぎりを見てテンションを上げた。
一緒に勉強をしていた4人も嬉しそうだ。
「作ったのか! すごいな!」
「美味しそうだね」
「俺、おにぎりもらうな!」
「れんちゃん差し入れありがっと! んじゃーちょっと休憩しよっか」
武道が陽気に礼を言い、教科書や参考書、ノートを閉じる。皆もリラックスして各々に食事を始めた。
「うめー! 店出せるレベルだな!」
望月が喜び、豪も嬉しそうに唐揚げを食べている。
「いくらでも食えそうだ。こんなに沢山、大変だったんじゃないか?」
「いいや。楽しかったし、料理にはちょっと自信あるからな」
「ちょうど腹減ってたんだ。年越しそば食ってから結構時間経ってたからな」
正也もペース早く料理を平らげていく。
(持ってきてよかったな)
大口で美味しそうに差し入れを食べている皆を見て、煉は少し微笑む。テーブルの上に置かれている沢山の参考書やノートの類から、皆が真面目に勉強していたのがよく分かる。
(……俺も付き合うことにするか)
帰ってもやることはないし、と思ったのだ。
「あー、腹いっぱい」
満足しながらタッパーを片付け、望月がこう言ったことをきっかけに全員で勉強を再開する。
「さっきは何の勉強をやってたんだ?」
勉強道具を持ってきていない煉は、皆のノートを覗き込んだ。
「この問題だよ。結構難しいと思うんだけど」
ロベルトが参考書を開いて煉に示す。確かに難しい問題だった。
「過去問によく出るやつなんだ。分かるか?」
正也が困った顔で煉に訊く。
「…………うーん……英語ならすぐ答えられるんだけどな」
「皆で考えようぜ。三人寄れば……って言うだろ?」
白い歯を見せて豪が笑い、皆で難問に挑戦することになった。そして、暫くして、ごーん……という音が聞こえ始めた。
「……ん? この音……除夜の鐘か!」
武道が顔を上げ、ペンを置く。スマートフォンで時間を確認し、目を細める。
「明けましておめでとう、今年もよろしくお願いします」
深々とお辞儀をすると、皆も口々に新年を祝った。
「おめでとう。除夜の鐘か……」
一年に一回だけ鳴る鐘の音にロベルトは思いを馳せた。心地よい、とはきっとこういうことなのだろう。
「あけましておめでとう。今年も皆よろしくな!」
正也が言い、それに豪も続く。
「おめでとう! 今年もよろしくな。日付も変わったし、そろそろ寝るか?」
「俺は、大晦日の特別感でなんか目冴えてるし、このまま勉強続けるよ」
武道が再びペンを持ち、問題に取り組み始める。そうか、と、皆も勉強を始めた。だが――
(徹夜は効率が悪いし、仮眠を取るか)
豪がまず夢の世界に旅立った。勉強で疲れていた為、腕を枕にすぐに眠った。今は自分が苦手な教科を個人個人でやっていたので、集中している皆は気付かない。
「アレ? 豪ちゃん? 正也ちゃんにロベルトちゃんに……煉ちゃんまで。片っ端から落ちてる……どーすんだコレ」
そして、望月が初めて気付いた時には、他に3人も眠っていた。
「ダイジョブ?」
武道が順番につんつんとつついてみるが、起きたのはロベルトだけだった。
「……あれ、寝てた?」
「居眠りするくらいなら仮眠するのも手だぜぃ?」
「うん、そうする……」
武道の言葉を素直に聞き、ロベルトは立ち上がる。だが、店内には寝る場所がない。そこで、満月が居住部分から出てきた。話が聞こえていたらしい。掛け布団を持っている。
「お、ねぇちゃん」
「それなら家ん中で寝ていきな。その方がすっきりするさね」
「ありがとうございます……」
ロベルトが居住部分に入っていくと、満月は持っていた掛け布団を望月に投げた。
「愚弟、コレ寝た子に掛けてやんな。起こさないようにそーっとな。これからもう一枚持ってくるから」
「ハイよー」
望月は布団を2人に掛けていく。
「アンタも武道くんも眠かったら寝ると良いさね。気合い入れすぎて本番まで寝込むようじゃ本末転倒だからねぇ」
「はい。ありがとうございます」
「あと、部活で体力付いたと過信すんじゃないよ。引退して久しいんだから、拙かったら布団貸すから寝るんだよ」
「オッケーオッケー」
出来心でマジックで豪に落書きしていた望月は明るく答えた。だが、まだ寝る気はない。
「んじゃ武道ちゃん、皆を起こさないようにこっちでやろうぜ」
「ああ」
皆を起こさないようにひそひそと話をしながらテーブルを移る。
「おっしゃ俺様も寝ないようにガッツリ小論文対策するグガー」
だが、言っている間に望月も寝てしまった。
「な、なんだこれ!?」
早朝になって洗面所に行った豪は、顔の落書きに気付いて驚き、何とか洗い流してから目を覚ました皆と店内の掃除をした。
「来る前より綺麗に、と!」
掃除道具も片付け、店を出る前に満月と望月に挨拶をする。
「おかげでいい年越しができたぜ♪ お姉さん、お世話になりました」
「また来るといいよ。休みの日ならいつでもいいさね」
皆も挨拶を終え、それぞれ帰路についていく。
(眠い……)
ふらふらしながらも、ロベルトは何とか家に帰り着き、二度寝をすることにした。
――帰り道、煉は皆と騒ぎながら勉強をしたことを思い出していた。
「こうやって馬鹿騒ぎできるのも、あと少しだな……」
四月までの後もう少し。
少しだけ寂しい気持ちになりながら、この一分一秒を大切にしよう、と煉は思った。
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1000人
参加キャラクター数
56人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年05月10日
参加申し込みの期限
2020年05月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年05月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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