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桜花寮の
初瀬川 理緒
の部屋へ行くと、恋人の理緒は晴れ着姿で
佐和崎 紗月
を迎えてくれた。
「理緒ちゃん……」
あまりにも綺麗な彼女の姿に見惚れていると、理緒はくるりと一回転した。
「どう? 紗月」
「うん、すっごく似合ってるわ……」
半ば呆けて言うと、理緒は嬉しそうに「ありがとう」と言った。彼女は薄桃色の地に菖蒲(あやめ、または、しょうぶ)を華やかにあしらった晴れ着を身に纏っている。
「紗月の着物はこれね」
松竹梅の柄をあしらった和服を掲げて、彼女は笑った。そして、いざ着付けを始めると、慣れた手つきで紗月を変身させていく。
「理緒ちゃんが着物の着付けができるなんて意外だったわ」
「びっくりした?」
理緒はそれから、着付けをするようになった経緯について話をしてくれた。終わった頃に、紗月の着付けも完成した。
「うん、紗月、めっちゃ綺麗! やっぱり、着物似合うね」
思った以上に綺麗になった紗月は、きらきらと輝いて見える。「そうかな? ……ありがとう」と言って照れた顔もたまらなく可愛い。
「理緒ちゃんも綺麗よ。もっと色々な着物姿も見てみたいわ」
微笑む紗月と、初詣に行こうと部屋を出る。食堂の前を通りかかると、馴染みの蕎麦の匂いが漂ってきた。その瞬間に思ったのは同じことで、顔を見合わせて食堂に足を向ける。
「まあ、二人共とても素敵ね」
トシコさんは紗月と理緒を見ると、柔和な笑みを浮かべて褒めてくれた。
「年越しそば、出来てるわよ。着物につゆが飛ばないように気を付けてね」
「ありがとうございます」
「ありがとうございます!」
二人はありがたく茹でたての年越し蕎麦を受け取った。
「……美味しい」
素朴な美味しさに、理緒は思わずそう言っていた。今年は、去年までより美味しく感じる。
「これも、今年で最後か」
寂しい気持ちが蕎麦の味を特別なものにしているのかもしれない。
「年が明けたら大学入試ね」
紗月の声からは、少しの寂しさと入試への緊張が感じられた。
「私、初詣では合格祈願をしようと思ってるわ。理緒ちゃんは?」
「あたしも。まだ油断できないからね」
理緒は木天蓼大学芸術学部写真学科を志望していた。今のところは合格圏内に入っている。
(偏差値30から60台まで、よく上げられたよね)
がんばったと思うが、まだ確実に合格できるとは言えないと思う。
「今も緊張してるけど、私、入試が近付くにつれて、神社に何度もお参りに行ったり、教会に足を運んだり……きっと、プレッシャーが半端じゃないんだろうと思うわ」
紗月の表情に陰が差しているのを見て、理緒は明るい笑顔を浮かべた。
「大丈夫! きっと受かるよ。さ、初詣に行こ!」
年越し蕎麦を完食し、二人は初詣へと出かけていった。
寝子島神社に近付くにつれ、人の数が多くなってくる。
「すごい人混みね……」
「はぐれないように手を繋いで行こ」
ちょっとばかり引き気味になっている紗月の手を取り、理緒は少しずつ神社へ向かう。
(着物、大丈夫かな)
普通に歩いていたらすぐに人とぶつかりそうだ。袖が引っ張られたりして転ぶことも有り得る。
注意深く歩いているうちに、屋台の美味しそうな匂いが鼻腔を突く。蕎麦を食べたばかりなのに美味しい物は別腹なのか食欲が湧いてくる。
(我慢、我慢……)
深夜に二食目はまずいと、我慢して歩き続ける。グラドルの悲しき宿命である。
「……やっと着いたわね」
参拝の順番が来て、紗月はふう、と一息吐いた。名残惜しかったけれど理緒と手を離し、賽銭を入れて手を合わせる。
(神様……どうかお願い、理緒ちゃんを私の傍にいさせてください。理緒ちゃんと一緒に、これからも二人でいかなる困難な道を乗り越えられるように見守ってください)
既に何度もこの場所に合格祈願に来ていたが、紗月は更に念入りに祈った。
そして、理緒も隣で真剣に願う。
(神様、どうか来年、大学に合格させてください。そして紗月と一緒にいられるようにしてください。あたしには紗月が必要なんです)
――だって、愛してるから!
二人は必至になって長い祈りを終え、来る時と同じように手を繋いで神社を出る。その頃になって鳴っていた除夜の鐘が聞こえなくなり、新年が訪れた。
「紗月……あたしたち、今年の大晦日も一緒に初詣に行こう」
「うん」
強い決意と共に頷き合い、二人は新しい年を歩き始めた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
沢樹一海
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
56人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年05月10日
参加申し込みの期限
2020年05月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年05月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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