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……アンド・ユア・バード・キャン・シング
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こんにちは、と上げた手を下ろせないまま、ののこは当惑したような笑顔を浮かべている。
「あー……誰もこたえてくれないねえ」
それもそうだろう。白いジャージを着た人も、灰色の人も、誰一人として手を上げて応じはおろか、ののこのほうを見もしなかったのだから。
仕方がないよ、と言うようにあおいは黙ってうなずいた。みんな事情がある、ということだろう。
ののこは担当業務をはじめた。列を作る施設入居者のトレーに昼食を盛る仕事だ。ののこが扱うのはワカメばかりの味噌汁、あおいの担当は色の悪い揚げ物だった。
船は島に着き、寝高校生たちは施設内の大食堂に案内されていた。食事の手伝い、それがボランティアの業務だ。
小学校の給食当番のようにマスクをして、大鍋を運び食器を用意する。鍋や皿はもちろん、箸までアルミなので寒々しい印象があった。
彰尋も落ち着かないものを感じている。裏返しになった靴下をはかされた気持ちだ。しかも左右ともに。
ここにいる人たち、揃いのジャージを着た男女はいずれも施設入居者のはずだ。
それなのに、『収容者』と表現したくなる。誰も彼もうつむき加減で目に生気がなく、自分の意志ではないのに歩かされているといった体だった。
不穏に思えたのはそこだけではない。
――職員の皆さん、なんだかみんな体格がいい人ばかりだな。
柔道選手やレスラーみたいに大柄な人ばかりだ。一様に目つきも鋭い。腰に両手を回して背を伸ばし、監視するように入居者をにらみ付けている。入居者たちは怯えきっているようだ。なのに職員は「楽しい食事の時間ですよ」などと演技めいた声色で言うものだから、異様さばかり際立っていた。
どうにも気になる。事前説明において、立ち入り禁止を告げられた区域が多すぎたことも気になっていた。
「どこもかしこも禁止だった……むしろ許可された場所のほうが少ないくらい」
「なにか言ったかい?」
きょとんとした目で鷹取洋二が見ている。
「ああ、いえ、別に。……そうだ先輩、少しここ、お願いしていいですか? 少し、場所を離れます」
彰尋と洋二は一緒に米飯をよそっていたのだ。
「いいとも。任せてくれたまえよ」
洋二は理由を問うこともなく、ふたつ返事で引き受けてくれた。
一方で修に驚きはなかった。
この状況については事前に情報を得ていたからだ。
といっても、実際に目にすればやはり気分のいいものではなかったが。
――問題は、手紙の差出人『芋煮』という子が誰かということだ。
施設入居者は少なくない。県外など遠方から連れてこられた人も多いはずだ。しかもあらゆる世代がいた。中高生くらいから、大学生風、社会人、定年間際まで。一般的に『引きこもり』というと若年層のイメージがあるが、実際はそんな狭いものではないということだと言えよう。
見つけ出すのは骨が折れそうだ。
それでも修に、手ぶらで帰るつもりはない。
こんなものがサラダなの――と真白は目を疑っている。
野菜といってもレタスが少々、それも茶色く変色した葉がかなり混じっている。それと、色の薄いトマトの小さな一切れ。あとは空間を埋めるように、マヨネーズを絡めたマカロニが大量に入っていた。これではサラダではなく、マカロニの野菜添えと言ったほうが適切ではないだろうか。
けれど異を唱えたりはするまい。目立つことは避けよう。鼻と顎までマスクで覆い、真白は黙って役目を果たす。すなわち、並んでいる入居者の皿にサラダを盛るという作業を。
船でも、上陸してからも、真白はずっと気配を殺してきた。
髪はまとめてニットキャップの中に入れ、うつむき加減にして顔を上げない。列になって歩くときは必ず一番最後を歩いた。
そうやって注目を浴びないようにして、こっそりと監視カメラの死角などをチェックしていたのだ。
入居者の列は途切れることがなさそうだ。
それにしても紅ちゃん……どこにいるの?
ここにいるはずだ、そう真白は確信しつつあるのだが、まだ紅の姿は見つからない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
冒険
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年05月03日
参加申し込みの期限
2020年05月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年05月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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