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元は、プラスチックの三十センチ定規だった。
しかしその先端部を斜めに割り、さらにその割れ目をコンクリートの床で研磨し鋭利にしたものは、即席のナイフと呼んでよかった。
芋煮 紅美
は黙ったまま、ナイフの尖端を見つめている。
昼食の時間は一番警備が緩い。単調すぎるここでの生活で、せめて変化らしいものがあるとすれば、それは三度三度の食事である。質素というにしても限度があるような貧しい食事だが、その内容を推測することだけを楽しみにしている入居者も多い。
施設職員たちは、わざと昼食に行かない入居者がいるとは想像しない。
しかも今朝は、ちゃんと顔を出しておいただけになおさら。
紅美はナイフを見つめている。
元は定規とはいえ切れる。目立たない部分を何度か切って試したからわかっていた。
左の手首に当てた。
手が震えていた。
息を吸い込む。
……息を詰める。
「そんなんじゃ死ねない」
声は鉄格子の向こうから聞こえた。
「第一、横に引くのがナンセンスだ。失血死するほどに血を出すのは難しい。どうせやるなら縦に切るべきだろう。より確実にしたかったら切った後、水を張ったバスタブに切った腕をつけるといい。ああでもここにはバスタブがないのか……だいたい、定規を改造した程度のものでそこまで深く切断できるかどうか」
驚きのあまり、紅美は人形のように固まったまま声も出せないでいる。
「ま、どのみちそれじゃ痛いだけだ」
鉄格子のはまった窓の向こうに顔が見えたのだ。
「それより話をしないか?」
ここは四階、窓の外は断崖絶壁で下は海のはずだ。
どうやって彼がそこにいるのか紅美にはわからない。
けれども御剣刀は平然と、紅美が流した手紙を振って見せた。
「芋煮紅美さん、ってんだろ? こいつを読んだ」
色々と言いたいことはあるけどそれは別の機会があれば、そう前置きして刀は言う。
「君の伸ばした手に、いつ切れるとも分からない蜘蛛の糸を届けるのが今の俺の限界だ。それを信じるか否かは任せるよ」
さて、と言って刀は窓枠に手をかける。鉄格子ごと外せたらいいのだが。
力を入れて引く。
けたたましく警報が鳴り響いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
冒険
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年05月03日
参加申し込みの期限
2020年05月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年05月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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