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【クリスマス】あなたに会いたい、雪降る聖夜
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●星ヶ丘教会~優しい夜
ヨージ&ミナの演奏で心が温まった彩葉も、歌いたくてうずうずしてきたらしい。
最後に定番のクリスマスソングを皆で歌おうとの呼びかけに彩葉は目を輝かせた。
「ねえ拓郎、コンサートって飛び入り参加もオッケーみたいだね?」
「ん? 彩葉さん参加するの?」
「普段は遠慮するところだけど、今日は特別に歌っちゃおうかな。拓郎はどうする?」
「うーん……自分は、ちょっと恥ずかしい、し、この雰囲気に合う歌は知らないから……」
「わかった。じゃあちょっと歌ってくる! 拓郎、私の歌う姿を見ててね?」
恋人が教会で歌う姿なんて、滅多に観れるものじゃない。
(歌声、楽しみだ……!!)
拓郎は固唾を呑んで、ステージに立つ彩葉を見つめる。
彩葉が歌い出した。
多くの人の声の中から恋人の歌声を聞き分けられるなんて、どれだけ自分は彼女のことが好きなんだろう。
幻想的な教会の中で歌う恋人は素敵すぎて目が離せない。皆が彼女の歌声を聞いていることが誇らしくもあり、一方で、自分ひとりのものでないことに小さい棘のような嫉妬を感じもする。
(拓郎……そんなに見つめられたら穴が空いちゃうよ)
彩葉は彼の視線に気づいて照れくさくおもいながらも、愛する人に思いを込めながら周りに合わせて歌う。
周りも楽しんでいるから、思い切り歌っても恥ずかしくない。
それどころか、とても気持ちがいい。
(こういうの、すごく久しぶりだな)
こちらを見つめている拓郎にウィンクをすると、彼は真っ赤になって俯いてしまった。
(ふふ、拓郎可愛い)
ふむ、と月詠はクロッキー帳から顔をあげた。
月詠は大人しく目立たない席に座って音楽に耳を傾けつつ、演奏の合間に聖歌隊や音楽から得たインスピレーションをスケッチしていたのである。
(音楽も芸術。もっと私に時間があれば音楽に手を伸ばすこともできるだろうか)
月詠の芸術的才能は目下のところ絵画や服飾などさまざまに費やされているが、音楽はあまり手を出してこなかった。ただ芸術活動全般に通じる感性の豊かさというベースは育てているので、音楽の才も開花する可能性はある。
(とはいえ楽器演奏も歌唱も美術と同じく研鑽が必要だ。いちからDTMしてみるのもいいかもしれない。今度うちのメイドに聞いてみよう。その方面に詳しいはずだ)
さて、と月詠もタンバリン片手に立ち上がる。
どこからタンバリンが出て来たのか?
こんなこともあろうかと鞄に忍ばせておいたのである。
月詠に手落ちなし!
ステージへ向かい、歌っている人たちといっしょにささやかながら演奏に参加だ。
タンバリンを太腿で叩いてリズムを取ったり、シャララと振って鳴らしてみたりとそれなりに楽しい。
(うん、やっぱり何か芸ができるようになると面白いな)
面白さがほしい。私に。
(私よ、万能エンターテイナーであれ)
こうして観客も巻き込んだクリスマスコンサートは、万雷の拍手を持って幕を閉じた。
歌い終わった彩葉は真っすぐに拓郎のところに向かう。拓郎は嬉しそうに彼女を迎えた。
「彩葉さんお疲れ様」
「どう? メロメロになりましたか?」
「うん、惚れ直した、というか……メロメロ、うん、なる、うん……!」
なんて嬉しいことを言ってくれるんだろう!
彩葉は拓郎の首に手を回し、思い切り抱きついた。
「ありがとう! 大好き」
◇
「良い演目であった。新たなインスピレーション降りてきそう」
帰り足、振り返って教会を見上げ、月詠は満足げに呟く。
夜は深まり、来た時にはうっすらとしか積もっていなかった雪もまた深くなっている。
◇
きゃっきゃとはしゃぎながら先を行く弟妹を追って、彰尋とあおいも教会から出てきた。
「聖歌隊の歌、とても素敵だったね」
「うん。飛び入り参加も楽しかったな」
あおいはそう言って笑ったあと、鞄からプレゼントの包みを取り出して彰尋に差し出した。
「ささやかだけど、クリスマスプレゼント。今日会えた人に渡そうと思って――シュトーレンなんだけど、良かったらおうちで皆で食べて?」
思いがけぬプレゼントに彰尋は驚いて目を瞠ってしまった。
「あ、ありがとう」
「あ、言っとくけど、手作りじゃないから安心してね」
「うん……皆でいただくよ。本当にありがとう」
◇
教会の中は閑散としてきたが、彩葉と拓郎はもう少し余韻に浸っていたくて教会内をゆっくり見て回ってから帰ることにした。
ぐるり見て回っていよいよ帰ろうかという時、拓郎が彩葉を引き留めた。
「帰り道より、この素敵な空間で渡しておきたいと思って……」
拓郎がバックから取り出した包みは、ピンク色の上品な包み。
「クリスマスプレゼント、です……彩葉さん」
妙に畏まった拓郎から驚きつつも包みを受け取り開けてみると、猫モチーフのペンダントが現れた。
「わ~! すっごいくかわいい、ありがとう!」
折角だからとその場で着けてみる。
「似合う?」
「うん……とても」
「あのね、私も拓郎に用意していたプレゼントがあるんだ」
「え? 自分にも……?」
今度は拓郎が驚く番だった。
「そりゃあそうだよ。拓郎だって用意したくらいなのに、私が拓郎にプレゼントしたいって思わないわけないじゃない? ――ええと、普段使いできるものがいいと思って買ってみたんだけど……趣味に合うといいな」
そう言って差し出した拓郎へのプレゼントは、柴犬のシルエットが書かれたスマホケースだった。
「あ、柴犬……!」
自分のことを思って選んでくれたのだとすぐに分かるデザインだ。気に入らないわけがない。
「ありがとう! つかう! 大事にする……!」
反応を伺ってすこし緊張顔だった彩葉が、ほっとしたように目元を綻ばせる。
「よかった……私もこのペンダント、大事にするね」
「メリークリスマス、彩葉さん」「メリークリスマス、拓郎」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
47人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年04月18日
参加申し込みの期限
2020年04月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年04月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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