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【クリスマス】あなたに会いたい、雪降る聖夜
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●ネコジマスクエア・イブ1045
シーサイドタウン駅前のネコジマスクエアも、人通りが疎らになってきている。
クリスマスプレゼントを配るキャスト『未明せれね』として人々に幸せを手渡した
夢宮 瑠奈
は、サンタのような大きな袋の中身が無くなったのを確かめると、空へ向かって伸びをした。
雪がはらはら、放射状に自分に向かって降り注いでくる。
それはまるで祝福のようで、この上もなく美しかった。
キスしてサンタさんの曲とともに駅前の巨大モニターに映った、数多のカップルたちのキスを思い返す。
(見ているだけでも照れちゃったな……あたしもいつかあんな風に……)
そんなふうに思いながら広場へ視線を戻すと、ベンチに未だ腰かけている長い灰色の髪の少女がいた。
目が合うと、灰髪の少女――
白 真白
はコートに積もった雪を払って立ち上がり、瑠奈の方へ近づいてきた。
「せれねちゃんお疲れさま。もうおしまい?」
「うん。あなたもキスしてサンタさんウォッチングはおしまい?」
「曲、終わっちゃったしね」
「寒くなかった?」
「少しはね。けれどやっぱり人の恋路を見るのは恋愛小説の一幕を見るみたいな感じで楽しいね。来年は私もきっと……」
この子も、あたしと同じように思ったんだ。
そう思うと、瑠奈の心に蝋燭の火の灯るような温かさが宿る。
冷えた真白の手を取って、瑠奈は思わず口にしていた。
「愛があれば、なんでもきっと、うまくいく。私はずっとそう思ってる」
「愛?」
真白はきょとんとして聞き返す。
瑠奈は力強く頷いた。
信じている。
だから今日も一日、愛を持って、みんなを楽しませることをめざして頑張れたのだ。
真剣な眼差しに、真白は未来を見るような心持ちでイルミネーションに彩られた街路樹を見つめた。
「愛があれば、か。今日ほど『愛』って言葉が似あう日はないね。私も信じてみようかな、愛ってのを」
キスしてサンタさんの曲はもう鳴らない。
恋人たちは思い思いにこの夜を過ごすことだろう。
◇
ネコジマスクエアを、ひとりの少女がとぼとぼと歩いている。
楡宮 遠海
であった。
バンドTシャツは着ているが、ライブ帰りとは思えない重い足取りである。
遠海は噴水の前まで来ると、はぁと一つため息をついて立ち止まった。
夕刻、迷子の男の子たかちゃんを連れて、なんとか駅の方へ戻った遠海は、懸命に迷子センターを探した。
ここでも方向音痴が祟ってなかなかたどり着けなかったのだが、歩いている途中で「たかちゃん!」と悲鳴のような声がして、親御さんが自分たちを見つけてくれた。
親御さんもかなりの時間探し回っていたらしい。
何度も何度もお礼を言われ、気持ちだからとライブチケット代も出してもらった。
「お母さんに会えて良かったね」
「うん、おねえちゃんありがとう、ばいばい!」
そうしてたかちゃんたちと別れたあと、ふと時計を見ると、すでにライブ開始の時刻ではないか。
慌ててライブ会場であるLooseyへ向かったが、そこでまた迷った。
同じ目的地の人についていくという作戦はもう使えなかった。
当然のことながら、バンドTシャツを着た人たちはすっかり会場に入ってしまっていたから。
結局、たどり着いたのはライブ終了後のことだったという悲しい顛末で、遠海はとぼとぼこのネコジマスクエアまで戻ってきたのである。
(ううん、これでよかったのよ。人助けしたんだから)
空元気でも元気は元気。
(ライブはまたある)
顔を上げる。
すると、セクシーなサンタが街頭販売のブースから出て手招きしている。
「美味しいクリスマスケーキは如何ですか? 今から買ってもまだまだ間に合いますよ~♪」
巫部 紫苑
であった。
「ケーキか。こうなったら甘いもので心を満たすのもいいかも」
今宵は方向音痴の才能ばかり発揮してしまった遠海だが、見た目に似合わぬ大食漢でもあるのだ。
「ください! あるだけ、全部!」
「ふふ、ありがとうございます」
紫苑は残り少なくなっていたクリスマスケーキのすべてを包んで、遠海に渡した。
紫苑の微笑みとケーキの甘い匂いに遠海の疲れた心もほどけてゆくようだった。
「寒いし、ケーキ売りも大変ですよね。お仕事お疲れさまでした」
やわらかくなった気持ちで紫苑をそう労うと、紫苑はおっとりと微笑む。
「普段しないから流石に疲れましたが、そう言っていただけると嬉しいものですね。あなたもかなりお疲れみたいですが……もしよかったら、いっしょにケーキを食べちゃいません? ここのケーキは美味しいんですよ」
そう言って取り出したのは、紫苑が休憩用にと買っておいたブッシュドノエル。
「あ~ん、うん、ここのケーキは美味しいですね♪」
あっという間にふたりで丸々一つのケーキをペロリと平らげ、にこりとする。
「なんかまだ足りない気がしない? 私が買ったケーキも食べちゃおうか」
遠海も先ほど買ったホールのショートケーキを開け、紫苑と半分こ。ホールの半分だからなかなかのボリュームなのだが、ふたりとも苦も無く腹に収めてしまう。
「あなたってとてもおいしそうに召し上がりますね」
「あなたこそ」
大食い女子たちはこうしてクリスマスイブの夜に邂逅し、心とお腹を満たし合った。
雪が降る。
甘い夜が更けてゆく。
紫苑は唇についたクリームを拭って、また微笑んだ。
「……帰ったら、ここのケーキと昨日私が作ったケーキと料理でクリスマスパーティです♪」
◇
動物園での仕事を終えた
アーサー・T・シートン
が家路を急いでいる。
明日も早くから仕事がある。動物の世話はクリスマスだからといって休めるわけではないのだ。
(だからといって苦ではありませんがね)
アーサーは思い立って、水族館に勤める弟の
エリオット・E・シートン
に電話をしてみた。
「もしもし? お疲れさま。そっちも夜間営業していたんですよね? どうでした? ――それは良かったですね。……ええ、動物たちはいつも通り……明日もいつも通りですよ」
家の近くまで来ると、何やら家の前にバイクが止まっている。
運転しているのはスマートな女性。後部座席には恰幅のよい赤い服の人が乗っている。
「さ、次々! 忙しいったらないわ!」
「ホッホッホ!」
ふたりはそう言うとエンジンを吹かして走り去ってしまう。
不思議に思いながらポストを覗くとそこには可愛らしいラッピングに包まれたプレゼントとメッセージカードが入っていて……。
「おや、まあ……」
仕事の疲労が和らぐような嬉しいプレゼントだ。
きっとさっきのバイクはサンタだったのだ、とアーサーは思う。
「ありがとう。メリークリスマス」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
47人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年04月18日
参加申し込みの期限
2020年04月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年04月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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