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【クリスマス】あなたに会いたい、雪降る聖夜
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●キスしてサンタさん~1年目のクリスマスデート
彼女――
城山 水樹
は多忙である。
モデル兼大学生で、仕事は順調。
コスメブランド「Sonora」イメージガールとして東京と寝子島を往復する日々を送っている。
彼氏――
ヒュー・ヒューバート
も多忙である。
木天蓼市内にある老舗のフォトアトリエに勤務するフォトグラファーである彼は、撮影で飛び回ることも多く、寝子島を訪れることが出来るのはまれだ。
忙しいふたりが、互いの仕事の合間を縫って重ねて来てた逢瀬は、もう何度目になるだろうか。
(ヒューと出会ってちょうど1年目なのね……)
水樹がヒューと出逢ったのは、昨年のクリスマス、ステッラ・デッラ・コリーナで行われたマッチメイキング・パーティーでのことだった。
(あのときは最悪な気持ちで参加したのよね……恋愛なんて、ってね)
そんな水樹の前に現れたのがヒューだった。
最初から運命を感じていたわけじゃない。
ただ、話しているとなんとなく気が楽になったのを覚えている。
その時はまだ知らなかったけれど、互いに喪失感を抱えていて――
気づけば翌朝を二人で迎えていた。
出会ったその夜から互いの体温で慰め合うことから始まった恋。
(普通なら爛れてしまっていてもおかしくないだろうに)
ヒューはときどき自分たちのことをそう振り返る。
しかし実際は爛れるどころか一年経った今も、彼女と接するたびに、変わらぬときめきと、言いようのない満たされた感情を覚え続けている。
『少女漫画みたいな恋』
水樹はそんなふうに表現したが、的を得ているように思う。
どんなに逢瀬を重ねても、飽きることなく、むしろ時間が重なるほどに想いは深まるばかりだ。
イブの夜、水樹はワインレッドのコートを纏ってシーサイド駅前広場の噴水前に佇んでいた。
この場所での待ち合わせももう何度目だろうか。
いつも、と感じるほどの回数は重ねている。
見慣れたマフラー。ヒューの歩き方。
今では遠目にも見つけられるくらいすっかり覚えてしまった。
彼はいつものように水樹を見つけると嬉しそうに微笑むものだから、水樹も小さく手を振って迎える。
こんな予定調和は大歓迎だ。
「待った?」
尋ねる彼に、
「ううん、今日はきっと遅れずに来ると思ってた」
と答え、ごく自然に指同士を絡めて手をつないだ。
指と指の触れ合ったところから、互いの血が交わるような温かさを感じる。
互いの視線が重なる。
水樹は女性にしては長身で、ちょうどヒューと身長が同じなものだから、自然に二人の視線が重なるのだ。
真正面からまっすぐに見つめ合うと、互いの瞳に己が映る。
「あ……」
「ん……」
互いに戸惑い、息を呑んで視線を逸らす。
全身が熱い。
きっと頬も紅潮している。
指から互いの鼓動が伝わってくる。
(私ってこんなに純だったかしら。もう1年も経つのに……私だってヒューだっていい加減擦れてきてもおかしくないだろうに……まだこんなにドキドキしてる……)
「水樹……」
掠れ声で名を呼ばれれば、ヒューも頬を染めて何か言いたげにしている。
「ヒュー……なに?」
「君はほんとに……いや、」
今言葉にしてしまったら、もう堪えが聞かなくなりそうで言葉を飲み込む。
「あとにするよ……それより歩こうか」
駅前から続く通りはライトアップされていた。
雪といっしょにたくさんの星屑が降ってきて街路樹にひと時留まっているかのよう。
ロマンティックな気持ちになって、繋いだ手に力を籠める。
そのとき不意に「キスしてサンタさん」が流れてきた。
寝子島島民の水樹がこのクリスマスの恒例イベントについてヒューに説明する。
「ふふ、この曲が流れて駅前のモニターに映ったカップルはキスする決まりなのよ、ヒュー」
「寝子島は相変わらず変わった風習があるものだね」
いったい誰が映るんだろうと足を止め、肩を寄せ合ってモニターを見上げる。
すると映ったのは、今まさにモニターを見上げたままの自分たちの姿だった。
「え? え?」
水樹が戸惑ったような表情になる。
「これってまさか……ここでキスしろってことだよね? こんなところでいきなり……?」
「水樹、君が嫌なら僕はむりには……」
耳元でヒューが囁く。
けれどそれで逆に覚悟が決まった。
「ううん……私たちのキス、見せてあげましょ」
水樹は悪戯っぽく笑い、ヒューの首の後ろに腕を回した。
彼女がそのつもりなら異存はない。
ヒューも片方の手を水樹の背に回し、もう片方の手を頬に添える。
「人前でキスするのは夏のビーチスターズコンテストの時以来かな。本当に構わないの?」
「構わない。ヒューを好きなことは誰に知られても恥ずかしくなんてないもの……」
──互いに抱き合うようにして唇を重ねる……。
ベンチでモニターを見ていた
白 真白
が小さく口笛を吹く。
「わ、わ……ディープ……」
「大人だねぇ」
照れた
夢宮 瑠奈
は両手で顔を覆って、指の隙間からふたりの長いキスを見守る。
「あたしもいつかあんな風に……」
ヒューと水樹のキスはあまりに長く、駅前広場は今宵いちばんの盛り上がりとなった。
けれど、ふたりには周囲の囃し立てる声もやっかみめいた歓声も聞こえない。
星々の中にたった二人だけ存在しているかのように互いの存在しか感じられない。
重なり合う唇こそふたりがつながっている証明。
曲が終わるまでキスをして、拍手喝采の中適当に手を振りながらその場を離れかけると、広場の片隅でプレゼントを配っていたキャストの女の子が駆け寄ってきた。
「あの! とても素敵でした! ささやかですがあたしからお二人へのクリスマスプレゼントです!」
差し出されたミニプレゼントをヒューと水樹が受け取ると、瑠奈は頬を紅潮させて言った。
「夜明けの前の夢見るアイドル、末明せれねは、愛をはぐくむ人たちを応援してます!」
ありがとう、と水樹は笑んだ。クリスマスイブの夜にプレゼントを配る健気さに心打たれたのだ。
「あなたもお仕事、頑張ってね」
可愛らしいアイドルに見送られ、夜のシーサイドタウンをそぞろ歩いた後、向かった先は──二人が出逢った場所、ステッラ・デッラ・コリーナであった。
予約してある一室に身を滑り込ませると、先ほどより激しく互いを求めあうようなキスを交わす。
「ヒュー……キスの前、言いかけたことを教えて」
「キスの前……? どのキス?」
「街で、キスしてサンタさんの前に何か言いかけたでしょ。『君はほんとに』……って」
「ああ……、君はほんとに女神みたいだ、と思ったんだ。離れたくない。けれどそれを言ったらあの場で君を抱き寄せてそのまま攫いたくなってしまいそうで、自重したんだ」
「……ふふ、今なら、いいでしょ? 今なら溶け合うまで抱きあっても、誰も咎めはしない……」
「そうだね……そうしても、いいの?」
「そうして欲しい……と言ったら?」
ヒューは無言で水樹に口づける。
初めて出逢った一年前のあの夜と同じように互いを捧げあう……。
翌朝、水樹はベッドの中、生まれたままの姿でヒューとシーツにくるまっていた。
瞼を開けると、ほぼ同時にヒューも瞼を開け、互いの視線がぴたりと合う。
思い出される夕べの熱っぽさ。
赤面してしまう。
こんなことはじめてじゃないのに。
「……水樹、おはよう」
ヒューが水樹の髪を撫でてそう言った。
「去年と同じよね。でも少し違ってる」
「どんなふうに?」
「あの時はお互い傷の痛みを舐め合ってた」
「今は?」
「今は……そうね、」
水樹も手を伸ばしてヒューの髪に触れ、それからそっとキスをする。
「――『好き』を確かめ合ってるの」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
47人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年04月18日
参加申し込みの期限
2020年04月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年04月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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