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【クリスマス】あなたに会いたい、雪降る聖夜
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●マリンパラダイス~君の横顔、彼の横顔
鷹司 凜太郎
は彼女の横顔に目を奪われていた。
スピカ・フォーツ
は彼の横顔を見るのが恥ずかしくて、ぼんやり光る水槽を見つめていた。
凜太郎とスピカが恋仲になって久しい。
今宵は寝子島マリンパラダイスでクリスマス仕様のナイトアクアリウムをやっていると聞いて、凜太郎からスピカを誘ってデートにやってきた。普段来るのは明るい時間なので新鮮だ。
彼の視線が自分から水槽へ向いたのを察して、そっと彼の横顔を伺う。
凛とした強さを感じさせる鼻筋。
深い森のように静寂を称えた緑の瞳。
スピカの好きな、彼の横顔だ。
「昼の水族館とはまた違った趣があって良いね。クリスマスっぽい演出も良い雰囲気だし」
「そうね……。暗くなると、幻想的で……ずっと、ここにいたくなる……」
「スピカくん。人が多いみたいだし、はぐれないように手を繋いで見て回ろうか」
凜太郎に手を取られた瞬間、どきりとした。
これはデートだ。手くらい繋いだって誰に咎められることもない。
手をつなぐことだって普段からしていて慣れてもいる。
けれどクリスマスと言う特別な日であることと今宵の雰囲気のせいで変に意識してしまう。
(もっと触れたい……)
スピカは彼の腕に肩を寄せてできるだけぴたりとくっついてみる。
(あぅ……なんか、やっぱり……どきどきする……)
凜太郎がくす、と微笑む。
「スピカくん? ……もっと近くにおいで」
暗闇の中、淡い光に照らされる熱帯魚の水槽の前で立ち止まり、凜太郎はスピカを自分の方に引き寄せた。
背後から抱きすくめられ、スピカの頬は熱帯魚の赤より赤く染まってしまう。
「海月とかは幻想的だし、色とりどりの魚が泳いでいる様は綺麗で癒されるね」
凜太郎が耳元で囁く声がくすぐったい。
ドキドキして――そのドキドキを他の人に知られてしまうのが恥ずかしくて、声を潜める。
「そう、だね……綺麗で……癒される」
色鮮やかな魚たちにも、耳元で紡がれる彼の声にも。
「ここ……写真撮っても、いいみたい。一緒に来た思い出を、残したいな……」
「そうだな。そうしようか」
スマホを取り出し、二人いっしょにフレームに入るよう顔を寄せる。
「かなり暗いけれど映るかな、スピカくん?」
「大丈夫……光量少ないところで写真撮るのは、天文部で慣れているから……」
ナイトモードに設定して、二人の寄り添う姿を写真に収める。
「どう……?」
「よい写真が撮れているよ。表情も雰囲気もいい」
「よかった……」
彼との思い出がまたひとつ記録出来たことが嬉しい。
「おや、どうやらクリスマス限定のペンギンパレードがあるらしい。行ってみようか」
ペンギンパレードは、ペンギンたちがクリスマスらしい衣装を身に付け行進するというもので、まことに可愛らしいことこの上なかった。
混み合っているのをよいことに、スピカと凛太郎は分かちがたい連理の枝のようにひたり寄り添う。
「こうやって、ぼんやり眺めてると……不思議と落ち着く……」
「僕もだ。何故だろう? 他の人ではこうはならない……スピカくんだからだ」
今宵何度、君の横顔を愛おしいと思っただろう。
今宵何度、彼の横顔にキスしたいと思っただろう。
(……ここでは、……やっぱり、だめ……)
折角のロマンチックな時間だから、手を繋いでゆっくり見て回りたい。
一方で早くふたりきりになりたいと、もどかしい想いも募ってゆく。
「あ……もう、出口……」
「残念だな。ああ、最後にショップに寄っていかないか」
スピカに何かプレゼントをしたいと思っていた。
ぬいぐるみなど良いかもしれない。
(スピカくんはどれが好きそうだろうか)
エイやアザラシ、イルカなどの定番からかなりリアルなタコやサメなど様々なぬいぐるみが棚中に並んでいるのを眺めてしばらく悩んでいた凜太郎だったが、先ほどのパレードで見たペンギンが可愛らしかったことを……スピカが落ち着くと言ったことを、思い出した。
(そうだな、ペンギンにしよう)
クリスマスだし、大きめのサイズを選んでリボンをかけて貰おう。
そうして見繕った大きなペンギンのぬいぐるみをスピカに贈ると、彼女はたいそう喜んで、両手で抱えて幸せそうに撫でた。
「わ……もふもふ……! リンタロウ……これ、いいの……?」
「もちろん」
「嬉しい……!」
スピカは微笑み、ぬいぐるみに頬ずりする。
その姿があまりに可愛くて、凜太郎は反射的にスマホのカメラで撮影をしてしまった。スピカはそれに気づかないほどぬいぐるみに夢中になっていて、自然な笑顔が写真に納まる。
「ああ、そうだ……私も……リンタロウにプレゼントがあるの」
スピカが凛太郎へ贈ったのは、男性向けネックレス。
早速つけてみるというので、彼に屈んでもらって腕を回して首につけてあげる。
「スピカくんからのプレゼントも嬉しいよ。どう? 似合ってるかな?」
「うん……とても、格好いいよ……」
改めて思う。私の彼は格好いい。
「そういえば」
と彼はおもむろに笑んだ。
「妹にニャンスタグラムを教えて貰って僕もアカウント作ったんだよ。今日は良い写真もとれたし、早速アップしておこう。勿論さっきのスピカくんも」
「えぅ……」
それは嬉しいと同時に恥ずかしい。
「それは、ちょっと……っ」
恥ずかしいことを伝えると、凜太郎は不思議そうに首を傾げた。
「恥ずかしい? そんな、可愛い彼女を自慢したくなるのはフツウのことじゃないかな」
「あの……嬉しいんだけど……やっぱり……」
秘密にしてほしいこともあるというか、彼にだから見せている顔もあるというか。
「わかった。君が嫌がることはしないよ。さっきのスピカくんの自然な笑顔は僕だけのものにして、スマホのロック画面に設定しておこう。それに、さっき自慢したくなるっていったけど……時々可愛すぎて僕以外の男の目に触れさせたくなくなることもある」
「え……」
なんて恥ずかしいことを、ストレートに言ってしまうんだろう、この人は。
でもそれが彼だ。
そんなところも好きなのだ。
「そろそろ……僕以外の男の目に触れさせたくなくなってきたんだけれど」
僕の家に来ないか、と彼は言った。
ふたりきりになりたいと、瞳が語り掛けてきていた。
スピカも同じ気持ちだった。
もしかしたら凛太郎以上に、そうしたいと願っていた。
「じゃあ……ほかの人に、見られないように……リンタロウと、このままいたい……」
凜太郎の住まいは星ヶ丘寮だ。星ヶ丘寮は、ひとりひとりが一軒の家を与えられている。
あの家なら、誰にも邪魔されず、二人きりの時間を過ごせる。
スピカは手の中のぬいぐるみを抱きしめながら、凛太郎の肩に頭を預けた。
頬が熱い。
動悸も治まらない。
見上げる彼の横顔は凛として格好よく、その首元にはプレゼントしたネックレスが光っている。
『僕以外の男の目に触れさせたくない』
思い出すと耳まで火照って恥ずかしい。
行き過ぎる人たちにこんな顔を見られないように、スピカはぬいぐるみに顔を埋める。
雪が降っている。
しんしんと降る雪は音を吸う。きっとふたりの睦言も吸い取ってくれるだろう。
コートを脱いで、もっと近く触れたい。その肌に手を這わせたい。
口づけをして聖夜に誓いたい。
今宵は桜花寮へは帰らない――。
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担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
47人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年04月18日
参加申し込みの期限
2020年04月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年04月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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