ビーチでピーチ狩り　ウィンター！｜リアクション

ビーチでピーチ狩り　ウィンター！

「優勝は、336PPをゲットした、佐和崎紗月さんー！！」
「え、ええ……？　私が優勝……！？」
　紗月は驚いた様子で恋人の理緒を見る。
「やったね、紗月」
　強者どもが揃いし冬のピーチ狩りであったが、優勝したのは大人しそうなダークホース、紗月であった。
　とにかく途中からプッツン切れて覚醒したあとが強かった。しかも単独でなく常に初瀬川理緒とのチームワークで敵を追い詰め、確実にＰＰを奪っていったところが勝因であろう。
「おめでとうございます！　賞金５万円と、あま～い桃の缶詰です！！」
「あ、ありがとうございます……」
　ふたりの受験勉強のお供はしばらくあま～い桃缶になりそうである。

　ちなみに次点は「蜂のように舞い、人のように揉む」戦法でＰＰを稼いだ彦生名瑠。かなり接戦だったが、時折欲望が勝って骨格のほうに気をとられてしまったこともあり、紗月に及ばなかった。
「あー、楽しかった！」
　強いと言えば哀坂時音と吉住志桜里も強かったのだが、人の恋路を応援したり快楽に耽ったりしたため、ＰＰを稼ぎきれず。
「優勝は逃しましたが目的は達しましたかね」
「……時音は満足だ……」
　矢萩咲と哀坂極夜は……。
「あ……極夜君……」
「咲先輩……うぅ……」
　砂浜に築かれた砂の障害物の陰でお楽しみ中のようなので放っておこう。
　落合まゆらも健闘したが、美あえぎ声ゆえに付け狙う輩も多くなり、戦績は半々といったところに。
「こ、これも勉強ね」
　宮祀智瑜は、桐島義弘先生以外に自分のＰＰを取らせることを許さず、敢えて攻勢に出ることはなかったがなんとか時間いっぱい逃げ切ったというところ。
「５分おきに先生に揉んでもらうのは恥ずかしかったですが……」
「いや、その……教え子を守るためならば……ごほん」

　最下位は、敵から逃げるに逃げ切れなかった白石妙子であった。
　結局ヤられるばかりで１ＰＰも稼げなかったのである。
「し、仕方ないわ……罰ゲームを受けなければいけないのね……」
　ステージという名の処刑場へと上ると、桃帽子の司会者が高らかに言い放った。
「それでは、罰ゲームはこの方に執行していただきましょう！　どうぞー！」
　くるくるくるっと薔薇の花をまき散らしながらステージに登場したのは富士山権蔵その人だ！
「アハハ～ン！！　スパークリングピンクタイフーーーーン！！！」
「い、いやーーー！　お手柔らかにお願いしますーーーー！！」
　妙子の人妻熟女尻に何があったのかはここでは書けない。
　だって、らっかみ！　は全年齢だから！

　こうしてビーチでピーチ狩り大会ウィンターはここに幕を下ろしたのであった。
　次があるのか……それは誰にもわからない！

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あとがき

担当マスター：網透介
ファンレターはマスターページから！

いつもお待たせしてしまいすみません。
ビーチでピーチ狩り大会、
まさか冬も開催することになろうとは自分も思いませんでした。
今回もカオスと混戦で、楽しく書かせていただきました。

いまだとこれも『密』かもしれないですね。

ミツって本来悪くないですよね。こう……響きが。
今回の優勝賞品の桃缶もミツたっぷり……。

何を言っているか分からなくなってきたところで、
それでは、またお目にかかりましょう。
網でした。

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