ビーチでピーチ狩り　ウィンター！｜リアクション

ビーチでピーチ狩り　ウィンター！

　数分後。
「ハァハァ……いやぁ……もうやめてぇ……咲が悪かったから……」
　咲は時音の魔の手にかかり、本当に僅かながらも大切なところを隠していてくれたマイクロビキニを上も下もはぎ取られ、片方の手で胸元を隠し、片方の手できつく寄せたＹの字のあたりを隠すというあられもない格好で身悶えていた。
　一言でいうと、すっぽんぽんに剥かれてしまったのである。
　しかも時音ときたら撮影もするという念の入れようだ。
「……イイッ！」
　志桜里の腕の中から逃れられぬまま、極夜は恥じらいを覚え咲から目を逸らす。
「……こんなにいやらしい目に遭うの、わざとではないですよね……？」
「ふふ、もっと近くで見たい、と？」
　志桜里は笑むと、思い切り極夜を咲の方へ投げ飛ばした。
「う、わあ！」
　裸の咲を押し倒すように極夜は倒れ込んでしまう。
　近い。近すぎる。
　咲の口唇も、覆うもののない胸元も。
「えっ……極夜君……？」
「あらあらひどい彼氏。彼女を守るふりして襲うだなんて」
　志桜里のちょっぴり意地悪なお節介で、極夜と咲は高鳴る鼓動が肌越しに伝わるほど密着していて。
「弟よ……あとは任せた」
　時音まで謎の気遣いを見せて立ち去るではないか。
「姉さん！！　元凶のくせに逃げるのか！！」
　身じろぎすると下になっている咲が甘く喘いだ。
「……っ！　いやぁ！！！」
「す、すみません。どこかに触ってしまいたか、咲せんぱ……え！？」
　咲の表情が一変した。据わった目をして極夜の頬を両側から押さえつけてくる。
　もともとの咲が気絶し、「シャドウ咲」が覚醒したのだ！！
「フフフ……あの子は寝ちゃったから……久々に私が楽しんじゃおうと♪」
「え、ええ……？？」
「極夜君……咲もう我慢できないの……いっぱい虐めて♪」
「そ、そんな……わ、あぁ、あぁ……んっ！」

　どちらが受けでどちらが攻めか分からなくなった愛の様子をこれ以上書くのは野暮というものだろう。
　書けない、というのが正しいかもしれないが……。

「さて……盛り上げたのは良いが……脱がす事に夢中になって、時音とした事が、あまり揉めて居なかったな」
　元凶ともいうべき時音はちょっと身震いしてあたりを見回した。
　残り時間はあとわずか。
「最後はやはり……楽しませて……フフ、貰おうじゃないか……」
「そうですね。ハイになるゲームは攻めも受けも楽しんでこそ……」
「志桜里、ヤるか？」
「お供しましょう」
　そろそろ咲を狙っていたフジコちゃん率いる変態集団が復活するお時間だ。
　それに、まだ触っていない魅力的な女体たちがまだ多くいる。
　触り残しては失礼ではないか。
「さぁお前達、最後のこの数分は、時音の時間だ。その可愛らしい桃以外にも……その身体、唇、髪、胸……全て、時音が、貰い受けてやる……さぁ、行くぞ……！」
　赤と黒、二陣の疾風は、最後の時を駆け抜ける！！
　より多くのピーチと、それ以上に快楽を求めて！！

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