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探偵たちの事件簿 雨宮邸の消えたケーキ
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「さて、皆集まって頂けましたかね?」
皆を見回して英二がそう確認する。
「英二くん。まだゆりさんが来ていないみたいだよ」
「あぁ、ゆりならチャイムがなったので玄関に行ったぞい」
「おや、そうでしたか。なら、もう少し待ちましょうか」
と、英二が言ったところでゆりが丁度戻って来たのだが、どこか様子がおかしい。まるで狐に化かされたかのような顔をしている。
「おぉ、戻ったかゆり。……何やら妙な顔をしておるがどうしたんだ?」
「あの……ご主人様。それが、ご主人様がご注文されたケーキがまた届いたのですが……」
「…………なにぃっ!?」
少しの前を置いてからそれは大きな驚きの声を上げる草太郎。
「どういう事ですか、お父さんっ!?」
「いや、分からんっ」
「あなた、とりあえず物を確認してみては如何ですか?」
「うむ、そうしようっ!」
と、親子三人が急いで部屋を出ていき、その後をゆりが追っていく。しかし、心底驚いているかのような草太郎とは違い鸞と俊介の二人はどこか嬉しそうにも見える。そして、その光景を仕方がないなという目でトワが見送っていた。
それを見て、全ての探偵達の脳内に稲妻が走る。
「なるほど……」
「そう言う事だったのね」
「全て、そう全て分かったわ」
「こういう時はこう言うのが礼儀でしょうか?」
英二、ののこ、美緒、そして、遠海が次々と言葉を投げかける。その相手は――トワだ。
『謎は全て解けた!』
「……へぇ?」
それはまるで挑戦者を待ち受けるチャンピオンのように不敵な笑み。果たして彼女は本当に十一歳なのだろうか。
「全てはあなたが仕組んだ事だったんですね、トワさん」
四人が言いたい事。それは英二が告げたこの一言に尽きる。
「つまりケーキを盗んで食べた犯人がトワだと言いたいのデスか?」
「いいえ、違うよ。ここまで時間を引き延ばす計画を立てたのがあなただって話だよっ」
逆に問いかけるトワに対してののこがそう言う。
「一回角が潰れたのを直した箱」
「冷蔵庫の下の方についていた生クリーム」
「これらの痕跡は犯行を示すものではなくただ、箱を落としてケーキをダメにしてしまった跡だったんですね」
まるでずっと協力してきたチームであるかのように息のあった推理の披露。美緒とののこの後を英二が継ぐ。
「全員のアリバイがないという状況は明らかに誰かが狙ってやったものでした。ここで重要なのは奥様です。奥様は珍しい鳥を偶然見つけた事で、アリバイがない状況になったからです。ですが、その頃にトワ様が屋敷の近くにいたのを私は見たのです」
「あらら……」
遠海の言葉にトワは苦笑を浮かべる。つまりそれは遠海の言っている事は事実だと言う事だ。
「何故、こんな事になったのかは分からないけど、あの様子だと草太郎氏にサプライズでも仕掛けようとしていたんじゃないの?」
「だけど、その過程でケーキがダメになった。お二人はさぞかし慌てられた事でしょう。サプライズを仕掛けるどころか楽しみにしていたケーキをダメにしてしまったのですから」
「そこで恐らくは俊介さんがトワさんに連絡したんだね?」
そこまで聞いたところで、トワの口元に笑みが浮かぶ。その笑みは推理を披露している四人からはどう見えただろうか。
トワの脳裏に昨日の夜から今までの出来事が思い出された。
「なるほど……。ケーキがダメになってしまったのデスか……」
普段から付き合いのある俊介からの突然の電話がかかってきて、彼が慌てた様子で話し始めた時は流石にトワも驚いたがその内容を聞けば納得をした。
草太郎が楽しみにしていたケーキをダメにしてしまったのだから、慌てもするだろう。
「特注品である以上はもう一度特注する事でしか代用は出来ないのデス。そちらの用意はこちらで手配してみマス。ですが、仮に手配できても完成に時間はかかるでショウ。代わりが到着するまで犯人は不明という事にしておきまShow! まず、メイドさん二人の明日の予定を分かる範囲で教えてもらえマスか?」
電話で話を続けながらもトワは頭の中で大体の筋書きを考える。
誰にも迷惑はかからないようにしなければならないので、草太郎がケーキを確認する際に全員のアリバイがない状態にしていなければならない。
俊介については簡単だが、問題は鸞とメイドの二人だ。
しかし、俊介の話では都合の良い事に草太郎がケーキを確認しそうな時間はメイド二人も特定の仕事をしている予定のようだ。ならば、後は鸞だけ。
「ブレックファーストの時、庭に見た事のない鳥がいたとランに教えてあげてください」
そう俊介に言ってから、色々と動く為に電話を切った。
「ノープロブレム。道筋ができましたネ!」
トワの頭の中でパズルのように筋書きが完成した。後はそれを実現させるだけだ。
連絡すべきは珍しい鳥を扱っているペットショップと草太郎が発注をしたケーキ屋。どちらも懇意にしている店なので、ある程度の無理を頼む事は出来るだろうとトワは考え、実際に連絡してみたところ用意できるとの返事が返って来た。
(これでケーキの用意とランを庭に留める為の鳥はOKデスね。次は俊介に仕事の依頼をする為に今現在のワークの確認しないといけまセン)
ここでトワは気付いた。気付いてしまった。
(引き受けてたはいいもののやる事が……やる事が……多いッ! のデス!)
朝になればペットショップに行って鳥と鳥の餌を受け取って、それを持って館に行って庭に放って暫く庭にいるように餌を配置した後に鸞が鳥をちゃんと見つけたのを確認する。
その後は、念の為にケーキ屋への確認と俊介に回した仕事の確認もしなければならない。
(数分のズレで失敗する過密なタイムスケジュールッ! 何と言うか犯人の苦労がうかがえマス……)
「アナタ達はとても優秀なプライベートアイのようデスね。ですが、全ての証拠はありません。クサタロウももう事件の事なんて忘れてしまった事デショウ。申し訳ないデスが、これでこの事件はクローズデス」
トワの言う通りかもしれない。きっと草太郎は今頃届いたケーキに夢中になっている事だろう。全てはなかった事になったのだ。
そんな探偵達と仕掛け人のやり取りを見届けて、樹はふと思った。
(む? では、あの喋る猫は一体何だったのだ? 惨劇とは無関係だったのか?)
それにしては屋敷のある方から来ていた気がするのだがと思案する。残った謎。しかし、それは樹以外は誰も知らない。果たしてその謎が解明される日は来るのだろうか。
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あとがき
担当マスター:
昂祈
ファンレターはマスターページから!
昂祈です。
探偵たちの事件簿 雨宮邸の消えたケーキのリアクションをお届けいたします。
今回の結末に関してどうするか考えた結果、リアクションのようになりました。
今回のシナリオに関しては色々と考える事があって、中々楽しいシナリオ執筆でした。
こういう推理ものというのも面白いものですね。
上手くやれるかは解りませんが、機会があればまた挑戦してみるのも良いかもしれません。
皆さんは探偵と言えば誰と言うイメージはありますでしょうか?
やはり世界でも一番有名なのはシャーロック・ホームズでしょうか。
自分も学生時代に嵌っていましたが、オススメではありますね。
さて、今回はここまでという事で。
それでは、この度のシナリオにご参加頂きありがとうございました!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
昂祈
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
推理・サスペンス
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年03月26日
参加申し込みの期限
2020年04月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年04月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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