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探偵たちの事件簿 雨宮邸の消えたケーキ
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「さて、英二くん。聞き込みの成果はどうかなっ?」
「先生も横で聞いてましたよね……?」」
何故か誇らしげに仁王立ちをしているが、英二の言う通りにののこ探偵もその場にいたのだからわざわざ聞く必要はなさそうなものだ。
「良いから良いから」
「いやまぁ、良いんですけどね」
だが、これもまたいつもの事なので深くツッコミは入れずに報告へと移っていく。
「とりあえず、息子さんと奥さんにメイドの一人のゆりさんに聞いてみましたが全員明確なアリバイはありませんでした」
「ふむふむ」
「で、この三人なんですけど草太郎さんから聞いた話だと全員動機はありそうなんですよ」
「そうなの?」
「はい」
そこで英二は草太郎から聞いた動機になりそうな情報のページをめくる。
「奥さんは無類の甘味好きで特にケーキには目がなく、息子さんは草太郎さん同様にティータイムを大事にしているらしくお菓子もお好きなようです。それからゆりさんは料理のつまみ食いで怒られた事が何度か。それに加えてもう一人のメイドさんの遠海さんは恐ろしいほどの大食いでこの人もつまみ食いをしている疑惑があるらしいです」
「良く分かんないけどメイドの両方がつまみ食いしてるってメイドとして大丈夫なの?」
ののこの正論に困ったように頬を掻く英二。
「それは僕も思いますけど、何でも凄い優秀らしいですよ。あの二人だけでこの屋敷を完璧に管理しているそうですし……。あ、メイドさんと言えばゆりさんが少し気になる事を言ってましたね」
「気になる事って?」
「何でも朝、台所にいった時に冷蔵庫の下の方に生クリームが付着していたそうです」
それを聞いたののこが頭を傾げる。
「犯人がケーキを食べた時に落としたのかしら?」
「多分そうだとは思います。心理的に犯行の跡は消しそうなものですが、暗かったので見落としたのかもしれません。どの道、生クリームだけじゃ何の証拠にもなりませんけどね」
「うーん、それはそうなんだけど何か引っかかる……けど、出てこないから今は放っておきましょ」
「では、次は残り三人の聞き込みをしてみましょう。個人的にはこの人達の情報は重要そうな気がします。特に客人であるお二人は立場が違うだけに何かしら解決に繋がる情報が出るかもしれません」
「私はその時、二階の奥の部屋の掃除をしておりました」
「二階ですか。それなら俊介さんがお部屋にいたかどうかは分かるのでは?」
「いえ。俊介様のお部屋は階段を挟んで真反対にありますので残念ながら……」
「ふむ、そうですか……」
情報をメモ帳に書きながら思案する英二。
(これで今のところ聞いた全員にアリバイがない事になる。これはわざと全員にアリバイがない時を狙ったのか?)
全員同じ状況ならば全員が疑われるという事になる。それを狙ったとしか思えない。
「ところで、遠海さんはご食事の量が相当なものだとお聞きしましたけど本当ですか?」
「お恥ずかしい話ですが、その通りです。こう、美味しい物を食べるのが好きなものですから」
「なるほどなるほど」
(うーん……。確かに他の人達が言うように怪しいのは怪しいなぁ)
食べられたのが高級ケーキのワンホールだと聞いて英二はずっと思っていた事があるのだ。それはこっそり一気に食べてしまっては最高級の味わいを楽しめないんじゃないかと言う事だった。
だから、実は全部食べていなくてどこかに隠してあるか、もしくは複数人の犯行の可能性が高いのではないかと思っていたのだ。だけど、ここにきて優雅に食べても瞬速で食べれる人物が容疑者の中にいる事が判明したのだ。
(この館にいる全員が遠海さんがそういう風に食べれる事を証言している。そして、彼女には過去のつまみ食いの容疑もある……)
しかし、どうにも違和感が拭えない。仮に犯人だとしてけして証拠を出さなかった人がこんな杜撰な事をするのか? 英二の思考は海へと潜る。
(やはり、この探偵さん達も私の事を疑っている節があるわね……)
一方の遠海は表面上は穏やかに受け答えしつつも今も冷静に頭を働かせていた。
(ゆりさんだってつまみ食いしてるんだから、私だけを疑うのって理不尽な気がするんだけど……)
心の中でそう愚痴るがワンホールをあっさり平らげる事ができるという点で疑われているのではないだろうか。それに限ればそうそういるとは思えない。
(それにしても私のケーキを横取りしたのは誰かしらね)
一体誰が犯人なのか? あのケーキの存在はこの屋敷の住人なら誰でも知っている。何故なら主人である草太郎が誰かに間違って食べられないように皆に注意をしたからだ。
昨日の夜には冷蔵庫に仕舞われていたので、恐らくは犯行は夜中。けして大人数とは言えない人数なので夜中にこっそり犯行に及ぶ事は誰にでもできただろう。だから、実のところ草太郎が聞いたアリバイには大した意味はない。あれはあくまでも草太郎がケーキがない事を確認した時間の少し前からのアリバイにしかならないからだ。
ただ、遠海には気になっている存在がいた。今日もこの館に来ているトワだ。
トワは普段から草太郎や俊介と付き合いのある少女で、十一歳であるにも関わらず様々な方面に影響力がある人物で、彼女がこの屋敷に来ている事そのものは良い。だけど、今日の午前中にチラッと俊介から彼女から急な仕事の依頼が来たので少し忙しくなるという話を聞いたせいでトワの事が怪しい気がしているのだ。
(普段彼女は余裕を持ったスケジュールで立てているそうなのに、何故今回に限って? もしかしたら仲介を依頼されたのかもしれないけどそれでも怪しい……)
そして、もう一つトワを疑う要因があった。
(朝、屋敷の周りで見たあの姿はトワさんに違いない。ティータイムの約束は午後なのに何であんな早くから屋敷に?)
ただ、何をしていたのかまでははっきりとは分からない。何故なら遠海が見たのは去っていくところだったからだ。けど、その後直ぐに鸞が庭で珍しい鳥を見つけた事に関係しているのではないだろうか。
だけど、彼女が犯人というわけではないとも遠海は考えていた。トワもまたティータイムを楽しむ人物だが、屋敷の人物達に比べるとケーキにそこまでの執着は見せないタイプの筈なのだ。
(裏があるのは間違いない。多分だけど、全員にアリバイがないのは仕組まれたものね)
この事件にトワが絡んでいるとして、状況から考えて恐らく彼女は誰も犯人と明確にならない状況を目指した可能性が高いと遠海は考えた。遠海が強く疑われたのは過去によるもので、トワにも予想外の事だった筈だ。
(もう一人の探偵さんは何やらケーキの中を確認していたのかどうか気にしていたけど……。でも、来てから直ぐに盗んでいるというのはない気がするのよね)
それは幾ら何でもリスクが高すぎる気がするのだ。まだ皆が寝静まっていない頃に犯行に及ぶなんて誰かに見つかる可能性が高い。
もう少し様子を見れば何か分かるかもしれない。そう遠海は考え、今しばらく静観する事にした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
昂祈
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
推理・サスペンス
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年03月26日
参加申し込みの期限
2020年04月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年04月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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