「わ、わしのケーキを食べたのは誰だーーー!!」
その日、マタタビ市ネコジマ町の山裾に佇む雨宮邸へ、
雨宮 草太郎の叫びが響き渡った。
「特注品のゴージャスですぺしゃるなケーキだったのに! 今日のおやつに食べるはずだったのにー!」
雨宮は午後のティータイムをこよなく愛する。
今日も紅茶と一緒に絶品の最高級ケーキをいただく予定であったが、いざケーキ箱を開けてみると、そこにはクリームがひとかけ残されているだけだったのだ。
一体誰が、なぜ、楽しみにしていたケーキを食べたのか?
雨宮は犯人を探し出すべく、すぐに行動を起こした。
すなわち事件解決のため、優秀な探偵たちを呼び寄せたのだ。
すぐにも雨宮邸には複数の探偵が訪れ、ものものしい雰囲気となった。
「謎は全て解けた!」
「まだ何も見てないですよ、先生」
探偵のひとりである
野々 ののこは、助手である
佐藤 英二とともに、すぐさま雨宮邸のリビングへ住人たちを集めた。
「いったい何事だい、父さん?」
雨宮の息子、
雨宮 俊介。
「アナタったら、いつも大げさなんだから。困ったものだわぁ」
雨宮の妻、
雨宮 鸞。
「何か御用ですか、旦那様?」
雨宮邸で働くメイド、
三宅 ゆり。
その他にも複数の人物が顔を揃え、怪訝そうにののこと英二を見つめる。
彼らはつまるところ、容疑者である。
「犯人はこの中にいるっ!」
ののこは彼らを見回し、びしりと指を差した。
意気揚々と仕事にかかるののこを見て、英二はふうとため息をつく。
(さあ、今回の事件もがんばらないと)
実はののこは、行動力だけはズバ抜けたものがあるものの、特別に優秀な探偵ではなかった。
彼女がいつも事件を解決することができるのは、助手である英二が支え、答えへと導いてくれるからなのだ。
「さあ、いくよ~英二くん! 絶対犯人を見つけるからね、ばっひゅーん!」
「先生、まずは聞き込みからです!」
果たして探偵たちは、事件を解決することができるだろうか?
こんにちは、昂祈です。
まずは、佐藤 英二さん、リクエストありがとうございました。
こちらは、イラストキャンペーンのプレゼントシナリオとなります。
もし、参加して頂けるようでしたら、アクションについてはご自由に考えて頂いて大丈夫です!
概要
ネコジマ町に建つ洋館、雨宮邸の主人である雨宮 草太郎が楽しみにしていた超高級ケーキが、
一夜のうちに消えてしまいました。
どうやら誰かに食べられてしまったようです。
草太郎は犯人を探し出すべく、たくさんの探偵やその助手たちを、雨宮邸へと呼び寄せました。
探偵たちは、さっそく犯人探しへと乗り出します。
今のところ、ケーキを食べた犯人は、以下の三名のいずれかではないかと考えられます。
・雨宮 俊介:雨宮 草太郎の息子であり、草太郎と同じくティータイムを大事にする紳士。
「僕かい? その時間は、自室にこもって仕事をしていたよ。忙しくてね」
・雨宮 鸞:草太郎の妻。無類の甘味好きでケーキには目が無い。
「私はその頃、鳥を観察していましたわぁ。お庭にとっても綺麗な小鳥がやってきたの」
・三宅 ゆり:メイド。キッチンにもよく出入りしている。何度かつまみ食いをとがめられたことアリ。
「あたしですか? 音楽をガンガンにかけながら、フロ掃除してましたけど?」
真実は果たして……?
アクション
今回の皆さんの役どころは、事件解決のためにやってきた探偵やその助手であったり、
雨宮邸の住人であったり、何らかの事情で訪れたお客様であったりします。
・探偵、ののこの助手。
・ののことは別の探偵や、その助手。
・雨宮邸の住人。(主人以外の家族など、自由に名乗ってOK)
・雨宮邸で働く使用人。
・何らかの用事で雨宮邸に出入りする来訪者。
などなど、自由に決めて構いません。
役どころがかぶるなど、複数人が同じ役を指定しても大丈夫です。
マスターがなんとかします。
皆さんはそれぞれの立場で、この事件へと関わります。
探偵に協力して、事件を解決へと導こうとしたり。
意味深な言葉で、調査を引っかき回したり。
実は自分が犯人だ! と名乗り出たり。
皆さんのアクションで、リアクションの結末が変化します。
お友だちや恋人と探偵&助手のバディを演じるもよし、孤高の探偵として事件に挑むもよし。
まったく事件とは関係ない、にぎやかしに終始するもよしです。
自由な立場で、ライトなミステリーを気軽にお楽しみください。
NPCについて
登録済みのNPCなら、特定のマスターが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
一緒に雨宮邸の住人として住んでいたり。探偵と助手として、犯人探しに乗り出したり。
自由に交流してください。
以上になります。
それでは、皆さんのご参加をお待ちしています!