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◆思いはいろいろ◆
一行は川へ向けて出発した。
「雨音が楽しくて、ついついリズミカルに歩いちゃうね。えへへ、まるで子供になったみたい。探険だなんてわくわくするねっ」
速く歩きすぎちゃうかもしれないから、気をつけなくちゃ、と思いつつ、澄佳はつい前へ進んでしまう。
士と冴来は、子供たちから離れ後ろからついていく。
「もし礼儀のなってない奴なら……太陽をさんさんと照らして皿を乾かしてからジャーマンかけて皿割って甲羅剥ぎ取って子供にでもくれてやるか……」
物騒なことを言う士。
「河童って、会うと相撲を仕掛けてくる妖怪でしょう?
姿も醜いようだし、相撲も優雅じゃないから大嫌い。
人の魂を要求するなんて話もきくし、もしそうなったら、この子供達を差し出してしまいましょう」
「おいおい……」
「子供達の安全だなんて、私の知ったことじゃないわ」
「……なんで来たんだ」
「お喋りするカタツムリの噂よ……。なんて魅力的なのかしら。
小さくて可愛らしい生き物は大好き。他の子達なんかには渡さない」
そうこうしているうちに、天宵川の下流にたどり着いた。
川の水は茶色で、流れが速い。いつもより水量が多いようで、岸部の草が水に浸かっているところもある。
「うーん……下流はちょっと危なさそうだな……上流にしないか?
河童も、人が少ないほうが出てきやすいかも……」
ロベルトが言う。
「うん、もっと上流にいかないと出てこないよ」
カケルも同意する。
「河童さんを見ることが出来たらね、河童さんのぬいぐるみを作りたいな。
今まで作ったことはないですが意外と可愛いと思うのです……」
まほろが言う。
「へえ、ぬいぐるみ作れるんだ? すごいね。会えるのかなあ……?」
振り向いた澄佳が感心した様子で、声を潜めて言う。
「あの、まほろちゃんは信じてる?」
「河童さんを信じているかですか? もちろん信じてますよ。だから会えるのが楽しみです」
そういわれると澄佳も、だんだん河童に会いたくなってきた。
(東京なら無理だろうけど、寝子島ならいるかも……)
「河童なんかよりカタツムリのほうが可愛いわ」
冴来の言葉にまほろは、
「カタツムリのぬいぐるみもいいかも……」
想像してうっとりしている様子だ。
修の歩みが、だんだん遅くなっていった。
途中でキュウリやミネラル水も買ったのが地味に効いている。
少しずつ鍛えてはいるとはいえ、歩きにくい砂利道。
放課後の思わぬハイキングは修の体力を削り取っていく。
(思うようにならない体がもどかしい……)
上がる息が悔しい。
「大丈夫かい? 上流まではもう少し……あれ?」
尋ねた天野が、後ろからきた人影に気づく。
「おーい、真辺?」
天野に声をかけられ、
真辺 伸幸
が手を振った。
ぬんぬんとこちらへ近づいてくる。天野は少し待つことにした。
「ぬん。ねこったーでカッパさんが居るなんて噂を聞いてきたよ~。みんなカッパさんを探してるのかな?
ちえの実取りに行った時にも歩いたから
場所自体は迷わないのよー」
「一緒に行こうよ。子供たちに紹介するよ」
「ん~、小学生くらいの頃が一番色んなことがきらきらして楽しい時期だしねぇ。
危ない事しないなら特に止めないかなぁ。
水差しちゃったら野暮かなぁってーなけなしの男心で思うのよー。
万が一危なくなったら、そっと手助けする程度だねぇ」
「申し訳ないが……少し休んでいいかな?」
修がとうとう声を上げた。
「大丈夫? 少し休んでいこう?」
先頭を歩いていた澄佳が心配そうに戻ってくる。
「すまない」
修がしゃがみ込む。
皆もその場で休憩することにした。
「案外河童が流れてたり、なんてね」
澄佳が川をチェックする。
とりあえず流れているのは、草や枝程度のようだ。
「それにしても、子供のおもちゃを奪うだなんて。何か理由があってのことかしら」
ひとりごちる冴来に、
「大切な物だから欲しかったのかもしれないな」
落ち着いたらしい修が言う。
「大切な物だから、かあ……」
頷いた美弥子に、
「そういえば、串田の大切な物って何だ?」
と修が尋ねた。
「えっ? う~ん」
美弥子が考え込む。
「クラリネットかな? 中学のときから吹いてるから。あっ、でも。
やっぱり家族とか友達かな。物は買えるけど、人はお金じゃ買えないから。八神くんは?」
「なるほど、だがそれなら取られることはなさそうだな。俺? 今持ってる物の中ではコレかなあ」
とカバンを開いて参考書を見せる。
「私はこれかしら」
まほろもカバンを開き、クマのぬいぐるみを見せる。
「ミニカー好きなら小さなカッパさん? 人間や人間のものが好きな大きなカッパさん?」
伸幸は言う。
「やあ、大きすぎたらびっくりーだけれど俺くらいの大きさだったら背比べくらいはしてみたいかもー。
あ、あと触っていいですかーって。しっとりしてそうな予感ー」
「大切なおもちゃを取り返しに、子供達がまた会いにきてくれるように、とか?」
冴来は呟いた。
「妖怪も案外、寂しがりやなのかしら?」
(もしそうであるならば、私と少しだけ似ているのかもね……)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
天村花海
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月06日
参加申し込みの期限
2013年09月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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