白銀の三夜湖に招かれて｜リアクション

白銀の三夜湖に招かれて

　銀色の世界が緋色に変わる。人々は追われるように湖を後にした。
　月詠は木々に紛れて大きな荷物を一つに纏める。小物は早々にスケッチブックの絵に封じ込めていた。
　改めてスケッチブックを開いた。荷物の一部に絵を押し当てて『絵空事』のろっこんを発動。瞬く間に吸い込まれた。
　トートバッグを肩に引っ掛けて月詠は山道を帰っていく。頬に吹き付ける風で髪が乱れた。軽く掻き分けてぽつりと口にした。
「気分は温泉か」
　途中、ロープウェーを利用して砂掛谷駅で降りた。すんなりと寝子温泉に到着。月詠は日帰り入浴ができる温泉旅館を選んだ。
　数分後、月詠は湯煙に包まれる。岩風呂の縁に頭を乗せた姿で四肢を伸ばす。他に誰もいなかった。
「まさに、のんびり」
　火照った頬で贅沢な時間を過ごした。

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あとがき

担当マスター：黒羽カラス
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　連日の寒波のおかげと言いましょうか。天然のスケートリンクを楽しむ一日になりました。
　スケートだけではなくて釣りや写生に打ち込む人もいました。偶然の出会いもあって人間関係ではほっこり。
　訪れた人々で賑わった三夜湖ですが、翌日には穏やかな湖に戻っていると思います。
　スケッチブックに描かれた絵は残ります。手を入れれば一幅の絵画になることも。

　参加していただいた皆さん、ありがとうございました。
　個性のあるアクションが光りました。銀色の世界に負けないくらいに。
　また次のシナリオで会えることを願いつつ……。

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