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白銀の三夜湖に招かれて
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連日の寒波で三夜湖は完全に凍り付いた。噂を耳にした
吉住 志桜里
は悪友にして宿敵の雨梨栖 芹香を呼び出し、早朝から現地に向かった。
湖に到着した途端、芹香は喜びの声を上げた。早い時間帯もあってほとんど人は疎らであった。
「マジだよ、これ! パンT、のんびりしてる場合じゃない! 急ぐんだ、パンT!」
「何回も繰り返さないでくれます? かなり神経を逆撫でしていますよ」
芹香は話を聞いていなかった。興奮した顔で駆け出し、不安定ながらも靴底で器用に氷上を滑った。
「お、おお、いけるよ。パンTも早くきてみなよ。滑る、滑る」
「……たまには二人で楽しく滑ろうと思ったのですが、これも運命というものなのでしょうね」
志桜里は背負っていたバックパックを下ろした。青いスカジャンの背中に金色の竜が現れた。中を開けて一足のスケート靴を取り出した。その場に座って靴を履き替える。
「借り物ですが、足に馴染みます」
氷の一部を何度か踏んで本格的に滑り始めた。スカジャンの裾がはためく。目を細めた志桜里に横手から声が飛ぶ。
「パンT、それ、なんだよ! 私の分はどれだ!」
「必要ないですよね。靴で滑れているので。そうそう、鬼ごっこでもしましょうか。私が鬼を引き受けるので逃げてくださいね」
志桜里は急に速度を上げた。大きく弧を描きながら利き腕をグルグルと回す。
「なんか、身の危険を感じるんだけど、気のせいかな?」
「さあ、どうでしょう」
歪な笑みで犬歯が覗いた。悪鬼に相応しい顔付きに芹香は、おいおい、と苦笑いで滑り出す。やや両腕を広げてバランスを取った。
志桜里は軽快な足の動きで芹香の背後に付けた。急に速度を落とし、のんびりとした声で言った。
「もう少し本気になってくれないと、こちらも冷めてしまいます」
「こっちは普通の靴なんだよ! 無茶ぶりはやめろ!」
逃げながら背後に顔を向ける。待っていたかのように志桜里は上体を前後に揺らした。
「滑り慣れていないせいで、今にも転びそうです」
白々しい台詞で上体を仰け反らせた。瞬間、右脚が浮き上がる。銀色に光るブレードが芹香の背中に迫る。
「ちょ、危ないって!」
身を捩じって躱す。志桜里は微笑んで体制を立て直した。
「攻撃した訳ではありませんよ。たまたま前蹴りみたいになっただけで。また、バランスを崩したようです」
「わざとだよ!」
志桜里は笑顔でよろけて露骨な前蹴りを放つ。芹香は横に跳んで回避。しかし、着地に失敗して派手に転んだ。
相手の動きが止まった。志桜里は芹香を小突くように頭頂に拳を当てた。三秒の時を経て『ウチデノコブシ』のろっこんが発動した。
「随分と可愛らしい姿になりましたね。それでは鬼ごっこの続きを始めましょう」
豆粒に等しい大きさの芹香が早口で言った。小さい声で聞き取れないものの、赤い顔は怒りに染まっていた。
志桜里は耳を傾ける形で薄く笑う。
「喜んで貰えて私も嬉しいです」
そこからは一方的な展開となった。
志桜里は八の字を描いて滑る。一つの輪の中に逃げ惑う芹香がいた。無限大の記号にも似た形で徐々に縮めていく。
「粘りますね」
小さな的は当て難い。悟った志桜里は自ら転んだ。巻き込まれた芹香は揉みくちゃにされた。
「あら、ごめんなさいね。スケートに慣れていなくて」
ぴくぴくする相手に再び拳を押し当てる。念じるとろっこんが解除された。
ぺたんと座った芹香は両手で乱れた前髪を掻き上げる。
「本当の意味で鬼かな?」
「普通の鬼ごっこですよ。今度は技術で勝負です」
志桜里はバックパックを目指して滑り出す。
「どういう意味だよ」
言いながら芹香が追い掛けた。
その十分後、二人は釣竿を握った。専用の工具で氷に二つの穴が開けられ、並んで釣り糸を垂らす。
胡坐を掻いた芹香が言った。
「いきなり地味だな」
「そうですか」
「こんなので本当に釣れ……なんか引いてるよ」
「魚が掛かったんじゃないですかね」
芹香の釣竿が撓る。急いで引き上げると小さな魚が釣れていた。
「意外に才能あるんじゃないの?」
ぽろりと本音が漏れた。気を良くした芹香は大口を開けて笑った。
「パンTとは違うんだよ。器の大きさっていうのかな。それと魅力? 小魚でもわかるんだよ、うんうん」
「懲りない人ですね」
志桜里は静かに拳を握るのだった。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
スポーツ
バトル
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
4人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年03月06日
参加申し込みの期限
2020年03月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年03月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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