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鴻上 彰尋
は、自室で本を開いていた。目を通していたのは既に読了済の恋愛小説だ。本の内容が想像の世界で思い描かれる一方で、実際の記憶も鮮明に蘇ってくる。
(君と話したね、もしも告白するならなんて言うのかを)
その答えは、想い人の
七夜 あおい
に猫まつりの時に伝えている。
『……今日は一段と、世界が眩しいよ』
と。だが、真意が彼女に届いたのかは未だに曖昧だ。無反応ではなかったから、何かを感じ取ってくれた気もしたのだが――
彰尋は小さく首を振った。
このままでもいいと思っていた。
けれど、月日が流れ、あおいと過ごす日々のうちに、はっきりと伝えていない言葉を伝えようと決めたのだ。
(……よし)
本を閉じて、スマートフォンを手に取る。彼女の番号を表示して通話ボタンを押す時――そして、呼び出し音が鳴っている間、彰尋は何故か緊張しなかった。自然な、透き通った気持ちで彼女を誘う。
「今日、逢えないかな。伝えたい事があるんだ」
『えっ……あ、うん。でも今日は用事があって……』
「何時でもいいよ。夜遅くても、都合がつかないなら、テレビ電話でも」
顔が見えるなら、電話越しでも構わない。溢れて止まらない、ずっと言えなかった想いを、この灯が消える前に伝えたいから。
『…………。うん、じゃあ19時なら行けると思う』
「19時か。分かった」
電話を切ると、彰尋は再び読書を始めた。恋愛小説の力を借りる訳ではないが、あおいと会うまで日常の雑事からは離れた場所で過ごしたかった。
「お待たせ、彰尋くん」
待ち合わせた公園に、あおいは時間通りにやってきた。学校に用があったらしく、制服姿だ。
「来てくれてありがとう」
「うん。それで話って?」
「ああ。あおいさん……猫まつりでパレードを見た時に俺が言った事、覚えてる? 今日は一段と……」
「世界が眩しい」
あおいは言うと、にこっと笑った。その笑顔にどきっとしながら、彰尋は彼女に向き合った。
「その意味を、ちゃんと話したかったんだ。『月が綺麗ですね』を俺の言葉にするとどうなるか……その答えが、あの言葉で」
明確にあおいに向けて言ったのだと、彼は告げた。
「うん……そんな気がしてたよ」
彼女は微笑む。透明感のある今の笑顔も、普段の明るい笑顔も、失敗した時も諦めないところも。新しい事に挑戦したりするところも、彰尋が作った料理を美味しいって食べてくれるところも。
彰尋にとっては魅力だった。
初めて出会った秋の海辺の日から、少しずつ彼女に惹かれて。
でも、それだけじゃなくて。
好きだというだけなら思うだけで、友達のままでも十分なのに。
今はその先の関係を望んでいる。
悲しい事や悩み事には力になりたいし、涙をぬぐって笑顔に変えたい。
七夕や臨海学校、君と見た緑の閃光。
思い出に残るような景色を、これからも君と一緒に見ていきたい。
特別じゃない普通の日々の中でも、君と手を繋いで歩けるような。
それほど近くに、君の傍に在れる人に、俺はなりたい。
「好きになってくれて、ありがとう」
あおいが口を開いた。心が跳ねる。
「ごめんね、あの時……すぐに返事できなくて……」
「いや……」
真剣な表情で、あおいは彰尋を見上げて言葉を続ける。
「私の中で答えが出てなかったから。今もまだ出てないけど、今日は返事を引き延ばすのはやめようって思ってきたの」
「答えは、出てない……」
それは、ほぼ答えと言えるかもしれない。少なくとも、YESではないという事で。
「これからも、楽しく一緒に過ごしたいから……。恋人じゃなかったら、一緒にいられなくなるのかなって思ってた。彰尋くんは特別は存在で、友達以上に大事だから。だけど……恋愛かどうかは、解らなくて」
私はまだ、子供なんだと思う。
と、あおいは言った。
「だから、大人になるまで……私が高校を卒業して大学生になる時まで、待ってほしいの。その頃には、恋と友情の違いくらいは解ってると思うから……」
そういう彼女の顔は、でもどこか大人びて、可愛いというよりも綺麗に見えた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
沢樹一海
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年03月05日
参加申し込みの期限
2020年03月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年03月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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