＜七福猫シリーズ＞福禄寿猫を探せ編｜リアクション

＜七福猫シリーズ＞福禄寿猫を探せ編

●七福猫、寝子島で再会

　福禄寿猫を見つけ出し、希望の場所にお社を建ててお祀りした皆は七福猫が揃ったことを改めて実感した。
「七福猫……揃ったね……」
　他の七福猫、喜んでいるかな……と思い、空を見上げる夏夜。
　もう恥ずかしい思いをすることないよね、と福禄寿猫の頭を優しく撫でる佐藤瀬莉。
　龍目豪は苦労したが、面白い探検だったぜと満足気。
　一緒に探していた野菜原ユウは、とんでもない目に遭ったとお社の前にへたり込む。

　――アリが10匹です、皆様。見晴らしが良い場所です、ここは。

「アリが10匹……アリが10（とお）……ありがとお……ありがとう……？」
　ダジャレでお礼を言うなんて……と頭が痛くなった夏夜。
「大黒猫みたいな猫だったんだね、福禄寿猫」
　ちょっと無理があるけど、と苦笑する瀬莉。
「いいじゃないか。無事お祀りできたんだし」
　な、福禄寿猫、と豪は福禄寿猫の頭をポンと軽く叩く。

　――福禄寿猫を見つけ出し、祀ってくれたこと感謝するぞ。皆、ご苦労であった。

　皆の頭に恵比寿猫の声が響いた。

　――福禄寿猫、心配したわよ。元気そうで安心したわ。

　優しく語りかける弁天猫。

　――探してくれた者にプレゼントをあげねばならんかのう？

　何が良いか？　と皆に訊ねる布袋猫。

　――ダジャレは相変わらずやなー。

　お笑いならわてのほうが上や、と笑う大黒猫。

　――お久しぶりです、福禄寿猫。お元気そうで何よりです。

　会えて嬉しいです、と微笑む寿老猫。

　――この日が来るのを、首を長くして待っていた。大変だったであろう。

　福禄寿猫を探してくれた皆を労う毘沙門猫。
　
「七福猫が勢揃い……頑張って良かったよ……」
　恵御納夏朝も喜んでいるね……と夏夜は思った。
「これで七福猫コンプリートだな！」
　探検で宝を発見したかのように豪は大喜び。
「良かったね、七福猫さん。これでもう寂しくないよね」
　大仕事をやり遂げたかのように、瀬莉は清々しい気持ちに。
　ユウは厄介なことに巻き込まれたがな、とぼやく。

　――七福猫が揃った礼は、改めてさせてもらうぞい。今は、我らだけで喜びを分かち合わせてもらえんか？

　恵比寿猫の言葉に、皆、積もる話もあるだろうなと思った。
「後は……皆でゆっくり話をして……」
　じゃあね、と夏夜は九夜山頂上展望台を後にした。
「邪魔しちゃ悪いから帰るね」
　瀬莉も夏夜に続いて立ち去る。
「今度はお前達が楽しむ番だ」
　豪はお社に手を合わせてから、夏夜と瀬莉の後を追う。

　福禄寿猫探しに関わった皆が去った後。
　各々、発見されるまで何をしていたか。
　見つけてもらった時のこと、再会できたことを七福猫達は嬉々として語り合った。

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あとがき

担当マスター：カターレ
ファンレターはマスターページから！

カターレです。
アクシデントに負けることなく探し続けた皆様、お疲れ様でした。
大変な思いをした、恥ずかしい思いをしたといろいろありましたが、無事に福禄寿猫を見つけ出し、お祀りすることができました。
このリアクションで、すべての七福猫が揃いました。ミッションコンプリート！　です。

恵比寿猫をはじめとする七福猫は、勢揃いしたことをたいへん喜んでいます。
弁天猫、布袋猫、大黒猫、寿老猫、毘沙門猫探しに関わった皆様。
福禄寿猫探しに関わった参加された皆様に感謝します。
見つけられなかった場合、九夜山はロックライブ会場と化していたかもしれませんね……。

福禄寿猫が祀られているお社は、地図上のF-5あたりに建てられています。
そのうち、セカンドマップに掲載されますので、それまでお待ちください。

参加してくださった皆様には『七福猫勢揃い貢献者』の称号を進呈します。
七福猫のご加護があらんことを……。

ありがとうございました。

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