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●カレーライス弁当とお手伝い
御巫 時子
の高校生活は充実している。寝子島高校で
五十嵐 尚輝
に出会ったからだ。
放課後はいつも化学準備室に行く。そこで尚輝と話をしたり、手が空いていれば実験を教わったり。
実は会いたくて日曜日まで制服を着て学校を訪れることもある。いつでも尚輝はこのコーヒーと薬品の匂いが入り交じる化学準備室にいるからだ。もう根を下ろしていると言っていい。まあ要は全く外出もせずに実験ばかりの日々だという事。だから彼はひょろひょろだ。
そんな尚輝を心配して、時子はいつからか彼のためにお弁当を作るようになった。空のお弁当箱を取りに行けば、そこにはいつも尚輝の穏やかな笑顔。「いつも美味しいお弁当をありがとう」という言葉と共に。
―――いいえ、先生。私の方こそいつも迎え入れてくれてありがとうございます。
だから今日はお礼を込めて、いつもとは少し違うお弁当を持って行く事にした。
保温容器に入れた、カレーライスのお弁当。見た目はとろりとまろやかなカレー。でもそこには野菜がたっぷりと擂ってある。偏食気味の尚輝に栄養を摂って貰いたいと、一手間も二手間もかけたカレー。尚輝の健康を考えたこのカレーには、野菜と同じくらい時子の愛情がとろりとまろやかに加えられているのだ。
今日は土曜日だから、お昼を一緒にさせてもらってもそのまま長くいられる。放課後、時子の開けた弁当を見た尚輝の顔と言ったらなかった。
「わあ、カレーですね」
スパイシーな匂いが準備室に漂う中、少し声を弾ませて言う尚輝は珍しい。やはりカレーは男子全員の好物なのだろうか。容器のご飯にカレーをかけスプーンでふうふうと食べる姿は少年のようだ。
「うん、美味しいですよ御巫さん」
その言葉に時子は嬉しくて微笑んだ。美味しいと言われた事が純粋に嬉しかったり、そこに野菜がたっぷりと擂りこまれている事に気が付かない尚輝が何だか可愛かったり。くすくすと小さく笑みを零してしまった時子に尚輝は、
「どうしたんですか……?」
ときょとんと首を捻るばかりだ。それがまた何とも可愛い。またふふと笑みを零す時子にますます尚輝は不思議そうな顔をしたが、すぐに穏やかな笑顔を見せた。
「何だか分からないけど、御巫さんが楽しそうでよかった」
自分を優しく見つめる尚輝に、時子の頬が知らず桜色に染まる。……先生といれば、私はいつだって楽しいんですよ。
午後が丸々使える放課後は、時子にとって特別だ。
お弁当を一緒に食べた後は、尚輝の実験のお手伝い。何度も立ち会っている時子はもうちょっとした助手だ。尚輝の集中を切らさないようにそっと器具を用意したり、不要になった物を片付けたり。
実験が終われば器具の洗浄。いつも尚輝はやりっぱなしな事が多いので、時子が実験に付き添うのは用務員のおじさんからも有り難がられている。
「あ、片付けすみません御巫さん」
実験のデータをまとめていた尚輝が今気付いたようにふと机から顔を上げ、時子にぺこりと頭を下げた。
「いいえ……いつもありがとうございます、先生」
ふるりと首を振り、時子は尚輝に微笑む。尚輝が前髪の下でぱちりと瞬きした。
「え? お礼を言うのは僕の方ですよね? 今日はカレーライスまで頂きましたし」
「……いいえ。私の方ですよ、尚輝先生」
不思議そうな尚輝に時子は極上の笑顔を見せた。
彼と出会って様々な事を知った。化学の知識、世界の面白さ、コーヒーの美味しさ、貴方の優しさ。そして、このくらりとするくらい甘く切ない想い。
―――たくさんの贈り物をありがとう、先生。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年02月29日
参加申し込みの期限
2020年03月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年03月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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