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●鶏ササミ
澄んだ水色にふわりとした雲が浮かぶ気持ちの良い青空の下、
万条 幸次
はシーサイドタウンにある雰囲気のいいカフェの扉をくぐる。そして陽当たりのいい空いている席を見つけると、小さめのペットキャリーを静かに置いてから自分もその席に着いた。
周囲には犬や猫、うさぎといった動物達と一緒にお茶を楽しむお客さんの姿。そう、ここはペットの同伴ができるカフェなのだ。幸次も自分が持参したキャリーの扉を開く……が、何も姿を現さない。
(……まだ怒ってるな、これは)
幸次は微動だにしないキャリーに肩を竦めると、柔らかい声で語りかけた。
「花遊さーん、カフェに着きましたよー……ここは病院ではないですよー」
すると少ししてにょきっと白い小さな足。そして白と黒の八割れ模様の猫が姿を現した。
彼は幸次の愛猫花遊。普段は愛嬌たっぷりで元気な猫なのだが、今はその黒い耳を伏せ、澄んだ黄色い瞳と瞳の間には、思い切り皺を寄せている。匂いで病院ではないことは分かるだろうに、不機嫌をアピールしているのだ。それでもキャリーから出てくれた所を見ると、そこまで機嫌をこじらせてはいないようだ。「俺、怒ってるんだからな! 分かれよ!」といった所か。
(まあ、仕方ないよな)
幸次は先週の花遊の姿を思い出した。
そこは戦場だった。いや、動物病院なのだが。
実は先週幸次は花遊に予防接種を受けさせようと病院を訪れたのだが、診察台の上はちゃぶ台返しの大騒ぎとなってしまったのだ。
そりゃあ人間だって注射は痛い。ましてや何の心構えも出来ていない動物にとっては恐怖でしかないだろう。それでもやはり予防接種は大切なのだ。花遊がこの先大きな病気にかからないように。これからも楽しく元気に過ごせるように。幸次は心を鬼にして花遊に注射を受けてもらった。注射が終わって完全にそっぽを向いてしまった花遊に、
(痛いし辛かったね……ごめんね?)
と心で謝りながら。
そして今日、大暴れしながらも注射を頑張った花遊へのご褒美として、このカフェに来たのである。
幸次はまだ不審そうな花遊を横目に店員さんを呼び、注文をした。
ここは動物用のメニューもある。幸次は花遊の好物の『無添加こだわり鶏ササミ』を選び、ついでに自分の物も頼むことにした。
(予防接種代の残りがまだあるから……いいよね?)
実家の母がそのお金を送ってくれたのだが、結構多めに送ってきてくれたのだ。これも母の気持ちと、幸次はありがたく花遊とカフェを満喫させて貰うことにした。
……予防接種の時に花遊に引っ掻かれたり病院の人達に謝ったりって、俺も頑張ったしね。
1人と1匹が微妙な距離のままぽかぽかと暖かい窓越しの陽に当たっていると、花遊の耳がピンと立つ。するとすぐに注文した物が運ばれてきた。
「はい、花遊。注射を頑張ったご褒美だよ」
幸次はササミが載った可愛いお皿を花遊の前に置いてやる。花遊は黄色の瞳をぱちくりさせササミを見て幸次を見て。少ぉしだけ首を傾げたが、フンッとちょっと鼻息を荒くするとカジカジとササミを食べ始めた。
(良かった、機嫌を直してくれた)
もうガジガジと夢中になってササミを囓る花遊を見て幸次はほっと一息。自分の目の前に並べられたものに視線を移した。
幸次が自分用に頼んだのは猫のラテアートが施されたカフェラテと、肉球やしっぽの形をしたチョコでデコレーションされたケーキのセット。猫好きには堪らないその可愛らしさに、幸次は頬を緩めた。
―――ううん、贅沢だ。けれど今日くらいはいいよね。
お互い頑張ったんだもの。花遊も、俺も。幸次はパクリとケーキを頬張った。
「うん、美味しい!」
幸次は艶やかなチョコレート色の瞳を輝かせながらラテアートに視線を移す。うーん、可愛いなぁ。勿体ないから飲むのはもう少し後にしようかなぁ。
そんな事を思いながらにまにましていると、視線を感じた。横を見ると、花遊のがじーっとこちらを見ている。
「……花遊、これはダメだよ。ココアとかチョコとか使ってるんだからね。お前は鶏ササミの方!」
思わずケーキ皿を遠ざけながら幸次は言う。それでも花遊はケーキに視線をロックオン。幸次の持つ皿の動きに合わせて頭が動く。その黄色の瞳はちょっと面白そうに輝いていて、幸次はますます冷や汗だ。
―――いつの間にかいつもの距離の1人と1匹。ご褒美の楽しい昼下がりとなった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年02月29日
参加申し込みの期限
2020年03月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年03月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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