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<天穹>埋蔵金と【影】との対話
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>第八幕:神官と冒険者たち
――遺跡・最深部
気が付くと、冒険者たちは龍のレリーフが彫られた部屋の中にいた。そして、遺跡に入った際現れた神官が一同の前に立っている。
《汝、失恋と白虹の死より自刎し、世界を脅かす呪皇・愛憐となった藍音を許すか?》
その問いかけに、徐に口を開く者が2人――
八神 修
と
恵御納 夏朝
である。2人は即答、と言ってもいい速さで口を開いていた。
「許す」
「僕は、許す、よ」
その言葉に、神官は興味深そうな雰囲気で言葉を待つ。夏朝は、《己の中の六罪》を思い出しながら口を開く。
「僕だって、世界を脅かすような存在になりかけた事はある。その一点で、他人事には思えないんだ」
神官は、夏朝の言葉を静かに聞き、修を見る。彼は真摯な気持ちで神官と向き合った。
「だが忘れない。無かった事にはしない。歴史を礎にし、未来を紡ぐ」
修の言葉を聞いた神官は、周囲を見渡し次の意見を求める。
「私も、藍音を許すわ」
そう言ったのは、
仙藤 紫
である。彼女は己の影――嫉妬と向き合った事を思い出す。
「……私自身がそうならぬ可能性がないとは、否定できないもの」
紫が真面目に、しっかりという傍から、柔らかい声。
「私、藍音さんのことは全然知らないんだけど……」
その正体は、
白 真白
である。彼女はある程度の事情を聞いていた故にそこからではあるが、と前置きしたうえで答える。
「まぁ、聞いた感じだと自刎したのは失恋と白虹の死が理由であって、
呪皇になったのは不可抗力というか……なろうと思って自刎したんわけじゃないんでしょ?
」
その問いに、神官はこくりと頷く。
「なら、別に許していいんじゃない?」
真白の明るい口調に、神官は少々戸惑う。
「許せないとは思わないが、悲観的過ぎる性格は問題有りかな」
冷静に答えたのは
サキリ・デイジーカッター
。彼は戦いの疲れも痛みも堪え、毅然とした眼差しを神官に向けた。
神官は彼らの言葉に頷き、ちらり、と残りの2人に目を向けた。その1人
志波 武道
は、僅かに表情を曇らせていた。
「誰から許されないといけないのか」
神官は静かに武道を見つめる。
「藍音さん自身は許されたいのか? ……藍音さんだけが審判を受けなきゃならないのか?」
《汝は、彼女を許すのか?》
神官が、容赦なく武道に問う。武道は神官から放たれる威圧に負けじとこぶしを握り締めた。
「俺は……」
「藍音さんを許すか? って言われても……」
武道の言葉の上から、
呉井 陽太
が言葉を紡ぐ。彼から放たれているのは、純粋な疑問。
「確かに彼女は多くの犠牲者を出したけど、オレは藍音さんがああなってしまった経緯を知って彼女の中の憎しみを晴らさないとって、浄化を頑張った側だから許す許さないを問われると困っちゃいますね」
眼鏡を正し、首をかしげる陽太。神官は黙ってその先の言葉を待つ。
「それと、オレ達が許すかどうかより神官のあなた自身が今藍音さんをどう思ってるのかが気になります。罪を認めた彼女に対して、まだ納得いかない部分があるのなら……もし、よかったらですけど、聞かせてもらえませんか?」
あなたの気持ちが晴れないままなのも良くないと思いますから、と包み込むような声で問いかける。彼の言葉に神官はしばし考え、静かに口を開いた。
《我、否、
我らは
、贄姫の心に飲まれた弱き女王、藍音に同情はすれど許しきれぬ》
そこまで言い切った神官だったが、ややあって7人を見渡した。
《我らは『反藍音派』だった者の集合体である。我らは、藍音が女王として政に精を出しこの国をよくしていく姿を見ていた。故に、愛憐となったことが許せなかった》
その言葉に、その場にいた者達は皆驚く。
神官は、その様子を静かに見ながら真白に目を向けた。
《白髪の乙女よ、確かに
愛憐は、藍音と数多の贄姫の未練、負の感情の集合体
、であり汝の言う通り彼女は『なりたくて』愛憐になったわけではない。それは理解しているが、核となった彼女の感情に引きずられたのも事実》
そこから目をそらすことは出来ない、と言外に言う神官に対し、修は真剣な眼差しを向ける。
「だからこそ、忘れない。忘れてはいけない事なんだ」
しばしの静寂。それは本当に痛いほどで、疲労していた者はその場に崩れ落ちそうになる。そんな中神官が再度口を開く。――武道と陽太を見つめて。
《他の贄姫たちは、浄化され輪廻の輪に全て入った。故に、愛憐の核となった藍音がすべて背負って償いをしている。彼女は今、償いの為、贄姫たちの贖いの為、世界の綻びを縫う仕事をしている》
――汝らの意見、しかと受け止めた。
それだけを残し、神官は消えた。あとに残ったのは、眩いばかりの金貨の山だった。
*********
その後、冒険者たちは異変の無くなった遺跡を調査した。その結果、この埋蔵金は反乱頓挫以後災害等で疲弊した際国の為に使われることになっていたお金であることが判明した。各国の王たちは今回遺跡調査に参加した冒険者たちや被害者たちの代表も含め話し合い、天狼族と魔物から蘇生し元の姿でよみがえった人々『還人(かえりびと)』のために使われることが決定した。
愛憐により大打撃を受けた嵐の国のインフラ整備や天狼族や『還人』たちへの給付金、就労・学習支援などが主な使い道になるという。
(終)
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あとがき
担当マスター:
菊華 伴
ファンレターはマスターページから!
菊華です。
今回は、このように。
影との対話で何か見えてくるものがあるとよいですね。
神官たちへの回答も色々興味深く読ませて頂きました。
さて。
皆さんのおかげで埋蔵金をゲットすることが出来ました。
少しお時間を頂きますが、次回の<天宆>で色々とできたらいいな、と思っています。
それではこの辺りで。
また縁がありましたら宜しくお願いします。
追伸
今回、皆様にはライメイと藍紗より遺跡調査員の腕章と月長石の御守りを貰いました。
その他個別コメントをご覧ください。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年05月24日
参加申し込みの期限
2020年05月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年05月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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