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- 種族
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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
なんてことをなさる！
●テニスコートの誓い～もうしません～
追いかけまわされるのにもいい加減疲れたのでしょう。
猿はもう校舎へ近よらず、すこしずつ追い詰められています。
「かならず複数人で取り囲め！ そうすりゃきっと大丈夫だ！」
龍目の指示にしたがい、包囲網がせばめられていきます。猿もすきをついては逃げ出そうとするのですが、誰かが穴埋めに入り、逃亡を許しません。
今も逃げ出そうとした方向で、バッとひろげられた傘におどろいて後ずさり。驚いたことに、傘をもって立ち向かっているのは風紀委員の春巻でした。
「ふふ……かたっぱしから話を聞けばお前が発端らしいじゃないか。体力がないからってなめるな！」
なんという執念。ついでにおこごとも忘れません。
「覚悟しろよ、今度の朝礼はながいぞ……！」
まったくひどい目にあわされたとは御剣の言。なんとか誤解は解けたようですが、ほっぺたに赤いあとがついてるのを見るかぎり、弁解する前にやられたみたいです。
「食べ物の恨みって言葉を知ってるか。一段目は全滅で他もぐちゃぐちゃ、どう弁償してくれるんだ！」
御剣につづき、シダも格闘技の構えで猿を威圧します。さっきのキックを見ていますから、猿もシダには立ち向かおうとしません。
「あ！ そっち逃げたよ！」
猿は包囲の隙をついて逃げ出そうとしますが、今度はスパイクを取り返した志波が通せんぼ。
「自分が、一番、何しても、いい……そんな考え、もう起こさないように」
往生際の悪い猿は最後のあがきとばかり、股のあいだをくぐりぬけて逃走します……が、そうはさせないとばかりに、奈良橋が勢いよく地を蹴ります。
舞い上がるように高く飛び、つばさのように腕をひろげて。
それはジャンプというより、獲物をとらえた猛禽類の滑空といったほうがふさわしい光景でした。
「これが俺の格闘術だ！」
地面に押さえつけるようにしてとらえたところに、ダメ押しでテニス用のネットが投げかけられます。
「かけっこの続きはまた今度な。そらよ！」
風降が猿だけをネットでくくり、ぐるぐる巻きにしてしまいました。
猿はなおもネットが絡んだ手足をばたつかせていましたが、これは逃げられそうもありません。
ほどなくして猿がとったのは、降参のポーズでした。
こうして狼藉者はお縄についたものの、その後どうするかでは意見がわかれました。
動物園へ送りたいとする人もいれば、山へ帰してやろうという声も強いようです。
「園で保護してもらえるんなら一番手軽なんだけどな」
龍目もそういってはみたものの、この猿はどうやらピンピンしてる様子。弱ってるわけではないので、遅かれ早かれ野生動物として山へ帰る運命にも思えます。
「今回のでこりただろうし、もうこんなことしないと思うぜ？」
「キーッ！ キーッ！」
人間が顔を近づけただけでこの怯えよう。奈良橋も野生に帰すことを希望します。
風降は自分が猿を引き取りたいと申し出ましたが、野生動物の保護はそう簡単ではありません。二度目があったらまた考えるとして、この場は自然に帰す流れとなりました。
木々の近くでネットを開くと、猿は一目散に林へかけこみ姿をくらましてしまいました。
「また勝負しようぜー、できれば次は迷惑かかんねえように！」
「シンチャオ、危険なところにでてきちゃダメだからねー！」
風降とシダは手をふりました。
たとえ姿が見えなくても、猿の消えた林のほうへ手をふり続けました。
無事と、できるものなら平穏な再会を祈って。
こうして山からきた嵐は山へと帰り、寝子高のフツウは守られたのでした。
ありふれた日々を守りぬいた皆を祝福するように、キンコンカンコーンと鐘がなり響いてます。
……あれ、鐘ってもしかして。
「授業はじまってる！！」
追いかけまわされるのにもいい加減疲れたのでしょう。
猿はもう校舎へ近よらず、すこしずつ追い詰められています。
「かならず複数人で取り囲め！ そうすりゃきっと大丈夫だ！」
龍目の指示にしたがい、包囲網がせばめられていきます。猿もすきをついては逃げ出そうとするのですが、誰かが穴埋めに入り、逃亡を許しません。
今も逃げ出そうとした方向で、バッとひろげられた傘におどろいて後ずさり。驚いたことに、傘をもって立ち向かっているのは風紀委員の春巻でした。
「ふふ……かたっぱしから話を聞けばお前が発端らしいじゃないか。体力がないからってなめるな！」
なんという執念。ついでにおこごとも忘れません。
「覚悟しろよ、今度の朝礼はながいぞ……！」
まったくひどい目にあわされたとは御剣の言。なんとか誤解は解けたようですが、ほっぺたに赤いあとがついてるのを見るかぎり、弁解する前にやられたみたいです。
「食べ物の恨みって言葉を知ってるか。一段目は全滅で他もぐちゃぐちゃ、どう弁償してくれるんだ！」
御剣につづき、シダも格闘技の構えで猿を威圧します。さっきのキックを見ていますから、猿もシダには立ち向かおうとしません。
「あ！ そっち逃げたよ！」
猿は包囲の隙をついて逃げ出そうとしますが、今度はスパイクを取り返した志波が通せんぼ。
「自分が、一番、何しても、いい……そんな考え、もう起こさないように」
往生際の悪い猿は最後のあがきとばかり、股のあいだをくぐりぬけて逃走します……が、そうはさせないとばかりに、奈良橋が勢いよく地を蹴ります。
舞い上がるように高く飛び、つばさのように腕をひろげて。
それはジャンプというより、獲物をとらえた猛禽類の滑空といったほうがふさわしい光景でした。
「これが俺の格闘術だ！」
地面に押さえつけるようにしてとらえたところに、ダメ押しでテニス用のネットが投げかけられます。
「かけっこの続きはまた今度な。そらよ！」
風降が猿だけをネットでくくり、ぐるぐる巻きにしてしまいました。
猿はなおもネットが絡んだ手足をばたつかせていましたが、これは逃げられそうもありません。
ほどなくして猿がとったのは、降参のポーズでした。
こうして狼藉者はお縄についたものの、その後どうするかでは意見がわかれました。
動物園へ送りたいとする人もいれば、山へ帰してやろうという声も強いようです。
「園で保護してもらえるんなら一番手軽なんだけどな」
龍目もそういってはみたものの、この猿はどうやらピンピンしてる様子。弱ってるわけではないので、遅かれ早かれ野生動物として山へ帰る運命にも思えます。
「今回のでこりただろうし、もうこんなことしないと思うぜ？」
「キーッ！ キーッ！」
人間が顔を近づけただけでこの怯えよう。奈良橋も野生に帰すことを希望します。
風降は自分が猿を引き取りたいと申し出ましたが、野生動物の保護はそう簡単ではありません。二度目があったらまた考えるとして、この場は自然に帰す流れとなりました。
木々の近くでネットを開くと、猿は一目散に林へかけこみ姿をくらましてしまいました。
「また勝負しようぜー、できれば次は迷惑かかんねえように！」
「シンチャオ、危険なところにでてきちゃダメだからねー！」
風降とシダは手をふりました。
たとえ姿が見えなくても、猿の消えた林のほうへ手をふり続けました。
無事と、できるものなら平穏な再会を祈って。
こうして山からきた嵐は山へと帰り、寝子高のフツウは守られたのでした。
ありふれた日々を守りぬいた皆を祝福するように、キンコンカンコーンと鐘がなり響いてます。
……あれ、鐘ってもしかして。
「授業はじまってる！！」
あとがき
担当マスター：
詩帆ミチル
ファンレターはマスターページから！
リアクションのお届けです、お待たせしました！
手元に届いたアクションをノリノリでふくらませた結果、このようになりました。
お預かりしたキャラクター様をイメージ通りに描けていたなら幸いです。
余談となりますが、餌付けされた猿はまことにおそろしいものです。
文章中では愛嬌あるお猿さんとして描きましたが、
ほんものの猿の群れには極力近づきたくありません……。
このたびはご参加、ありがとうございました！
手元に届いたアクションをノリノリでふくらませた結果、このようになりました。
お預かりしたキャラクター様をイメージ通りに描けていたなら幸いです。
余談となりますが、餌付けされた猿はまことにおそろしいものです。
文章中では愛嬌あるお猿さんとして描きましたが、
ほんものの猿の群れには極力近づきたくありません……。
このたびはご参加、ありがとうございました！
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2012年12月15日
- 参加申し込みの期限
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- 2012年12月22日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2012年12月22日 11時00分
