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【看板みけねこ】
ねこ温泉にはふわ~っと欠伸をする幸せそうな猫がいる。余りに幸せそうなその姿。一度なでなですれば、こちらもふわ~っ。心地よい眠りが人を包み、誰しもがみけねこの隣で丸くなる。あちらこちらで、人々が幸せそうな顔でぐうぐう。
超絶癒やしの空間となってしまったねこ温泉に、これまた癒やし系小学生がにこにこと歩いていた。
曖浜 瑠樹
だ。
「ぽかぽかして気持ちいいねぇ!」
瑠樹は柔らかく降り注ぐ陽射しにその愛くるしい瞳を細めながらにっこり笑う。……あれ? 笑っている場合じゃなかった気もするんだけど。確か絶神……絶神ってなんだっけ?
とても大事な事だったと思うのだが、うまく思い出せない。それどころか。
「……オレ、誰だったけぇ? まぁいっかぁ!」
忘れてしまったものは仕方ない。こうなったら散歩を楽しもうと瑠樹が歩いていると。
「あっ、みけねこだー! 可愛いねぇ!」
大きな旅館の入り口付近にみけねこが丸くなっている。瑠樹はその周囲に何故か人々が眠りこけているのも不思議に思わず、駆け寄った。
「うわー、ふわふわだぁ!」
瑠樹は遠慮無しに猫を撫でるが、みけねこは特に気にする様子もなく、ふわ~っとマイペースに欠伸をした。
(※)
「抱っこさせてねぇ。わー、気持ちいいなぁ! うん、何だか眠くなってきたねぇ……」
瑠樹はみけねこをお腹に抱えもふもふと撫でる。だんだん彼の大きな瞳がゆっくりと閉じていく。
あっという間にすうすうと穏やかな寝息を立てる瑠樹。みけねこはしっかり抱っこをする瑠樹の腕を振り解こうともがく。するとぱちりと瑠樹の目が開いた。
「あれ、何かうごうごしてるねぇ……このみけねこ何だっけぇ? まあ可愛いからいっかー」
(そして※に戻る)
……恐ろしい無限ループ。瑠樹がその場で本当に寝てしまうまで、それなりの時を要したのだった。
「はぁぁぁ~、気持ちいい」
先程から色々あった露天風呂に、今思い切りその健康的な肢体を伸ばしているのは
神薙 焔
だ。
(うーん、イイ感じの温泉旅館ね。最近根詰めてモデルガンの改造とかしてたから、疲れがとれるわ)
花も恥じらう年頃ではあるが、サバゲーなどが趣味の焔はその延長としてモデルガンも取扱う、中々に活動的な女子高生なのだ。
(この一寸温いくらいの温度もまた……脳の眠気を司る部位を直撃ね……)
とろんと翡翠色の瞳が細くなる。しかしすぐにその瞳が大きく見開かれた。視界の端に何かが動いたのだ。
「え……あれ、猫じゃない?」
露天風呂の端をとてとてと柔らかそうなみけねこが歩いている。そして乾いた岩の上で丸くなった。
(ここの猫かしら)
どうもこの場所に慣れているようだ。そしてそういう猫を焔は知っていた。
焔の行きつけの銭湯『杜の湯』でも、地域の猫が良く来るのだ。そしてそのままだとお湯が汚れてしまうので、焔は猫達をごしごし洗ってやっていた。―――今、ココでのみけねことの出会いは、ソレをやれという天啓?!
今までの眠気はどこへやら。使命を帯びた焔の瞳はキラキラと輝いている。焔は静かに湯を出るとサバゲーで鍛えた五感で気配を消し、ゆっくりゆっくりとみけねこに忍び寄った。
みけねこは眠っているのか動かない。これはチャンスと焔は一気に飛びかかった。
「さあ綺麗にしようね!」
『ニャッ?!』
撫でられるのには慣れているがいきなり洗われるのには慣れていないであろうみけねこはじたじたと暴れる。しかしそこは百戦錬磨の焔。しっかりホールドして石鹸とタオルでごしごしし始めた。
「大丈夫よ、すぐに終わるから。……あれ、この子、三毛よね?そういえば『看板みけねこ』が怪しいって話じゃなかったかしら……」
シッポがどうこうって……でも元々猫ってシッポない? 焔はつらつら思いながら、段々猫を洗う手がゆっくりになっていく。
「あら……眠い……」
だめよ、まだこの子にお湯をかけないと。焔は桶を掴むと何とかお湯を掛けてやる。それが彼女が見た最後の光景だった。
洗いながらみけねこを撫でてしまった焔はぐうぐう寝始める。みけねこはその横でぷるると体を震わせお湯を飛ばすと、すたすた歩いて行ってしまった。
穏やかな陽射し降り注ぐねこ温泉。そこにアルパカが出現していた。
(ふふ……これで肉の準備はばっちりです)
アルパカのかぶりものをしながら良い笑顔を見せるのは
薄野 五月
だ。
絶神はオオカミの姿をしている→オオカミは肉が好き→それならば自分が肉になる。
……最後の変換がぶっ飛んでいる気がするが、確かに自然の摂理ではある。
(私は動物、私は野生)
五月はアルパカになりきって、温泉街をうろうろしていた(シュールだ)。すると。
『にゃ~』
何と看板みけねこが姿を現したではないか。おおうこれは僥倖と、アルパカ女子高生はゆっくりとみけねこに近付いた(シュールだ)。
こんな怪しいアルパカが近付いても、みけねこは逃げない。それどころかそこに丸くなって欠伸を1つ。ふわふわしているみけねこの背を、五月はそっと撫でた。
「看板みけねこさん、ちょっと私探し人(?)をしているんですが……」
『にゃ~』
「ふあ……お肉がお好きな方なんですよ、それでね……」
『にゃ~』
「ふわ……シッポを掴まなくては……『シッポを掴む』って刑事みたいですよね……イイ……」
『にゃ~』
一見アルパカとみけねこののんびり会話。しかしアルパカの頭は次第にぐらんぐらんと揺れていき。
―――ねこ温泉の木陰で、アルパカとみけねこがすやすやお昼寝タイム。
(ええと……アルパカが怪しいって話は出ていなかったですよね)
木陰で寝ている看板みけねことアルパカにいきなり遭遇し、
綾辻 綾花
は面食らった。
見ればアルパカのかぶりものをした女の子はぐっすり寝入っている。その横でみけねこはふわあと欠伸をした。
「わあ、可愛い」
綾花の瞳が細くなる。猫が無防備に撫でていいよとその背を見せてくれていたら……撫でないでいられる人がいようか(いやない)。
綾花はそっとみけねこを抱っこしてその柔らかい毛をなでなで。ふわあとその表情を蕩けさせた。
「癒やされます……」
そうなのだ。綾花は絶神を探してはいるのだが、実はその(恐らくふさふさであろう)しっぽももふってみたいのだ。神と名のつく者のしっぽ。それはそれはふさふさに違いない。
『にゃ~』
早く撫でれと言わんばかりに腕のみけねこが鳴く。綾花はにっこりと猫を撫でた。
「ごめんなさいね。あなたもとっても気持ちいい……」
すぐに睡魔が襲ってくる。綾花はぺちんとと頬を叩いた。
(これはかなり強烈な眠気ですね)
でも猫が無防備に撫でていいよとその(以下略)。
撫でてはぺちん。撫でてはぺちん。瑠樹がはまってしまったような無限ループに綾花もはまってしまった。
―――綾花の頬は耐えられるか?!
(うん、人が欲望に抗う様は面白いね)
大きく庭に開け放たれた旅館の休憩室でウインウインとマッサージチェアに寝そべっていた
旅鴉 月詠
は、丁度肩のツボを刺激されたのだろうか「……あ゛~」と変な声を出した。
「欲望か……」
旅館の庭の大きな木の下にはアルパカがすやすや眠り、女子高生がうとうとと頬ぺちりのループをやっている。その姿を月詠はマッサージチェアで観察していた。
敵がシッポを出す時というのは相手がうまくいきすぎて油断をしている時だろう。だからこうして観察をしている訳だ…………あー肩こりが解消されるー。
真面目なのか不真面目なのか。まあそれが芸術家月詠なのだろう。月詠はおもむろに起き上がり、さらさらと木の下での光景をスケッチブックに描く。他のページにもたくさんの看板みけねこの絵。全部合わせて3Dにしたら今にも動き出しそうだ。
こうして少しでもシッポの影をと観察していた月詠だったが、綾花の些細な動きに気が付いた。うとうとペチンのループの最中、何かポケットに手をやる動作をしているのだ。
「……ふ~ん」
月詠はチェアに揺られながら呟いた。
段々騒がしくなってきた旅館。そのロビーでぽおっと立ち尽くしている男の子がいた。
月影 欠る
だ。双子の妹
月影 満る
と共にこのねこ温泉にやって来ていたのだ。
絶神のことはよく分からないけれど、色んな人ががんばっているみたいだから、自分達もろっこんの力を使って手伝おう。―――そう2人で話し合ったのだが。
(ぼくのろっこん、落とし物さがすときぐらいしか使いどころない気がする)
目が光るろっこん【満る月】を思い出しながら欠るは考える。しかしそれも長くは続かなかった。
(えーっと、なんでぼくこんなところいるんだっけ)
欠るはぽえっと首を捻った。元来忘れっぽい彼だが、このねこ温泉に広がる欲望でそれに拍車がかかっているようだ。
(そうだ、妹にきこう)
人の出入りがたくさんあるロビーで、欠るは後ろを振り返る。そこにいるはずの妹は……いなかった。
「あれ?」
欠るはきょろきょろ。するとものすごーく後ろ、旅館の入り口の植木の影にそっと金色に光る瞳を見つけた。
「満るー、なにしてるの?」
欠るはおいでおいでするが、満るは一向に出てこない。非常に恥ずかしがり屋なのだ。欠るは埒があかないと大声で人を集める事にした。兎に角誰かに何かを聞くことだけは覚えていたのだ。
「おーい、みなさんちょっと来てー。聞きたいことがあるんだー」
その声に何だ何だと人が集まってくる。大勢の人に囲まれてから欠るは満るを指さした。
「えーとね、そのききたいこと忘れちゃったから妹にきいて」
ぴえっと肩を竦めたのは隠れていた満るだ。
(人が多いー!)
満るも何か寝子島の役に立とうと考えてはいるのだ。自分のろっこん【欠る月】も、隠れながら絶神を探すのに便利そうだし。
ただやっぱり知らない人に話しかけたりするのは苦手だ。だから欠るに先頭に立って貰ったのだが、まさか全部自分に丸投げしてくるとは。
欠るの周囲の人々が自分の方に寄ってくる。あうあうしながらも満るは小さな声で言った。
「えっと……オオカミさんを探していて……あ、あの、話しかける時は1人ずつにして下さい……」
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
バトル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
90人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年04月11日
参加申し込みの期限
2020年04月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年04月18日 11時00分
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