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欲望の果てに望むものは
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【マッドサイエンティスト爺さん】
爺さんと侮るなかれ。その枯れ木のような足は俊敏さを極め、彼の白髭は残像しか見えない。手には毒入りの注射器。―――気付いた時には、背後からぷすり。
霧深い三夜湖で、
曖浜 鴻
は巨大鋸を置き、汗を拭った。
「ふぅ、できた」
それは木製の手漕ぎ舟。鴻が戦いたい欲望を、周辺の木々に八つ当たり気味にぶつけまくって完成させた代物だ。
湖の付近ならこれがいいだろう。水面に漕ぎ出せるのは勿論、盾にも出来るし、武器にも出来る。……今は呑気に遊覧なんて時じゃないもんなぁ。
頼むぞ、というように鴻がパンとお手製のボートを叩く。その時どこからかバンバンバンバン! と重い破裂音がする。同時に、地面がえぐられるように爆発し、三夜湖に水柱が立った。
(重火器を持ち込んだ奴がいるのか?!)
元自衛隊の鴻はすかさず舟に身を隠す。しかしあの威力だ。まともに当たったらひとたまりも無いだろう。
「……絶神は九夜山や三夜湖に恨みがあるのかねぇ?」
鴻は独りごちた。戦場になってしまった九夜山周辺。―――守る為にも、戦わなければいけない。
「オカルト滅ぶべし!」
叫びながらチェーンガンをぶっぱなすのは赤髪の少女、
大江戸 マンモス
だ。彼女はこの重火器に体全体を持っていかれながらも発砲し続けていた。
こんな反動のある武器で狙いが定まる訳がない。ただひたすらに弾丸をバラ撒いているだけだ。快感を持って。
「ヒャッハー汚物は消毒だー! 逃げる奴は敵だー! 逃げない奴は訓練された敵だー!」
漆黒の瞳をキラリと輝かし、撃ちまくるマンモス。重火器ならではの爆音&振動がたまりませんね! このサウンドは病み付きになりそうです!
絶神なんか知らない。自分が信じる物は科学。
確固たる信念を持つマンモスは、絶神の欲望に染まり、撃ち続ける。
闇雲に落ちてくる銃弾に鴻が出られずにいると、パンパン! と軽い破裂音がして舟の側面に衝撃が走った。
(また飛び道具か!)
鴻に緊張が走る。すると霧の中から高笑いする女の子の声が聞こえた。
「あはははは!! 泣け! 喚け! もっと私を楽しませろ!!」
それは、
羽生 碧南
の声だった。
乙女ゲー好きの温厚な彼女は、もういない。彼女の心の奥底に眠る、悪への衝動は目覚めてしまった。
(良心? なにそれ? そんなの一山いくらにもなりやしないじゃない)
それよりも目の前の物全てをぶち壊したい。生き物も、全て。
頭を吹き飛ばしたい。土手っ腹に風穴を開けたい。膝を撃ち抜かれて這って逃げる奴にとどめをさして絶頂を感じたい!
狂気に犯されてしまった碧南。寝子高の制服姿で両手に拳銃を握りしめ、動く物も動かない物にも全てに容赦なく銃弾を浴びせ続けているのだ。
(やっかいだな)
碧南の気配を感じようと集中しながらも鴻は思っていた。
あの重火器の方はどうやら狙いを定めている感じではないのでどうにかなりそうだが、声がした方は自由に動けている分、遭遇するとこちらが不利だ。
(銃を奪うしかないか……)
もう常軌を逸しているのだろう、女の声は高笑いを続けながらこちらに近付いてくる。決めるならすぐだ。
「よしっ」
鴻は立ち上がる。その時だった。
「こんにちは~♪ 一緒に乱れてパーになろっ」
「きゃっ?!」
若い男の声と、先程の女の驚く声、そしてシューッというスプレー音が聞こえたのだ。
(ようは勝ち残ればいいんだね? そんな気がする!)
彦生 名瑠
は悪徳の欲望にどっぷり染まりながらこの三夜湖に出現した。とっても強めのおくすりスプレーを持って。このスプレー、催眠と幻覚作用のある物なら化学物質でもハーブでも混ぜ込んだ挙げ句に、それに催涙作用までつけてしまった代物なのだ。恐るべし。骨格フェチの理性皆無のメス男子。目的はひたすらエクスタシーを感じている骨格を鑑賞しつつ自分もイってしまうことだ。
名瑠はろっこん【マイマイベスパ】で蜂になって濃霧の中を飛び回る。そこで碧南を見つけると一直線に突撃し、いきなり彼女にスプレーを吹きかけたのだ。―――長い手足の女子高生とか、最高じゃないか!
「目痛い! けど何これ……体が熱いぃっ!」
碧南は拳銃を手に苦しげに、切なげに身悶える。それを瑠奈はろっこんを解き、ぞくぞくしながら見守る。が、しかし。
「感じるわ、エクスタシー……そう、もっともっと感じさせてよ! 悲鳴が聞きたい! 血が見たい!」
碧南はスプレーにぼろぼろ涙を零しながらも拳銃を構えると、銃弾を雨あられと撃ち始めたのだ。
「うわあっ!!!」
エクスタシーを持って攻撃を封じ込めたと思った名瑠は驚いた。慌ててまたろっこんを発動して逃げようとしたが、その前に銃弾の1つが足に掠ってしまった。
「ぎゃっ!」
可愛らしさもかなぐり捨て痛みに叫ぶ名瑠。碧南の顔が残酷に歪んだ。
「悲鳴が聞こえたわ! どこにいるの? すぐ殺してあげるぅ!」
そこにもう1つの声が突然乱入した。
「ええい、もう訳がわからん! とりあえずみんなまとめて倒すぞー!」
ドォン! 上から舟が降ってきた。
それは鴻の仕業だった。先程の碧南の銃乱射で名瑠と同じく負傷した鴻は、それを幸いとろっこん【例え己が血を流せども】を使い、筋力を大幅に増強させたのだ。
(とは言え、腕1本はほぼ使い物にならんがな)
激痛を感じながらも鴻は舟の舳先を脇に抱え、そのままぶん回す! 名瑠はすかさず蜂になってふらふらと逃げたが、目をやられている碧南は見事に吹っ飛ばされ、気を失った。
「……一体全体どうなってんだ、全く」
周囲に動く者がいなくなり、鴻は呟いた。絶神の欲望でおかしくなっている奴らが多すぎる。これではミラの言っていた『怪しい人』に辿り着けるかどうか……。
(舟で三夜湖に漕ぎ出してみるか?)
鴻が自作の舟に目をやった瞬間だった。
―――突然、舟が燃え始めた。
「なんだっ?!」
驚き叫ぶ鴻。そこに男の声がした。
「اجعل نبض قلبك أسرع!(バクバクさせてやろう!)」
霧の切れ間から片目を隠した男の姿が現れる。男―――
アダム・スメルディン
が指を持ち上げると、舟から更に火の手が上がった。
(こいつは危険だ!)
鴻は瞬時に理解した。あの世界の何も映していないような瞳。―――あれは狂人の目だ。
鴻はまだ火の手が回っていない方の舳先を掴み、アダムに向かって舟を投げた。アダムは落ち着いて避ける。しかし鴻の狙いはそこではなかった。
(もう舟はバラバラになるはずだ)
燃え崩れる舟。その木片をアダムに向かって投げ始めた。
(何とかあの指を封じられれば……!)
男との距離を詰めたかった。よく分からないがあの指が向けられて舟が燃えた。あの手を使い物にならなくすれば、こちらに勝機がある!
しかしアダムも心得ているのか、木片を燃やし落としながらも鴻に距離を詰めさせない。それどころか隙あらば鴻に指を向けてくる。
(燃やされてたまるか)
2人が一進一退の攻防を繰り広げている時だった。
「ほっほー、爺さんも混ぜとくれ♪」
ぷすり。突然現れた人影が、背後からアダムの首に注射器を突き立てた。
『ぐわっ!』
呻き声をたて、アダムが崩れ落ちる。その姿を冷静にマッドサイエンティスト爺さんは見下ろしていた。
「困るんじゃよ、主役は儂じゃ。なのにみ~んな儂を無視して好き勝手やりおって……」
アダムは起きられない。鴻は呆然と見守るだけだ。
「なかなか自由に動けないじゃろう? 1日かけてゆっくり効く毒じゃ。どんどん筋力が落ちる。最終的には臓器を動かす筋肉まで止まるんじゃ」
ひひ、と爺さんは黄色い歯を見せ下卑た笑みを浮かべると、今度は鴻に向き直った。
「さ~て、次はお前さんだな」
鴻はごくりと唾を飲んだ。この驚異的なスピードにどう対応する?
(俺はパワー型だからな……)
不利なのは分かっている。しかし、諦める気はない。
鴻は爺さんから目を離さず燃える木片を手に取る。その時だった。
『俺が何の武器を持ち込んでいるか誰も考えなかったのか……』
聞き取れない言語が倒れている男……アダムからした。
「武器? 今更なんじゃ。それに儂はお前の放つ火すら避けられるぞ」
爺さんがふふんと馬鹿にしたようにアダムに言う。アダムはそんな爺さんの足首を片手で何とか掴むと、もう片方の手をゆっくりと横に広げ始めた。その手にはいつの間にか紐が繋がっていた。その紐はアダムの腰当たりに続いており、それを見た鴻は目を見開いた。
「手榴弾……!」
元自衛隊員の鴻は一目散に三夜湖に向かって走り出した。もう何が起きるか分かっていたからだ。背中から微かに男の声が聞こえた気がした。
『―――辱めを受けるくらいなら、死を』
ドォォォーン!!!
爆音と同時に背中から爆風が襲い、鴻は吹っ飛ばされた。
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ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
バトル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
90人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年04月11日
参加申し込みの期限
2020年04月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年04月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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