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欲望の果てに望むものは
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●九夜山と三夜湖 ~闘争と悪徳~
燃える九夜山。霧に包まれた三夜湖。いつもののどかで静かな雰囲気はどこにもない。
武器を手に取れ。そして戦え。狂気の中で息絶えろ。
あちらこちらで火の手があがる九夜山。その炎をかいくぐり、好きに動いている小学生がいた。
黒江 ナオ
だ。ライムグリーンの瞳に猫耳バンドがよく似合う細っこい小学生のナオ。しかし今日の彼はひと味違っていた。
「1度トラップを仕掛けてみたかったのよね! 楽しい~♪」
彼がこの山に持ち込んだのは十徳ナイフ。それを器用に使いこなし、枝を切り、草をしならせ、時には体に巻き付けたロープを使い、森に様々なトラップを仕掛けていく。
「よぉーし、またできた!」
木の上で作業をしていたナオは満足そうに言うと、そのグリーンの瞳を周囲に向けた。
「なーんか、ぶっそうな人達が出てきたみたい。こんな燃えた山、誰もいないと思ったのに」
ナオは山を見渡しながら肩を竦めた。何だろう、サバゲーの大会? あの人達トラップに引っ掛かっちゃうかな?
ナオはんーと首を傾げたが、すぐに笑顔になった。
「ま、いっか!」
だってトラップが作りたくなってこの山に来たのはあたしが先だもん。後から来た人達のことなんて知らないわ。
「きっとそんな大会に出ている人ならトラップも慣れてるでしょ」
ナオはぴょんと猫のように木から飛び降りる。いたって普通の小学生なのだが、この山の欲望のせいで、身体能力が大幅に上昇しているようだ。
「さ~て、まだまだ仕掛けちゃおっと。……人って『かぶせカゴ』には引っ掛かるかしら?」
ナオは鼻歌を歌いながら十徳ナイフを弄ぶ。そして燃える森の中に消えていった。
赤い炎を吐き続ける九夜山。その姿を猫鳴館の前で心配そうに見つめる女生徒がいた。
穂現 まう
だ。
まうは、悪徳の欲望に支配されかけていた。しかし彼女の中に大きな見過ごせない思いがあった。
(悪に染まったら……それで猫鳴館が犠牲になったら……きっと、泣く)
まうは猫鳴館への思いを胸に踏みとどまる。そして猫鳴館が燃えないようにと、水鉄砲を持ち、周辺を見回りに出た。
「うん……こっちまで火の手は来てない」
あらかた見回りを終え、ほっと胸を撫で下ろすまう。しかしふと人の視線を感じ、顔を上げた。
するといつの間にか猫鳴館の隣に、見知らぬ髭面の男が立っていたではないか。
「あなた……誰」
まうは警戒しながら男に問いかけた。男はまうの声にも何の感情も現さず突っ立っていたが、ふと猫鳴館の方に目をやると、その口の端を上げた。―――それはそれは邪悪に。
「?!」
驚くまうの目の前で、男は軽く手を開くと指を猫鳴館に向ける。途端に壁が燃えた。
「嘘っ?!」
まうは信じられなかった。何もない所から火の手が上がった。男が別方向に指を向ける。またもや猫鳴館に火がついた。
(こいつ、何かしてるっ)
まうは壁の消火をしつつ、素早く男に水鉄砲を向ける。威力を最大にして。しかし男はそれより早く、まうに指を向けた。
「熱いっっっ!!!」
途端にまうはもんどりうった。着ていた服が突然袖から燃えたのだ。ごろごろと転がり火を消す。布は燃え落ち、皮膚がただれていた。
「あなた、なんでこんな事……」
痛みでうまく水鉄砲が持てない。男はもうまうに興味がなくなったのか、また猫鳴館の方に指を向ける。まうはゆらりと立ち上がった。
「まう……まうは、負けない!」
きっと男を睨み付けるまう。その男のすぐ傍にぱっと人影が現れた。驚く男に至近距離で蹴りが入る。男がバランスを失い、膝をついた。
「え……あれは……」
まうは男に走り寄りながらも信じられない思いだった。まう……私は、ここにいるけど……あそこにいるのも『まう』?
まうは、知らぬうちに初めてろっこんを使ったのだ。自身の持つろっこん【まうまう只今増殖中】を。まうは男に水鉄砲を向けながら叫んだ。
「まう……ううん、『まうまう』! 協力する!」
まうと『まうまう』は男を挟み撃ちにして戦った。
「指に気を付けて、『まうまう』!」
まうは水鉄砲で援護をする。その時男が突然胸を押さえ膝をついた。
「やーっ!!」
『まうまう』が好機と蹴りを放つ。しかし男は腕を上げそれを受けた。
「え?」
その瞬間だった。男の指が『まうまう』に向いた。
「逃げて!!」
まうは叫んだ。しかし。
「キャーーーーッ!!」
あっという間に『まうまう』が火だるまになった。
「いやあっ!」
まうは目を見開き叫んだ。するとどうした事だろう、『まうまう』が炎ごとすうっと消えてしまったではないか。
(あ……消えた……)
しかしまうは今目の前に繰り広げられた惨劇に膝の力が抜け、ぺたんと座り込んでしまった。
男はふらふらしながら九夜山の奥深くに消えていった。
(何……あいつ……何……)
徹底的な悪意を見た気がした。人を、躊躇なく火だるまにする事が出来る悪意。
まうはその場から動くことができなかった。
(蹴りが軽くて助かったな。異常にスピードが早かったが……まあ俺の運動神経も些か上がっているみたいだし、何かしらの力が働いてるのだろう)
男―――
アダム・スメルディン
は森の中までくると木の傍に座り込んだ。俺のろっこん【ÆDUST】は、便利だが心臓に負担が来るのがいけない。
どうして女を燃やしたかと聞かれたら、俺に向かってきたし、燃やしたかったからとしか言えないだろう。悪に何か説明がいるのだろうか。
『……さて、行くか。この業火の地獄は俺にふさわしい』
アラビア語で小さく呟く。そしてアダムはふらりと立ち上がると、燃え盛る木々の中をまた歩き出した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
バトル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
90人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年04月11日
参加申し込みの期限
2020年04月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年04月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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